じゅんむし日記

心は急いでいる。それなのに、何も思い通りの形にはなっていかない。がまんがまん。とにかく、今できることから始めよう。

「人間にとって成熟とは何か」曽野綾子

2013-11-09 | 


なんか、とても売れているということで、
久しぶりに曽野綾子さんの本を読んでみようと思いました。

20代の頃だったか、曽野さんの「絶望からの出発」を読んでとても感銘を受け、その時からのファンです。

私が何かの出来事に対して意見をもつ時、
これは自分の経験から学んだことから来ているのかな?
いやいや、曽野さんの本からの影響のせいかな?
と、わからなくなるくらい、曽野さんの考え方が私の中に浸透しているように思います。

今回の本も、90%は共感できて、10%は違う意見でした。

人生は、常に問題が続いていて当たり前だし、不足に思うことがあって当然…(^o^)丿そうそう

威張るという行為は、外界が語りかけて来るさまざまな本音をシャットアウトする。
謙虚に、一人の人として誰とでも付き合うと、誰もが私にとって貴重な知識を教えてくれる…
(^.^)なるほど

たくさんの「そうだそうだ」「なるほど~」があります。

また、体外受精、高齢出産を経て子供を授かった衆議院議員・野田聖子さんのお子さんにふれ、
障害、病気を持って生まれてきた子供に対して、国民健康保険の補助があるため、高額医療が受けられるのは当然としながらも、
やはりそこには、国民に医療費を負担してもらっていることへの、一抹の申し訳なさ、あるいは感謝があって然るべき
、と言っています。

本当にその通りだと思います。
付け加えさせてもらえば、
受けるほうは、感謝し、また逆の立場でも、(病気の子供がいることを思い、)我が子が高額医療をしないで済んだら、やはりそのことに感謝しなければいけないとも思います。

もうちょっと付け加えれば、
学業についても、
国公立高校、国公立の大学に進んだら、安くてよかった、だけではなくて、
国民の税金を使わせていただいていることに感謝したいですし、
年金も、
(国から賄われている部分があるにしても)
50歳、60歳と若くして亡くなってしまった人たちの積立があってこそ、長生きしている人たちへの年金が賄われる部分もあると、謙虚になるべきという気がします。

しかし、
批判を恐れず、有名人の名前をズバッと出して疑問を投げかけることが出来る、というのは、羨ましいですねー。

ものを言う時には、自分のことを棚に上げなければ言えない時もある、
と、ズバッと「言いきる」中にも、ご自身をきちんと見ているところもいいなと思います。

感謝しなきゃ感謝しなきゃ、と思うだけで、まだ自然に感謝の気持ちが出てこないワタクシです(..)

成熟した大人になることは、この先も無理かとも思うのですが、
情けない自分の心に、ビシッと喝を入れるためにも、読み返したい本です。

コメント