左上は「そよ風にのって」と EP 盤、上中央は「夢見るシャンソン人形」を歌う F. ギャル、右は「天使のらくがき」と D. ビダル、中央下は「天使のためいき」、その左は「涙のシャンソン日記」ジャケと EP 盤。 中央は1964年発売のビクターの一体型ステレオ装置。
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1960年代 ヒットしたフレンチ・ポップスを懐かしく感じます。 特に 当時 日本海側の地方に住んでいた私が、たまたま見た地方 TV の独自ローカル番組で ヒット曲の EP レコードを実際にステレオ装置で再生する映像に被せて、再生音を放送する構成の番組を見て、かなり安直なやり方だなぁと子供心に思った記憶があります。 そこで掛かっていたのが『そよ風にのって』でした。 夕方30分ほどのローカル番組で、予算が少なかったんでしょうね。
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Marjorie Noel “Dans le même wagon そよ風にのって” (1965 https://www.youtube.com/watch?v=LBbcRtsNn8k ⌘)
マージョリー・ノエル (Marjorie Noël、本名はフランソワーズ・ニヴォ Françoise Nivot 1945~2000) はフレンチ・ポップスシンガー (※追加1へ)。
『そよ風にのっては本国より日本で大ヒット』(2020.12.05 竜馬のブログ・我が青春のポップス) __ 1964年にレコードデビューするが本国ではそれほどのヒットも無かったが、なぜか日本ではこの曲が大ヒットし、人気者となった (※追加2へ)。
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原題の『同じ列車の中で』だったらヒットしなかったでしょうし、改題は成功ですね。 彼女のヒット曲はこれ1曲だけで、その後は全く耳にしませんでした。 いわゆる “一発屋” ですね。 因みに 上記の YouTube 映像 (⌘) は白黒で、かなり貧弱です。
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また 1965年 フランス・ギャル France Gall (1947~2018) が、“Poupee de cire, poupee de son ろうの人形 音の人形” 日本語名『夢見るシャンソン人形』を歌ってユーロビジョン・コンテストで優勝しています。 これも成功した改題例の1つです。
続いて同年 彼女の「涙のシャンソン日記 Attends ou va-t’en」もヒットしました。 これも原題は『ここに居て、もしくは行ってしまって』です。 続くヒット曲『天使のためいき』も、原題は『私たちは天使じゃない Nous Ne Sommes Pas Des Anges』です。
同じようなフレンチ・ポップ・ソングに1969年の『天使のらくがき Aime Ceux Qui T'aiment』があります。 ダニエル・ビダル Danièle Vidal が歌っていました。 彼女の『(オー) シャンゼリゼ LES CHAMPS-ELYSEES』もヒットしました。
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ウィキペディアから __ ダニエル・ビダル (Danièle Vidal 1952~) はモロッコ生まれのフランスの女性歌手。1970年代前半に日本で活躍したことで知られる。
シャルル・アズナヴールにスカウトされ、バークレイ・レコードへ。 1969年 17歳で歌手デビューし、「Aime ceux qui t’aiment (汝を愛する者たちを愛せ、という意味)」というレコードを出した。 これはロシアのポピュラー歌手エディタ・ピエーハのカバーで、新しくフランス語の歌詞をつけて本国フランスで発売され、「天使のらくがき」という邦題で日本で発売された。
彼女の活動の舞台は日本に置かれた。 そのため1970年初頭より、しばしば日本に長期滞在している。 金髪碧眼で小柄な事からフランス人形のように愛らしいと形容され、フランス語の曲の紹介で大きな人気を得た。
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1960年代 ミレイユ・マチュー (1946~) という歌手も出てきましたが、日本ではヒットしなかったように思います。 Rの発音に特徴のある 力強く歌う大柄な (?) 歌手でしたね。
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ミレイユ・マチュー (Mireille Mathieu) は、フランス・アヴィニョン生まれの女性シャンソン歌手。 世界一沢山のシャンソンのディスクを出した歌手とされている。 16歳の時パリに上り、テレビの歌番組でエディット・ピアフの「愛の賛歌」を歌ってチャンピオンとなった。 そのとき「ピアフの再来」と呼ばれ、フランス歌謡界に衝撃を与えた。 ポール・モーリア作曲の「愛の信条」で颯爽とデビューする。 ディスク売上数は 1億5千万枚、歌った歌は11カ国語で 1200に及んでいる。
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日本人受けするのは、小柄でかわいい感じのする歌手ですね。 また 歌唱力は完璧ではなく、多少シロウトっぽい歌い方や舌ったらずの方が受けるようです。 松任谷由実などは歌詞・作曲はいいのですが、歌は音痴でイマイチだったので (?) 人気がありました。
だからなのか ミレイユ・マチューは日本人向きではなかったんでしょう。 なかなか難しいですね、日本のポップス市場も。 大人の雰囲気を持つ歌手というのは成り立ちにくいのでしょうか? いずれ そうした歌手も出てくると想像しますが。
今日はここまでです。
※追加1__ ノエルはパリ出身で、1964年にレコードデビューした。 65年 イタリアのナポリで開催された第10回ユーロビジョン・ソング・コンテストに出場し、『Va dire à l’amour』(日本語題『慕情の季節』) を歌い、9位となった。
ノエルの日本でのデビュー曲となったのは『Dans le meme wagon そよ風にのって』で、たどたどしい日本語がうけて大ヒットした。 作詞 エディ・マルネ Eddy Marnay、作曲 ギイ・マジャンタ Guy Magenta。
※追加2 __ 原題は「同じ列車の中で」という意味のようで、列車の中で出会った見知らぬ男性に恋心を持った少女の話である。「目が合って微笑んでくれた素敵な人、駅に着く頃には恋人同士でいるはず」と歌うマージョリーの舌っ足らずな感じの軽快なフレンチ・ポップス。
以上