東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

萩のはや花をつけたる残暑かな

2022-09-19 | 季節の花

  上の句は久保田万太郎の句です。
  朝晩がちょっと涼しくなったと思うと
  待っていたかのように周りはハギの花でいっぱい。
  いま咲いているハギの花を集めてみました。

 

   ハギの花と言えばまあ普通はこんな花、
   ミヤギノハギ(宮城野萩)かな、
   日本特産で本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布するようです。

 

 

   ハギには白い花もありますね、
   白萩、なんとなくロマンチックっぽいような。
   ほかに白地に紅絞りが入る「江戸絞り」も咲くけど
   もうちょっと遅くなってからかな。

 

 

   メドハギ(筮萩)。
   茎を束ねたものを占いの棒「メドギ」に使い、
   それが転訛してメドハギになったという説があるようです。
   北海道から沖縄まで日本全国に分布していて
   日当たりのよい草地や川の土手、道端などで普通に見られます。

 

 

   キハギ(木萩)。
   ハギの仲間は木なのか草なのかよく分からないものが多いが、
   このハギははっきり木質化するのでこの名がついたと。

 

 

   ヌスビトハギ(盗人萩)。
   小さな小さな花です、花はちゃんとハギの花だけど
   風にゆらゆらたなびいて撮りにくい花ったりゃありゃしない
   果実の形を忍び足で歩く盗人の足の形に見立てたとも、
   果実が知らぬ間に衣服に付着するからともいわれる。

 

 

   ヌスビトハギの実。
   この形を抜き足差し足忍び足で歩く盗人の足跡に見立てた。
   毛が密生していて服につきやすい、
   セーターとかにひっつくと、はがすのがたいへん♪。

 

 

   マキエハギ(蒔絵萩)。
   これも小さな小さな花、5ミリくらいの真っ白い花。
   まっすぐに伸びた細い花柄が、
   蒔絵の優雅な筆の運びを思わせることからこの名がついた。

 

 

   葉が小さくて茎が細い上、冬季には地上部がなくなるため、
   草の仲間にしか見えないが、ヤマハギ同様に木の仲間。

 

 

   本州から沖縄にかけて分布し草地や林縁、路傍などに生える。
   枝は細くて白い花を付け風に揺れているさまは
   まさに蒔絵の世界優美な萩です。

 

 

   百花園名物の「萩のトンネル」、
   ちらほらと咲きだした花が見られます。
   これは16日の撮影、今は満開に近いかな。

   子規の句に「萩咲て 家賃五円の家に住む」があります。
   萩咲て(はぎさいて)と優雅に詠み出して、
   突然五円というリアルな数字が出てくる、さすが子規の世界。
   みずからの墓碑銘案の最後に「月給四十円」と記したのも子規であった。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影    月  日  向島百花園

          

コメント (2)
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