Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

本の取り寄せ

2007-07-09 16:05:15 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、インターネットで本の取寄せをしてみました。随分昔、6年前の本です。執筆依頼があって私の手記が載っている本です。

 当時、もちろん、出版社からお礼にとこの本をいただきました。が、1冊の部数でしたので他へ配り様がなく、何人かの知人にだけ「○○の本に私の手記が載っています」の手紙の通知を出しておきました。

 季節物というよりも時節物、時期のあるこの本は、今や古本屋や出版元の在庫でないと手には入りません。それでも今回取り寄せようかと考えたのには訳があります。私の手記の載っている公の刊行物は2品だけ、その内の一方、この本は明らかに私の手元には無かったからです。5年前にある機関に寄付しました。そこは以前、仕事でお世話になった所であり、僅かの期間しかいなかったのですが、よく連絡をいただいていた馴染み深く心和む機関だったからでした。

 自分の出ている刊行物、これを栄えあるもの、名誉な事と思いながら、私の親戚達はこの刊行物のどちらも目にしてはいないでしょう。それは、私が知らせたり、送ったりしなかったためです。

 その頃は、身内や親戚、今までの学校友達とさえ疎遠になっていたためという理由もありますが、身内でさえ、私の事を自慢に思うよりも妬み、嫉みの感情の方が先にたつのではないかと、当時は考えていたからでした。

 手記以来は「あった事をありのまま、其のままに書いてください。」との事でした。

 当時の私の半生を振り返って、人生の契機となる出来事と手記以来に至る過程、執筆の機会をいただけた事を感謝しながら書き記す、…本当にこの時点で書き記しておこう、この先私自身がいなくなっても、先々を見越してある人物、人物達のために出版物に事実が残る。こう思い、その事をありがたく思いながら認めました。

 送られてきた真新しい本を手に、この本は時期のあるもの、何時かは消えていくものと知りつつも、長らく残ってくれるように、書き記した人達のために何処かで永らえてくれるように、その人達の目に折々に触れるようにと願いました。

 その様な本でしたが、私が手元から手放した理由は前述した理由、家人の目に触れて嫉みの対象とならないように、との配慮からでした。

 出版当時は実家外で暮らしていた私でしたが、元々丈夫でなかったため体調不良から実家へ戻り、荷解きと共に本棚にこの本を据えました。その時、何時か身内の誰かの目に私の手記が載っているページが触れることを予見しました。私にはその人の喜の感情よりも、哀の感情が勝るであろう事が予感できました。新たな波紋が起きる事を怖れました。

 そうしてこの本を家から出す事を考えた時、真っ先に浮かんだ一ヶ所の送り先、親しみと保管してもらえるだろう信頼感のある所が、この機関でした。その場所で多くの閲覧者に見てもらう事、記憶に真実を留めてもらう事、また、この本の情報が閲覧者に何かしらの利益をもたらす事を願っていました。

 あれから5年、少しずつ体調の回復した私は仕事を始めました。様々な経験が問われるこの仕事、名も無い私が著名人の方々と肩を並べてパンフレットに載っているのを見る時、過去の実績の評価として2品の刊行物が思い浮かびました。

 2品とも依頼されたもの、一方はペンネーム(屋号)で、一方は本名で記載されているもの。ペンネームでの掲載はこの名前を多くの人に知ってもらいたいからとお願いしました。私の自立への支援を願ったのです。

 本名で掲載されているこの本へも、出来たらペンネームでの掲載をと希望いたしました。しかし、ペンネームでは架空の人物のようで出版社に不都合が出たのでしょう。今から思うとこの本の方は本名の掲載でよかった、私自身の手記とはっきりと分るので、後々のためによかったと思われます。

 現在の仕事上、この本を再び手元に置きたいと検索した所、在庫のある所が見つかり申し込みました。それが6月末の事でした。7月初旬に届きそうで首を長くして待っておりました。が、やはり出版年からかなり経っていたので、出版元には在庫が無い、増刷予定も無い、入手困難の旨のメールが今日届きました。

 昨日、古本で売りに出されている単行本を見つけました。先に申し込んだ物と合わせて2冊取り寄せられるため、1冊は母校へ送ろうかと考えておりました。結局、自分用の1冊だけとなりましたが、こちらが無事手元に届く事を願っております。私の手記もちゃんと載っているでしょうか。

 過去にはある人々のために書いた手記、私の手記が載っている本、現在は自分のために、仕事上のために手元に置こうと考えている本、それを今回インターネットで取り寄せようとしているのです。

 インターネット検索がなければ取り寄せも難しかったことでしょう。現代の生活に感謝しつつ、本当に、無事手元に届く事を願っております。

 また、どうしても家庭の事情で進学できない時以外は通信教育を選ばない方がよい、きちんと全日制の学校へ通った方が無難である、とのアドバイスを若い人達用に申し添えておきます。

 追記

 残念なお知らせです。既に古本も店頭から売り切れていたとか、この書き込みの後メールが来ていました。発送済みのメールとか、発送日まで通知してきていたので楽しみにしていたのですが、6年前の本ですからまた出てくるかどうか、古本屋さんにはお願いしておきましたが、入手は難しいでしょうね。どこかに残っているでしょうか。


582回

2007-07-09 13:41:17 | アート・文化

 久々にコメントをいただきました。御巫さん、ありがとうございます。時々詩の好きな方からコメントをいただきます。ブログには、書き物の好きな方が大勢いますね。私もこれで1年半以上経ちます。写真を載せたり、あれこれと結構慣れました。

     「ブログをはじめて…」

 早1年はとうに過ぎてしまった

パソコンが欲しいという子に

インターネットがしたいからだと早合点

ブロバイダーのキャッチセールスを機にネットサーフィンに突入

インターネットなんて何にするの?

聞かれて面食らっていた頃が昨日のよう

よく分からない内にブログ開設

息子を置いてきぼりに一人カチャカチャ

今では写真の更新をするのも楽しみになって

早いもので毎日の楽しみと仕事にカチャカチャの稔り

取材、撮影、手記、日記、etc.…

ペイント加工だってこなしてしまった

CADだってしてみたい、設計だって…

etc.etc.…

まだまだこなせない機能が一杯の今日の日が昨日に

そんな日進月歩の一歩のブログをはじめてもう何歩目だろう?