シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

省エネ鳥も飛べば …

2009年04月09日 | 動物いろいろ生態
写真上右は、 3日正午ごろ、千葉市若葉区の電信柱に留まったアフリカハゲコウ。 カラスに比べてもはるかに大きい。 カラスもちょっぴりこわごわ!?
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飛ばないはずだったのに、飛んで脱走してしまった鳥は、捕獲は難しいのでは?と思ったら、あえなく捕獲されてしまいました__もう少し逃げ回るんじゃないかと予想しましたが。 捕獲後の写真下右のケージ内の様子は、塩らしいというか恨めしそうな表情ですね。
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「逃げたアフリカハゲコウようやく捕獲…鎮静剤入りアジで」(4月5日 読売新聞) _ 千葉市動物公園(千葉市若葉区)から逃げ出した大型鳥「アフリカハゲコウ」は5日午後、逃走から3日ぶりに無事捕獲された。 少し弱っているものの、けがはないという (※追加1へ続く)。
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「吹き矢、ネットランチャーも効かず 3日目もトリ逃がす」(4月5日 毎日新聞) _ 葉動物公園から自由を求め羽ばたいたアフリカハゲコウ。 それを追う公園職員たちの捕物劇は4日、3日目に突入した。 この日も息詰まる攻防戦が繰り広げられたが、ハゲコウは悠々と春の空を舞い、午後8時現在、捕獲されていない。 捕物の現場に密着した (※追加2へ続く)。
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「脱走のアフリカハゲコウ 捕獲できず優雅に舞う」(4月3日 時事通信) _千葉市動物公園 (同市若葉区) から2日に “脱走” し、逃げ回っているコウノトリ科の鳥「アフリカハゲコウ」は3日、動物公園から半径数百メートル内の高木やマンション屋上などに姿を現した。 捕獲に当たった動物公園職員は「手が出せない高い所に行ってしまったので、深追いせずに疲れるのを待つ」と弱り顔。 捕獲作戦は同日午後3時半でいったん中断、職員らが交代で見張りを続け、4日早朝から作戦を再開するという (※追加3へ続く)。
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「みんなの動物園図鑑」から_ サバンナではハゲワシ類と同様の生態的地位を占めるようだ。 一見すると気味の悪い外見をしているが、よく観察するとどこかユーモラスである。 アフリカ全域に分布し、草原や湿地などに群れで暮らしています (※追加4へ続く)。
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愛媛県立とべ動物園から_ コウノトリの仲間であるこの鳥は、名前にもあるようにサハラ以南のアフリカに生息しています。 主に草原で生活しハゲワシと争って腐肉を求めます。 しかし、水辺にきて魚やネズミ、ヘビなどを食べることもあります (※追加5へ続く)。
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以前、動物もの番組でこの鳥の捕食を紹介した部分を見たことがあります。 水辺で4~5時間も動かないでじっとしているんだそうです。 で、やおらと動いて魚を捕食したとあったように記憶しています。 紹介記事にもあるように、ちょっと不気味な感じのする鳥ですね。

首と頭が禿げているのは、ハゲワシと同じく動物の死体に頭を突っ込んで腐肉を食べると、羽毛の毛根が腐って抜けてしまうんでしょうか。 殆ど動かないという点では、木にぶらさがってそのまんまで動かずに生活をするナマケモノの親戚?

本人 (本鳥?) は、「いやぁ 飛んでみたら、こんなに飛ぶって楽しかったんだ」と考えてるのかも。 で、これから暑くなる季節でアフリカ並みとはいいませんが、日本も十分暑い時期になりますし、えさを定期的に取れるようになったら、返ってこないかも知れませんね。 オスが恋しくなったら、戻る?

と思っていたら、薬入りのアジに食らいついて捕獲され、一件落着。 元々殆ど動かない省エネ鳥でも、逃げ回って飛んでいれば体力も消耗し空腹には逆らえなかった? 24時間体勢で追いかける動物園職員は、ほっとしたでしょう。

以上


※追加1_この日の捜索は午前7時にスタート。 約3時間後、同市稲毛区のマンション屋上で同園職員が発見し、そっと近づいて、鎮静剤入りのアジを3匹投げ与えた。 前日は餌に全く興味を示さなかったが、この日は2匹食べた。

薬の効果かその後、低空をふらつくように飛行してアパートや民家の屋根を移動。 午後2時半頃、マンションから約 300m の2階建て住宅の屋根に止まった。 職員が、高所作業車からひも付きの棒で捕獲しようとすると、屋根から隣の民家の庭に落ちた。 再び数十m 飛んだが、力尽きてうずくまったところを職員2人が抱きかかえた。

捕獲の瞬間を見ようと集まった周辺住民からは「やったー」と歓声が上がっていた。
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※追加2_ ハゲコウは3日夕、稲毛区の高層マンションの三角屋根に落ち着き、一夜を明かした。 そのマンションの下に4日午前6時、職員20人が集まり、互いに誓い合った。「今日こそは使える捕獲道具をすべて使い、何としても捕えよう」

前日からハゲコウを追いかけている同市立草野小3年、市川歩君 (8) の姿もあった。 目が覚めてすぐに駆け付けたという。 図鑑を何冊も持っている「鳥博士」だが、「ハゲコウは図鑑にも載っていなかった。 今日もずっと追いかけます」。 屋上を見上げながら、声は興奮で弾んでいる。

