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本【マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと】

2007-08-22 01:15:27 | 本読み
マーリー ―世界一おバカな犬が教えてくれたこと
2006
ジョン・グローガン
古草秀子(訳)


「動物モノの企画無い?」と敏腕プロデューサーから聞かれ、たまたま最近読んだCROSSBREEDさんで本書が紹介されてみたので、その場でamazonで注文。読んでみました。
紹介されていたブログの著者の方も相当な愛犬家の様子。随分前から楽しく読ませていただいています。

ところで、amazonの「お急ぎ便」って凄いですね。
本当に翌日に届きます。
超急いでいる資料用の本やらDVDを10本くらい注文しても在庫があればきっちり翌日に届きます。
気がつけばこのところ、殆どの本やらDVDやらをamazonで買っています。amazonで無ければ他のECサイト。
あるかどうか分からない本を探して彷徨う時間も好きなのですが、そうもいかないときもあります。



ところで本作。
結論から言えば、犬を飼ったことがある方なら共感は間違いなし。涙ぐむこと必死。
反面、犬を飼ったことがない方であれば「大変だねぇ」で済まされてしまうかもしれません。
そういう本です。
「いぬのえいが」の名作短編「ねぇ、マリモ」をドキュメント本にしたらこんな感じなのかもしれません。


動物を飼うということはもの凄く面倒なことです。本書に登場するマーリーはその代表。
毎日散歩に連れて行かなければ行けないし、ゴハンも朝晩あげなければいけなし、虫に刺されないように蚊取り線香も毎晩焚いてあげたり、車に乗れば吐いちゃうし、広いところにはなして遊ばせておくと捕まえるのに苦労するし、好き嫌いはするし、病気になれば家中で大騒ぎだし、死んでしまったときの悲しさは比べるものはないし。

私のうちで飼っていた犬はジョリーといって「いぬのえいが」のエントリでも随分書き散らかしましたが、小学校2年生冬から高校2年生の夏までの10年という短い時間に彼から得たことは果てしなく大切で、かけがえのないなことだったんだと思います。チープな言葉かもしれませんが、こう言うしかない。

人間よりもずっと短い寿命の中で、自分の主人に対して全力で応えようとしてくれる。もちろん、その応えてくれるというのは「絶対の従順さ」という意味ではありません。
人を楽しませ、心配させ、怒らせ、喜ばせることを、その短い一生の中で全力で表現する犬が私は大好きです。
最後は悲しいに決まってる。けれども、その悲しみも、いずれそう思えたことが幸せだと思うようになれる。
「犬は人間の最良の友」と言う言葉がありますが、そうではなくむしろ教師であるのかもしれません。

コンビニの前なんかに繋がれいる犬がいると、たいがい頭をなでてあげるけれども、彼はたいがい自分の主人以外にたいした反応をしてくれません。「サンキュー」程度のクールな反応。しかし、主人が戻ってきた瞬間に今までのクールさが嘘のように暴れる。そんな犬がたまらなく愛おしくなります。


こう書くと、ただの犬好きのセンチメンタルと思われてしまいがちですが、そしてあながち間違いでもないのですが、犬と一緒に暮らすと言うことは、もし可能であればとても素敵なことです。
私は、幼い頃からずっと犬と暮らしてきました。感謝すべきことです。



良くない言い回しで言われる打算的絶対服従を指す「犬」という言葉があります。
しかし、私の言う意味での「犬」であれば、いずれ誰かの為の犬であることも悪くはないな。
可能であれば、ですが。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (オンキ)
2007-08-23 12:41:28
いままででいっちゃんええ話やった。おおきに。
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Unknown (juraky)
2007-08-24 18:46:24
ゴブサタしてますね。
コレ、良い本ですよ。
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