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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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岩城宏之と日本の指揮者

2012年11月06日 | 指揮者あれやこれ
左は岩城指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団の小品集、右はベートーベンの交響曲全集。
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日本の指揮者界三羽ガラスの一人といわれた (?) 岩城氏が亡くなりました。
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NHK交響楽団正指揮者を務め、世界的に活躍した指揮者の岩城宏之氏が13日死去した。 73歳。 1956年、N響の特別公演でデビュー。 60年のN響世界一周ツアーに同行して国際的に注目された。 60年代半ば以降、ベルリン・フィルやウィーン・フィルを指揮して世界の一流に仲間入り。 オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督、札幌交響楽団桂冠指揮者などを務めた (共同通信)。
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60年代 日本人で初めてベートーベンの全交響曲を録音した指揮者 (楽団はN響)。 今は恐らく廃盤で、発売は日本コロンビアだったと記憶しています。 あの頃 彼はエネルギッシュでした。 しばらく小澤征爾と双璧の指揮者ともいわれていましたね。

昔 N響を振って外山勇三の「ラプソディ」を演奏していたのが懐かしく思い出されます。 あの曲のコブシを聞かせた演奏は、日本人演奏家たちでないと出ないような内容でした。 海外のオーケストラ演奏では想像できないですね。

彼は物書きも得意で、何冊か本を出しています。 その中で面白いのは、70年代のベーム/ウィーン・フィル日本公演を聴いて、演奏後ウィーン・フィル楽員とアルコールなどを飲んだ時らしいのですが、ベームの指揮ぶりを評して、「よくあの指揮で楽員が演奏できますね」と岩城がいったら、楽員がいったことには __

「だから 俺たちがフォローしてるのさ。 あの爺さんの指揮通りに演奏してたらメチャクチャになっちまうからな」と。 ベームはその頃 もうかなりの歳で、相当によぼよぼでした (指示が明確でない指揮だったそうです)。

BPO、VPO を指揮しましたが、録音が残っているのは、確かウィーン国立歌劇場管弦楽団との小品集でコンサートホール盤でした (冒頭)。 オーストラリア・メルボルン響の常任もやっていましたが、録音は数枚あるようです。 あまり表面に出て来ないという事は売れ行きが良くないのかも知れません。
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さて 最近の注目日本人指揮者は __ ハノーファー北ドイツ放送フィルの首席を務め 去年バイロイトで「トリスタン」を振った大植英次 (57年生まれ) か、ベルギー王立歌劇場の音楽監督の大野和士 (60年生まれ) か、バーンスタインに師事 コンセール・ラムルー管首席を務めた佐渡裕 (61年生まれ) か、他にも大勢いますが、40台あたりのイキのいいところが頑張って欲しいものです。
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大晦日、ベートーベンの全交響曲を一晩で演奏するという世界でも例のないコンサートが行われた。 指揮者は73歳の岩城宏之。 指揮者と演奏者、そして観客も参加する、いわば音楽のマラソン。

「10時間公演をやって途中で死ぬかもしれないけど、地球上の人類の1人としてベートーベンで命を失うのは仕方ない。 それくらいベートーベンを尊敬している」

去年はじめてこの10時間コンサートに挑み 終盤には意識を失いかけ、今年は医師団のバックアップ体制を受け入れた。 ベートーベンの9つの交響曲を連続して1晩で演奏した指揮者は世界で岩城をおいて他にない (1月6日放送 報道ステーション)。
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今日はここまでです。

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