シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

昔の若いままの恋人に再会したような

2015年08月02日 | コミック界を語る
イラストは、ネットで拾い集めたソノシート付きコミック単行本の表紙。 楕円形部分は『8マン げきめつサラマンダー作戦』(左上) から。
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桑田次郎画によるソノシート付きコミック単行本の一部が、所有者によるスキャナー画像で時々ネットに載る。 ソノシート全盛期だった1960年代発行ものが多く、私はソノシートは一切買わなかったから、当時親しんだ全盛期の桑田画風のコミックを見て 懐かしいような、昔の若い恋人に “そのまま再会したかのような錯覚” を覚える。

表紙 扉絵の中のヒーローは必ずこちら向きに描かれる。 後ろ向きで悪漢と対決する構図では描かれない。 これが桑田の画風だ。 もう桑田本人でさえ 当時のような絵は描けない。 油の乗り切った 精力溢れる若い頃でしか描けないものだろう。 今は発表しているかどうか分からないが、70~80年代からそれ以降になると 桑田ヒーローの外観はどこか女性のような “なよっとした細身” になってしまい、往時のヒーローらしい魅力を感じさせなくなった。

ヒロインは細身でなくてはなりませんが、ヒーローは “それなりの体格” でないと 説得力がありません。 男かと見間違いそうな体格のヒロインと女性のような細身のヒーローでは、映画だったら最初から失敗が約束されているようなものでしょう。

あの頃はよかった __ なんて、古女房を見ながら 感慨にふけってしまいそうな自分に気づく。 若い頃 慣れ親しんだものには特別な愛着がある、これは普通の人の正直な気持ちなのではないでしょうか。 だから桑田復刻本がそこそこ売れるのだろう。 購入者は私のような “昔の子供心” を持ったオジンばかりでしょう。

TV アニメ化されたのは8マンだけですが、ソノシート付きコミック本が幾つも発売されていたということは、それなりに販売数が見込めるとコミック本販売会社が判断したんでしょうね。 なにせ歌付き ドラマ音声付きですから、人手 つまり人件費などのコストが掛かっています。 180円、280円 の価格がついているのが画像から読めますが、当時の絵だけの単行本よりは割高だったんじゃないでしょうか。
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ところで 桑田の描く変身ヒーローものは、ヒロインの窮地を救うため 時々ヒロインを両手で抱えて走ります。 まるで 軽いマネキン人形みたく抱え、しかも “いつも前傾姿勢で” 汗ひとつかきません。 現実的に考えたら 30~40kg の体重がある女性ですから、いかに体力があるヒーローでもすぐに息を切らしてしまうでしょう。 もっとも “ハーハーゼイゼイ” と息切れするヒーローではコミックにはなりませんけど。

シュワルツェネガーも映画の中では、そんなにヒロインを担いで動き回るシーンはなかったと思います。 棺桶を担いで機関銃をぶっ放すのはありましたが、あれは発泡スチロールか何か軽い素材の作り物でしょう。 米人女性俳優だったら 40~50kg、いや 60kg はありそうですもんね。 シュワだって やっとれんでしょう。

映画俳優になる前のボディビルダー時代、力こぶを作っては若い水着女性を腕からぶら下げるというポーズの写真はよく見ましたが、あれもカメラマンの求めに応じたもので いつまでもそんなポーズは取らなかったはずです。
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ウィキペディアから __ ソノシート (Sonosheet、英語: Flexi disc) は、1958年にフランスの S.A.I.P. というメーカーで開発された、きわめて薄いレコード盤である。 通常のレコードと異なり極めて薄く容易に曲げることができる程度に柔らかいため、雑誌の付録や印刷された台紙などに透明な盤を貼り付けたメッセージカード等に利用された。 なお「ソノシート」は元々は朝日ソノラマの商標だった。
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