東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

東の筑波、西の富士

2023-01-08 | 散歩

  江戸のころの浮世絵には富士に次いで
  筑波山が多く描かれています、
  富士の1/4の高さの山なのに人気は高かった、
  筑波山を見に舎人(とねり)公園へ行ってきました。

 

   筑波山。2つのピークは標高877mの女体山と標高871mの男体山で、
   最も低い日本百名山として知られます。
   真冬のこの時期だけです筑波山がこんなにはっきり見えるのは。
   私にとっては一年に一回見られるかどうか、
   晴れた日の朝早く、そしてモヤが無いときだけ見ることができます。

 

 

   ここは地下に舎人ライナーの車庫を作るため掘った土を盛り上げた
   足立区で一番高い舎人公園の「あさひの丘」、標高17mです。
   右上にわずかに盛り上がった山が筑波山、
   人家がまばらだった江戸のころには街のどこからでも見られたようで
   東の筑波、西の富士と江戸っ子の人気者だったようです。

 

 

         

          ちょっと浮世絵でも見てみましょうか。
          名所江戸百景のうち「隅田川水神の森真崎」 広重。
          今で言うと東白髭公園のあたりからでしょう、
          隅田川の向こうに筑波山がそびえています。

 

 

         

          名所江戸百景「飛鳥山北の眺望」 広重
          王子の飛鳥山から見た筑波山。
          飛鳥山のお花見の風景、
          花曇りの空の下ではなくよく晴れた日なんでしょう。

 

 

   東都花暦「日本堤之桜」 渓斎
   日本堤と言えば今の吉原のあたりでしょうか。
   江戸の初めは吉原田んぼと呼ばれていたところに
   盛り土をして吉原遊郭を作りました。

 

 

   さて富士は?
   富士はさすがに大きい、高い、
   富士と筑波が一緒に見られるところは東京ではそう多くないはずです。

 

 

   舎人公園へ来るたびにここへ上るけど
   こんなきれいな富士は滅多に見られません。
   下を走るのは舎人ライナー、葉が落ちたメタセコイアがちょっと邪魔。

 

 

   カメラをちょっと南に振ると右に池袋のサンシャイン60、
   そして新宿の高層ビル群、左にはハリボテのドコモタワーも。

 

 

   最後にあまりにも有名な北斎の「神奈川沖浪裏」。
   もう私がぐちゃぐちゃいうことはありませんね、
   富士があるからこの絵もある・・・。

 

          data:EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  1月 3日  舎人公園

          

コメント (2)
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