じゅんむし日記

心は急いでいる。それなのに、何も思い通りの形にはなっていかない。がまんがまん。とにかく、今できることから始めよう。

「少女」湊かなえ

2012-04-18 | 


最初、物語の背景や人間関係をつかむのに苦労しました。
時間軸も、ああなったのが半年前、こうなったのは2年前…なんて整理していかないとまとまらない…^^;
(頭ワリィ~)

冒頭の友人の遺書(前半部分しか書かれていない)も、
注意深く読んでいかないと「え?何だっけ?誰だっけ?」ということになりかねません^^;

高校2年の少女たちの話だし、
片肘つきながら(という気持ちのイメージですよっ)なんとな~く読んでいました。

でも、
家族関係や衝撃の過去がストーリーに組み込まれ、
因果応報というものがベースになって物語が膨らんでくると、どんどん引き込まれていきます。

きのうなんて夜寝る前に読み始めたら、
今度は止まらなくなっちゃった!!

ええいッ!もうこうなったら全部読んでしまえッ!!
(なんと無謀な…)

本を閉じた途端、ガッと寝てしまいましたが、
朝起きて、ひと仕事を終えひと息ついたら、
なんかじわ~んとするものが甦ってきました。

知っているつもりで全く理解していなかった親友の気持ち。
何気ない気持ちでした深い罪。
罪を犯したことを気付かない罪。
意識の中にないのに、犯した罪から離れようとする本能。

少年少女たちの死に対する考え方に違和感はありましたが、
いろいろなことがないまぜになって、
ああ人生ってそうだよなーと思わせる本でした。
青春時代だけのことじゃないなって…。

人はいくつになっても気が付かされることがあります。
こんなことも気が付かずに何十年も生きてきたのか…
と思うようなことがね…。

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