
12月3日 TBS NEWS DIG から。
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秋田市のスーパーに “立てこもっていた” クマが捕獲され、駆除の見通しです。
こういう報道が出ると、次に出てくる お決まりのパターンが『かわいそう』『山へ返して』という動物愛護精神に富んだ人たちというか、”お花畑” の人たちです。
そういう彼らは当該事件の発生地の居住者ではないと想像します。
発生地の住民にとっては、安全上の問題なので 生かして山へ帰したりなどしたら、クマが再び食べ物を求めて戻ってくる可能性が高く、”駆除以外の選択肢” はあり得ません。
「ここにご飯があると覚えたクマを野に放ったら 家族連れてくるし、何より人に怪我させてるから 殺処分一択」(12月2日 女性自身) という発言が、発生地の居住者であれば 当然の感覚でしょう。
野性のクマが出没する地域に住んでいる人からしたら、『山へ返して』などといっている人種は、遠くの安全な都会地などでぬくぬくと住んでいる人か、クマというと 可愛いクマさん人形を想像するような ”お花畑” に囲まれた楽観者でしかありません。
ここに来ればエサがある、エサをくれる人間がいると覚えた動物がどういう行動に出るか、そう考えただけで分かるはずです。
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全くの別問題ですが、女性は “憐憫 (れんびん 哀れみ)” の感情が強い傾向があります。
昔 母が存命していた頃、実家に帰省すると 丁度 広島県の水害が発生したニュース映像がワイドショー番組で流れていました。 それを見ながら母が何度も「かわいそうだね かわいそうだね …」と繰り返すのです。
また 野良猫に餌を与える「エサやりおばさん」も時々見かけます。 公園の池のそばに行くと、池の鯉やカモに餌をやる「エサやりおばさん」がいて、「本当はエサやっちゃいけないと立札に書いてあるんだけどね …」といいながら、エサをやったりしているのです。
“かわいそう” と思う心はもちろん大切です。 でも 動物にエサを与える前に、それが本当に動物にとって適切かどうか 一旦 立ち止まって考えるべきではないでしょうか。
今日はここまでです。