シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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日本の奸婦・毒婦・妖婦

2006年11月13日 | 歴史をひも解いて
左から「かんぷ どくふ ようふ」と読み「邪悪な女」という意味です。 日本語も邪悪な女を多くのコトバで表現しますね。 日本/中国/欧州の「妖婦ベスト3、いやワースト3」を投稿したいと思います。 まず、お膝元の日本から。
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最近まで 夕刊小説で連載されていた諸田玲子の「奸婦にあらず」で奸婦が使われていました __
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忍びの集団 多賀大社で育った村山たかは、 彦根藩主・井伊家の内情を探るため藩主の弟・直弼 (なおすけ) に近づくが、清廉実直な直弼に溺れ、直弼もたかに夢中になる。 美貌と才気で男たちの間を渡り歩き 浪士から奸婦と敵視されて、三条大橋で生き晒しになった女です (日経 HP から)。
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1) 毒婦 お伝は、映画の題名「毒婦 高橋お伝」で使われ、何度も映画化されています。 「高橋お伝は19世紀後半 (1848〜79) 上州の人。 夫を毒殺し、悪事を重ねて日本最後の斬首刑に処された。 稀代の毒婦とされる」(幾つかの HP から)。

 美女物語から … 日本三大毒婦などと呼ばれる 高橋お伝 ですが、芝居や小説で語られるような 淫靡な連続殺人ではなく、生活費欲しさのための売春/殺人事件です。 今、お伝は南千住の回向院という寺にネズミ小僧と並んで眠っています。
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昔 私は高橋お伝という人は庶民の食べ物「おでん」を考案した人かと思いましたね。

2) 大島渚監督の日本最初のハードコア映画「愛のコリーダ」のモデルで知られる 阿部定 (あべさだ 1905〜? ) は、SMの延長の猟奇事件のようにも思えます。 ××切り事件は昭和10年ごろの事件です。 刑を終えて新潟の三条市に住んでいたということはうかがっています。
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3) 大正琴の定番「明治一代女」のモデルとして知られる 花井お梅 (1863〜1916)。 時は明治20年 彼女は15歳にして売れっ子芸者になり、ためた金で待合茶屋を開くのですが、その出納をめぐり実父と対立して追い出され、芸者時代に目をかけていた箱屋 (芸者のお付きで三味線などを運ぶ人) の峯吉をスパイに父親に送り込むのですが、実はこの男二重スパイで、お梅は締め出され 食うに食えぬ生活。 そこに峯吉がいい寄ってきたものだから、持っていた包丁で一突き。 お梅は15年の刑に服し、明治36年出所します (以上「美女物語」から)。

 花井お梅といえば、「浮いた浮いたと浜町河岸に」の歌とともに、山田五十鈴などが演じてきた新派の悲劇『明治一代女』(川口松太郎作) のヒロインを思い出す人も多いでしょう (読売 続「作られた毒婦」から)。
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阿部定は生きていれば、100歳を超えますが その死は確認されていないようです。 昔は男を一人殺害すれば、マスコミに大々的に載り 芝居や映画の題材になったのですね。

今 "鬼嫁" といわれる現代の妖婦が跋扈 (ばっこ) する時代ですが、男が弱くなったのか 女が強くなったのか __ 最寄駅へ行く途中にある高校の登下校時に 校門前を通ると、怖いもの知らずの女子高生たちが我が物顔で元気よく歩いています。 男子高生はどこか行儀よく、大人しく見えてしまう昨今です。

今日はここまでです。

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