Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

並木道、6

2016-11-11 19:55:03 | 日記

 その日の夕方、宿で自分達の部屋にいると、担任の先生が私のカメラを持って来てくださいました。

きちんとなっているよ、と仰るのでほっとしました。

先生は笑顔で私の顔をしげしげと眺められるので、如何したのかなと思いましたが、

カメラのお礼をきちんと言っておきました。

 ここだけの話ですが、卒業後に10年程してから、

近所の家の前でその家のご主人とこの先生を何度か見る機会がありました。

当時の担任の先生だからと、2回目に見た時にはこんにちはと挨拶しました。

その後、その家のご主人にあの人を知っているの?と聞かれ、中学3年の時の担任の先生だと答えました。

修学旅行の一件もあり、私にするとちゃんと名前と顔を覚えておられると思っていました。

が、後日、このご主人から又声をかけられて、

「あの人君の事知らないと言っていたけど、あなた、嘘はいけないよ。」

と言われてしまいました。

何々先生でしょう、○○教科の担当の、と私が言うと、おじさんは

確かに何々さんだけど、あの人先生かな?とまだ不審そうに見られるのです。

 おじさんの話では、武道の会の関係で出入りされていたそうですが、

担任の先生も武道の顧問でしたから確かにその先生だったわけです。顔や背丈、体格もそうでした。

人違いじゃないのとまでおじさんに言われ、悪ふざけはいけないよとまで言われました。

そこのおじさんにこんな言われ方をしたのは生まれて初めてでした。

 如何なっているのかと、私にすると憤懣やる方無い思いをしました。

町内の男同士だからと、当然私の矛先は家の男性である父に向かい、

あの先生、修学旅行の時にもこうだったけど、今でもこうだ、

近所のおじさんにまでこんな言われ方をした。と、怒りをぶち撒けるのでした。

 もう1ついいでしょうか?

近年同窓会に行くと、当然卒業時の担任の先生、という事でテーブルが相席でした。

『そうか、3年の担任だったっけ。』

と、顔を見て嫌な気分に。

なるべく話をしないようにしていましたが、連れが話をするので、しぶしぶ、

「入試の時にはお世話になりました。」

と言ったところ、

「恨みっこなしにしましょう。」

と、言われ、開いた口がふさがりませんでした。

私の方へどんな恨みがあるというのでしょう?

 その後話をしないでいると、私の連れにぼそぼそと、

聞こえよがしに

「名前を言わない人の事は分からない。」

ですって。私にも聞こえてきました。

 名前を言っても忘れてしまう癖に、と、内心むかむか。

その後私はこの先生と一切お話はしませんでした。

 加えて言うと、その後、例の近所のおじさんとも気まずくなってしまい、

にこやかに挨拶することは全く無くなってしまいました。

もうとうに亡くなられましたが、亡くなられるまで挨拶する事は無く終わってしまいました。

どちらかというと昔から町内でも親しいお家の方だったので、

険悪な関係になってしまったのは、知ってか知らずかはっきりとこの先生のせいでした。

(会いたくないです。今度会ったらどんな友好関係が壊れるんでしょうか。不安ですね。

 

 

 


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