春先から野生のランなどが咲き始めている、
ランの花といえば美しい花の代表格だけど例外も。
人気はあるけど美しいとは言えないラン、
そんな花を3,4点、これもまた愉しからずや。
クマガイソウ(熊谷草)
大きく膨らんだ花(唇弁)を熊谷直実が背負った母衣に見立てての命名。
似た花にアツモリソウ(敦盛草)がある、平敦盛の名をつけることで源平合戦とした。
花の上の葉っぱみたいなのを見るとランだなと納得、
日本の野生ランの中では一番大きい。
シュンラン(春蘭)
日本を代表する野生ラン、春先に咲くことから春蘭と。
シンビジウムの仲間で里山や人里に近い山地の雑木林などに自生する。
いつも背中しか見せてくれなかったけど今年は横顔を見せてくれた。
エビネ(海老根)、エビネラン(海老根蘭)
地下に連なっている茎と、そこから生えている根の様子が
エビの頭を指でつまんで持ち上げたように見えるところから。
咲き出したばかりです、シラン(紫蘭)。
ラン科の花だけどこれは美しいランの部類ですね。
育てやすいランの入門品で鉢植えでも地植えでも楽しめるとか、
これから街中でも公園でもよく見られるランの花です。
よく見られるけど野生種は準絶滅危惧種に指定されています、
またクマガイソウもレッドリストの絶滅危惧II類の指定を受けていて、
多くの都道府県で、レッドリストの指定を受けています。
生息地が分かると盗掘されるので野生種の写真は
撮影地が秘されることが多いですね。
data: 最終撮影4月16日 撮影:向島百花園