第二次世界大戦の富山大空襲で、お母様が焼夷弾の
犠牲になりながら、著者の「前野時子」様がわずか3歳の時
母親におんぶされた状態で奇跡的に助かった時の記憶を
たどり、平和を願って出版された「ほむら色の空」の絵本を
紹介致します。
ウクライナでは非道なロシアの攻撃によって善良な人々が
苦しみ、悲しみの悲痛な思いに直面しています。
多くの方々が「戦争許すまじ!」の声を上げて欲しいと
願っています。
「ほむら色の空」というのは、赤とオレンジ色を重ねた
燃える火の色、炎の色で、「炎色」と書いて「ほむら色」と読みます。
著者は今もお元気で、平和を作り出すことに貢献され、
絵がとてもお上手です。
今日は平和を願って出版された「ほむら色の空」の絵本の紹介と梅香ウツギの花を紹介致します。
1.著者前野時子様の平和を願って出版をされた「ほむら色の空」
(1)本の表紙(表紙の絵は著者が3歳の時を想起しご本人を描かれたものです)
(2)著者が富山大空襲でお母様におんぶされ逃れる様子
(3)お姉さんが持っていた布団が爆風で飛ばされ、お母様が飛んだ布団を拾おうとされている様子で、この直後に悲劇が生じました
(4)お母様が焼夷弾に当たり、倒れ即死された背中の下で大声で泣いていると、男の人が助けてくださった様子です。 その時筆者が空を見るとオレンジ色の光がピュッピュッと幾つも光るのが見えたそうです。恐ろしい空襲の光景だったと思います。筆者の顔にはお母様の血が付いています。
(5)3歳の筆者の顔にお母様の血が付き、筆者のお姉さんに小川の水でふいてもらっている様子
(6)食べるものがなく、筆者が柿の皮の干したものを食べている様子です。干した柿の皮がとても美味しかったそうです。小さな妹さんに飲ませるミルクも薬もなく住む家もなく「お宮さん」に住むことになったそうです。当時はラジオもなく戦争が終わった日も、ずっと後まで分からなかったそうです。戦後の食糧難の時期には柿の皮を干したものを私も食べた記憶があります。意外と美味しかった記憶が残っています。
2.6月8日のまだ咲いている庭の「梅香ウツギの花」(とても香りがよく、花々は愛と平和と深い知恵と公正とは何かを、言葉を用いずに教えています)