このブログは「すぐに役立つ統計のコツ」(オーム社)で書き足らなかった事柄を書いています。したがって、やや専門的になっているかも知れませんが、なるべく役立つコツを平易にと心がけています。
それでは、前号に引き続き「すぐに役立つ統計のコツ」第4章(39ページ)を開いて下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a1/3b92d4d5bec0ccb37d086f3d21250244.jpg)
本書の39ページには、等分散(バラツキが等しいかどうか)を調べる方法として、「Leveneの検定」(レーベンの検定又はルビールの検定と言う、H. Levene )を例題で示しています。本書の例題4の結果は等分散として一元配置分散分析表(表4.8)の結果ですが、本当に等分散でしょうか。
39ページの「Leveneの検定」をみれば「p=0.9381>α=0.05」から等分散と判断されます。
39ページの「Leveneの検定」をみれば「p=0.9381>α=0.05」から等分散と判断されます。
この「Leveneの検定」は平均値(mean)について調べものでLeveneのオリジナルな方法です。
もし、
正規分布でない標本の場合は、よりロバスト(頑健)な中央値(median)を用いる方法もあります。データ解析環境「R」でのLeveneのデフォルトはmedianになっています。
その他に、
等分散の検定には「Bartlettの検定」(M.S. Bartlett)などいくつかの方法があります。
等分散の検定には「Bartlettの検定」(M.S. Bartlett)などいくつかの方法があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/6e/c590b1d991c2a4c51c009c3c1abab611.png)
「すぐに役立つ統計のコツ」では取り上げていない「Bartlettの方法」を示しておきます。
Excel による Bartlettの計算
図1 計算手順(1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/10/af368a69fe1130329239111edd5fced3.jpg)
図2 計算手順(2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/23/67734e6e4b58c892e777722e3b423832.jpg)
図3 計算手順(1)(2)のExcel関数式一覧
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/41/cf20daadf051adcbbc386533a63b3a8d.jpg)
次回は、
「すぐに役立つ統計のコツ」から第5章の「比率の差を比較する(クロス集計)」についてご紹介します。
「すぐに役立つ統計のコツ」から第5章の「比率の差を比較する(クロス集計)」についてご紹介します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/0e/a5898971e6c956dc90f7dc0d12939b4b.jpg)
本書の例題(データ)は下記の情報統計研究所(HP)からダウンロード出来ますのでご利用下さい。
情報統計研究はここから