季節になるので春の花。
以前、行った事がある植物の施設での写真です。チューリップの群植が見事です。
色彩に溢れる花々に、つい写真を撮りたくなる人ばかり。最近は携帯でパチリ、パチリと手軽です。
余談ですが、父が亡くなる頃、春まで持たないかもしれないと言われていた父の部屋に、
出始めのチューリップの花を飾ったところ、これが父にかなり不評でした。
何だか嫌な顔つきでチューリップを眺めているなあとは思っていました。
介護に来られた方からも、お父さん、チューリップ嫌いみたいです。と一言あったくらです。
目に見えて分かる嫌悪感だったんですね。
それでチューリップ入りの花瓶は取り下げて来て、何年か前に買ってその年初めて蕾が来て花開いた胡蝶蘭を、
バスケットに入れリボンなどで飾ってそれらしく仕立て、お見舞い風に部屋に飾って置居たところ、
父は目を細めて喜び、満足気にその花、バスケットのリボンなどを眺めていました。
『贅沢な花なら気に入るんだから。』
と私は内心苦笑いしていました。
何でも育ててみるものですね、葉だけの株で何年か来て、丁度その年花開いてくれた花に感謝して、
蘭も家で栽培できるのだと嬉しいような、父の最後の年に開花してくれたのだと感慨深いような、
奇麗な花だけに様々に思った物でした。何にしても高価な花に変わりはありません。
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