統計ブログはじめました!

各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

ビジネスと統計(20)

2016-04-10 17:06:35 | 日記・エッセイ・コラム
ビジネスと統計(20)
 
生産工程能力(CP)などと言えば難しい QCの専門用語の様に思えますが、例えば、あなたのお店の出前(デリバリーなど)の時間だって CPで表すことも出来る身近なものです。
出前の所要時間を集計すれば、基本的に正規分布になるかも知れません。そして、
出前の時間が一定の範囲内(2SD 以内)に収まっていれば、あなたは一応満足するでしょう。ところが、
実際は色々あって早かったり遅かったりするものです。もし、
実際の出前の時間が 図1の様であったなら、
 
図1 出前時間を家庭した分布
 
あなたは出前時間を正規分布に変換して2SD 又は 3SD を外れた回数と原因を調べようとするでしょう。そこで、
出前時間を対数変換しますと図2の様になってしまいました。
 
図2 対数変換後の出前時間の分布
とても正規分布とは言えません。
今度は、
ジョンソン変換(Johnson transformation)を行うと図3の様になりました。
 
図3 Johnson変換後の出前時間の分布
 

 あなたのお店の出前時間は Johnson変換で正規出前モデル(正規工程モデル)となりました。しかし、非正規出前モデルの分布を観察して改善点や、あるいは、イノベーションの情報を探る事も大切でしょう。
 
情報統計研究、はここから!