統計ブログはじめました!

各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

新・医学と統計(4)

2018-10-28 10:39:52 | 日記・エッセイ・コラム
 
前回は、例題として”GOT”、”GPT”の全体の基本統計量を求めましたが、このデータは2群(C group , H group)に分かれていますので、各グループごとの統計量は図1により求めることが出来ます。
 
図1 群分けの方法
 
 
図2 群ごとの基本統計量
*****
「すぐに役立つ統計のコツ」(オーム社刊)の第3章を参考にして下さい。
*****
 
それでは、検定(T-Tests)をやってみましょう。
例題は前回の「ChemicalData_group.jasp」を使い、例えば、”GPT”について次のように実行します。
 
「T-Test」アイコン
 
図3 変数(GPT)とグループ(Grouping variable)の選択 
 
 

図4 検定項目の選択
 
 

図5 検定結果の表示
Student法、Welch法、Mann-Whitney法、正規性の検定(Assumption Checks)
 
 

図6 その他の検定項目「95%CI、効果量(Effect sie)など」 
 
 
いかがですか、色々と知りたい情報が出力されるようです。
同様の方法で”GOT”もやってみて下さい。
なお、
BP(血圧)とBMI(Body Mass Index)は”対応のある”検定を適用したいと思います。

次回に続く!
 
情報統計研究所はここから。
 

統計技術でスキルアップを!

2018-10-25 19:05:04 | ニュース
 
統計は最強の学問か?
 
統計学と言えば取っ付き難く敬遠されるかも知れませんが、この高度情報化社会で統計技術のスキルがあるかないかで時代に必要とされる人材かどうかが決まるのです。
統計学を基にしたデータサイエンス(ビッグサイエンス)に関して言えば香川県は非常に低調で、その関心の薄さは統計に関する論文数やセミナー等の開催数の少なさを見ても分かります。
情報統計研究所はサンポートの情報通信交流館の「e-topia」のクラブ活動からインターネットによる統計分析を業とするネットワークを作って今日に至っています。
主催者の筆者もすでに81歳で高齢者と言われ気力の減退を感じています。
統計分析技術を身に着けスキルアップしたいと思われませんか。
筆者のすべての知識をお伝え出来れば幸いと思い投稿しました。
情報統計研究所で検索してみて下さい。
 

新・医学と統計(3)

2018-10-24 17:29:12 | 日記・エッセイ・コラム
前回の例題(ChemicalData_group.csv)を使って基本統計量を求めてみましょう。
「.jasp」形式で保存しているなら、次の要領で読込んで下さい。
 
File→Open→Computer→保存したファイル(.jasp)を選択→読込み→Common表示
 
●例題(Sample data)の基本統計量
Descriptives をクリック(図1)→Descriptive statistics→
 
図1 Descriptivesのアイコン
 
 
・Variables(変数)の選択
図2では、”GOT”と”GPT”を選択し[▶] で Variables に移動→OK
 
図2 変数の選択
 
 
・選択した変数の統計量
 ”GOT”と”GPT”の統計量が表示された(図3)。
 
図3 統計量の記述結果

上段より、「有効数、欠損数、平均値、標準偏差、最小値、最大値」となります。
 
これ以外の統計量は、図4の[▼]Statisticsで必要な項目に☑して下さい。
 
例えば、次の項目を☑して追加してみましょう。
 
☑Percentiles[25,75] ☑Median ☑S.E.mean
 
図4 表示する統計量の選択
 
 
そうすると、図5の統計量が表示されます。
 
図5 追加した統計量の結果
 
いかがですか?
それでは、変数(項目)「Weight」でやってみましょう。
Resultの画面で「Result」にカーソルを重ね[▼]をクリックし「Remove all」を選択すると、
*****
Do you really want to remove all analyses.
あなたは本当にすべての分析を削除したいですか?
****
・・・と表示されますので「Yes」でResultの表示が消えます。
 
それでは試しに、
「Weight」を選択し[▼]Plotsで、
 ☑Distribution plots ☑Display density ☑Boxplots
 
・・・としてみましょう。
 
図6と図7の結果が得られたでしょうか。色々と試して見て下さい。
 
図6 ヒストグラム
 
 
図7 Box plot(箱ひげ図)
 

 
次回は検定(T-Tests)をやってみましょう。
 
情報統計研究所はここから。
 
 
 
 
 

新・医学と統計(2)

2018-10-21 18:39:41 | 日記・エッセイ・コラム
今回からは、
SPSSの代替として開発され最近注目されているフリーの統計解析ソフトJASP (Java based Statistical Processor)をご紹介します。
このソフト(JASP)は下記のURLから無償で使うことが出来ますので、まずはダウンロードしておいて下さい。
<<<
download URL:
https://jasp-stats.org/download/
>>>
 
● JASPを使うに当たって。
分析の対象となるデータは「.CSV」形式のデータを読み込んで分析することになりますので、Excelに入力したデータを「.CSV」形式で保存して使用するのが良かろうと思います。
例題として、
「すぐに役立つ統計のコツ」(オーム社刊)の例題を使ってご紹介します。
上記の例題は、
情報統計研究所(HP)のトップページ(Excel Samples)からダウンロード出来ますが、このブログのために「.CSV」形式のデータを用意しましたので、下記URLからダウンロードしてお使い下さい。
 
● JASPを起動する。
ダウンロードしたJASPのSetup(.exe)を実行してインストールして下さい。
インストールが完了すれば、実行ファイルの場所を開きダブルクリックして立上げましょう。図1の様な画面となります。
 
図1 JASPの初期画面
 
 
● 例題(Sample data)の読込み。
例題のサンプルデータ(上記の情報統計研究所URL)から、次のファイル(.csv)をダウンロードし、適当なホルダーに保存しておきましょうます。
<<<
ChemicalData_group.csv
>>>
 
注意:
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Windows10のブラウザ(MicrosoftEdge)で「.csv」ファイルがダウンロードできないようであれば、次の方法を試して下さい。設定[…]→閲覧データのクリアー[クリアーするデータの選択]→☑Cookieと保存済みのWebサイトデータ、☑キャッシュされたデータとファイル→クリア
 
それでもダメなときは、
設定[…]Internet Explorerで開く、としてやってみて下さい。「Google / Crome」は大丈夫かと思います。
*****
 
例題(Sample data)がダウンロード出来ましたら、まず、図2のように[File]→[Open]→[Computer]の順にクリックし保存してあるフォルダーを開き「ChemicalData_group.csv」を選択し読込みます。
 
図2 ファイルの読込み
 
 
● データの確認
「ChemicalData_group.csv」を確認して下さい。図3のようになっていると思います。
 
図3 例題(Sample data)の一部
 
 
次回からは統計分析のご紹介となりますので、「ChemicalData_group.csv」をJASPに、例えば「ChemicalData_group.jasp」の名前で保存しておいて下さい。
 
次回からは「ChemicalData_group.jasp」を使って説明します。
 
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