シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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シューマン歌曲単発 CD は色々あるが

2022年12月22日 | 歌も様々あります
左から 『詩人の恋』を中心に録音したコロ (T) とゲージ (P) のシューマン歌曲集 (92年 EMI)。 ハンプソン (Br) とサヴァリッシュ (P) のシューマン歌曲集 (94年 EMI)。 ボニー (S) とアシュケナージ (P) のシューマン夫妻の歌曲集 (97年 DECCA)。
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歌手ルネ・コロ (1937~) の現役時代は70~80年代 (30~40歳代) でしょう。 90年代 (55歳) に録音したシューマン歌曲集は、それなりに立派ですが、この歌手は現役時代は専ら オペラ、特にワーグナーものが得意でしたから、多少 違和感がありますね。 フィッシャー=ディースカウや H. プライのように 現役時代からオペラとリート双方を歌っていた歌手だと違和感がありませんが … 私の先入観かも。

コロは顔も現役時代の „凛々しい王子様“ からそれなりに変わってきています。 歌とは無関係ですが、来ている背広とワイシャツがダブダブで 体そのものが縮んでいるらしいと推測できます。 う~ん „元“ 王子様も高年体型か … でも太っているよりはマシかも。 

変わり種がトーマス・ハンプソンで、原詩が全てハイネの『詩人の恋』『リーダークライス op.24』『哀れなペーター I~III』が収められていますが、売りは『詩人の恋』初版です。 流布している版ではカットされた4曲の追加以外は、浅学の私には初版との差は、ほんの少しのメロディーラインの違い位しか判りません。 はっきり判るのは、ディースカウに比べドイツ語の発音が弱い事です。 ジャケ人物写真は元々ボカシ気味です。

バーバラ・ボニーがアシュケナージと組んで、ロベルト・シューマンの『女の愛と生涯』ほか18曲と、クララ・シューマンの11曲を録音しています。 これだけクララ・シューマンの曲が録音されたのは初めてでしょう。 彼女の声は相変わらず美声です。 顔も老けませんね。


左から ベーア (Br) とバンゼ (S) が歌い H. ドイチュ (P) が伴奏する『ミルテの花 26曲』『愛の春 12曲』(97年 EMI・Warner)。 オジェー (S) とオルベルツ (P) の『女の愛と生涯』他全20曲 (77年 Berlin Classics)。 フォン・オッター (A) とフォシュベリ (P) の『女の愛と生涯』他全28曲 (93年 DG)。
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「ミルテの花」全曲はベーア (Br) とバンゼ (S) が歌う単発 CD (EMI) で初めて購入。 LP 時代には1枚ものは見なかった曲集です。

DG 全集にあったディースカウ (Br) とマティス (S) が歌った「ミルテの花」では、ディースカウが26曲中3分の2の18曲を歌い、マティスが8曲を歌っていました。 ベーアとバンゼの録音では、13曲ずつと分け合っています。

『愛の春』は3曲が二重唱、5曲をベーアが、バンゼが4曲を歌っています。 男声と女声の切り分けは DG とほぼ同じです。
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Berlin Classics は東独崩壊後 原盤の版権を買い取ったらしい ドイツの CD 発売会社です。 今はあまり新譜を見かけなくなりました。 米歌手アーリーン・オジェー (1939~93) がなぜ東独で録音したのか判りませんが、オファーがあったのでしょう。 録音時38歳ですが、ジャケ写真は (日本人の私には) 十~二十歳老けて見えます。

『薔薇の騎士』オクタヴィアン役などオペラのズボン役を得意とした スウェーデン出身のフォン・オッターもシューマン歌曲集の中心は『女の愛と生涯』です。 女性歌手は必ず この曲集を取り上げます。 よほど 歌いたいほどの魅力があるんでしょうね。

今日はここまでです。

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