
左は記事※3から。 右はネットから拾った少年サッカーの画像。
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私が中学校に入学した時、クラス担任から全員に放課後のクラブへの入部を勧められました。 体育系であれ文化系であれ、入部・活動すると 技術や知識・交友関係も広められるという話しだったかと記憶しています。 その事自体は普通の話しでした。
勧められるまま 殆どの中学生が何らかのクラブに入部しました。 私は体育系は拘束時間が長いとか 部によってはシゴキの噂もあるとも聞き、拘束時間の少ない文化系の模型クラブにしました。
1~2ヶ月 部員それぞれが模型キットを購入して作ったりしていましたが、みな黙々として会話も少なく 自分の模型を作るだけで、これでは一人で作るのと変わらないと思い、退部しました (今でいう “オタク” 系の集まりだったのかも)。
顧問の先生は “名ばかり” で、一度も出てこず 顔も見ませんでした。 危険な事をするわけでもないから、生徒たちだけで自主的にやってくれという方針だったのでしょう。
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『部活顧問 “人生を奪われ、楽しいことはひとつもない”』(4月29日 AERA ※1) __ 教員はただでさえ業務量が多く、部活指導中は仕事ができないため、早朝出勤が日課。 休日も部活で土日のどちらかがつぶれる。 特に憂鬱なのが5月から7月にかけての大会シーズンだ。 1カ月間は休みがない。
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記事は体育系の学校クラブの顧問の話しです。 私は未経験なので新鮮に感じましたが、顧問の教員も負担が多いという内容です。
そんなに負担が多いなら引き受けなければいいのではと思うのですが、”ものすごく断りづらい … ” という校内の特殊事情があるようです。
いわゆる上司の教頭や校長の評価が絡んできて 断りにくい職制上の環境があると推測します。 職場ごとにある “慣行とか無言の圧力” ともいわれる類のものです。 こういったものは、大都市から遠い人口の少ない地域ほど よくあるのではないでしょうか。
ネットで「部活動の悲哀」などと検索すると山のように出てきます __
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『だから教員を辞めた。 元運動部顧問が振り返る “部活動” が教員から奪うもの3つ』(2024年10月9日 All About)・『保護者の負担、先生の悲痛な訴え、子どもの権利 … いま考える ”部活” の問題』(2022年8月2日 RKB オンライン)・『部活顧問に熱心すぎる夫 40代 中学校教諭の妻』(2018年3月11日 教働コラムズ)・『なぜ中高の「部活動」は ”強制” になったのか? 子どもたちも先生も疲弊している!』(2015年9月22日 東洋経済 ※2)
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※2の中で 「中学・高校の部活動が “やらなければならないもの” という “強制” の色を帯びている」「部活動を義務付けている学校も多い」「“精神論” で育ってきているから、ダラダラと朝から晩まで、土日も含めて練習する …」などは、弊害化して その犠牲は教師だけでなく、生徒にも及んでいるようです。
好きな生徒だけ、余裕のある好きな教師だけ参加すればいいと思うのですが、内申書の内容が良くなるとか、その時代や その時期の流れもあるのかなと想像します。
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話しは変わりますが 最近 ジョギングで公園内のグラウンド周りを走ると、休日はサッカーや野球の練習や練習試合がほぼ入って埋まっているのに出くわします。 試合の日など 金網そばにテントも多く張られて、家族が見守りながら応援しているのを見ると ほのぼのとした感覚になります。
しかし それらの裏には “様々な事情もある” のが、最近の記事を読んで知りました。
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『これではまるで “少年野球ガチャ” … 保護者を悩ます古い運営スタイルに根深い人間関係』(3月29日 Wedge ※3)
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ガチャの意味は分かりませんが、学校外の “地域の少年野球チーム” での諸問題についての記事です。
「少年野球の監督、コーチは、子どもたちの親が担っていることが多い。 ある小学生の子が入団したチームで、監督は、近所に住む子供の幼なじみの父だったという背景で __ 子供がうまくなり、”監督の子よりも” 実力差が開くにつれて、子供への風当たりが強くなっていった …
子供の好プレーをほめることなく、ミスに足らないプレーにも大声で暴言を吐かれた。 新調したグローブで練習に参加したとき、捕球でミスをした。 新しいグローブの皮は硬く、まだ手に馴染んでいなかった。 監督はここぞとばかりに、エラーをものすごい剣幕で責め立て、子供は退団した」
という “妬みの話し” ですが、それ以外に子供の親、つまり保護者にも目に見えない圧力があったのです __「母親は見学や練習場所の確保などの運営をみんなが無償でサポートする」__ つまり 保護者たちが練習場所の予約・運営などを担うので、参加しない保護者は “非難の対象になる” らしいのです。
なるほど そうか! 地域の少年野球・少年サッカーチームに子供を有償で参加させるだけでは済まないというものです。 確かに 父親は監督やコーチなどを務めるから、母親は裏方で支援する。 そのどちらにも参加しない親は “ただ乗りだ” といわれる可能性があるとも …
私はそんな地域の体育系活動に参加した経験がないので、知りませんでした。 カネだけ出して、あとは知らないでは済まず 多くの無償奉仕も “無言の義務” になっているのですね。
こうした教師・生徒双方にも義務感を伴わない 同好の人たちだけの部活・校外活動だけになって、親たちにも負担とならない活動になって欲しいものですね。
今日はここまでです。