作戦開始。 ハゲコウから 3m 離れたところに麻酔薬入りのアジ3匹を置いた。 1日から食べておらず、空腹のはず……だが、見向きもしない。「警戒しているようだ」。 職員たちは落胆する間もなく、次の作戦に移る。

職員一人が屋上の出入り口ドアの陰に潜み、麻酔薬を仕込んだ吹き矢を構えている。 距離は約 3m。 小さな矢は確実に放たれたが、堅固な羽にはじかれ失敗。 ハゲコウはふわりと飛び立った。

次に舞い降りた場所は、前日朝にもいた別のマンション屋上。 小林正典飼育課長 (58) が苦笑した。「どうやら、地理感が出てきたようですね」

屋上の端に立つハゲコウを、職員約10人が非常階段などに身を隠し、慎重に包囲。 地上では、作戦を指揮する京増裕行園長 (59) が携帯電話で励ましている。「失敗を気にするな」「思い切ってやってくれ」

ついに “奥の手” が登場する。 近くの保育施設から急きょ借りてきた防犯用の「ネットランチャー」だ。 大型懐中電灯ほどの大きさだが、ボタンを押すと 3m 四方の網が高速で射出され、3m 先の暴漢を身動きできなくさせる威力がある。 クラッカーのような音とともに網が発射された。 が、網は細い足にかすり、再び空へ。

「あー、おしかったわーっ」。 一部始終を見ていた稲毛区の主婦、鈴口和子さん (57) が、思わず大声を上げた。「空を飛ぶ楽しみを覚えたから、当分は帰らないわよね」

その後、同区天台町の県総合運動場体育館屋根に舞い降りた。 マンションのように上ることができない。 なすすべもなく立ち尽くす職員たち。「お手上げだ」。 京増園長は正午、捕獲を断念し、監視態勢に切り替えた。

アフリカハゲコウはサハラ砂漠周辺に生息し、高い木の上で巣作りする。 全体に青みがかった灰色で首と胸は白色、くちばしは黄白色。 腐肉や魚、昆虫を食べ、国内飼育数は8施設で16羽だ。

飼育を担当する水上恭男さん (42) は「こんなに飛ぶとは思わなかった」と驚く。「夜の寒さで体力を消耗すると思ったが、体が大きく、全然こたえていない。 捕獲に1週間かかるかもしれない」

大きな羽をゆったり上下させ、風に乗るハゲコウ。午後も、交通量の多い国道16号を飛び越えて職員たちをハラハラさせながら、自由を楽しむ。 夜、送電線の鉄塔から羽ばたき、姿を消した。「遠くへは行かないはず。 明日また捜します」。 職員たちの疲労は濃い。
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※追加3_ アフリカハゲコウは3日午後、南に約 600m 離れた千葉市稲毛区のマンション屋上に留まった。 2日午後から何も食べていない状態といい、同園職員は「空腹になれば地上に下り、餌を探すはずだ。 体力も落ちていると思うので、そこを狙いたい」と話した。
 
3日は職員約20人が長さ 10m 以上のさおや網などで捕まえようとしたが逃げられたという。
 
脱走して以降、同園近くのグラウンド内の高さ十数メートルの木に留まったり、マンション屋上に移動したりと “神出鬼没”。 麻酔銃を撃とうとしても気配を察知して逃げるなど職員をてこずらせた。 捕獲作戦には非番の職員も駆り出されているが、人間が右往左往する上空を「われ関せず」といったふうで優雅に羽ばたいているという。

逃げたアフリカハゲコウは雌で体長約120センチ、体重 6kg 前後。 人を襲うことはないが、高い所を好む習性があるという。 脱走防止に片方の翼を切る「仮切り」の状態にしていたが、切った羽が伸びて再生したとみられる。

京増裕行園長 (59) は「疲れるのを待つしかないが、しっかり監視しないといけない」と話した。 鳥が現れた周辺では、市民がカメラ付き携帯電話を一斉に構えるなど、ちょっとした騒ぎになっている。
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※追加4_ ハゲコウの仲間は数種が知られますが、いずれも首と頭部の皮膚が裸出しており、これはハゲワシなどと同様、腐肉を食べるときの衛生上の問題に対処しているものです。 カエルやヘビなどを自力で捕らえて食べることもあるようです。

寒さには弱いようで、撮影地の千葉市動物公園では冬季の間室内に収容しています。
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※追加5_ 外観はツル類に似ていますが、体格はずっと頑丈です。 頭の毛が少なく皮膚が裸出しており、長いむき出しの垂れ下がったのど袋を持っています。 繁殖期にはこののど袋が膨らみ、クチバシをカタカタ鳴らしながら頭を上げ下げするクラッタリングと呼ばれるディスプレイを行います。 しかし、繁殖期以外にもこのディスプレイは行われます。 多くのものが群れで生活し、コロニーをつくって繁殖します。巣は樹上に作り、場所はオスが選びます。 卵は白色で、一腹の卵数は3~4個です。 抱卵・育雛はオスもメスも行い、雛は一年以上たって初めて成長羽になります。

とべ動物園には2羽のアフリカハゲコウがいます。 名前はオスがキョロでメスがナッツといいます。 2羽はとても仲がよく、いつもいっしょに並んでいます。 見た感じ 皮膚が露出していて、ちょっとグロテスクな頭と、なにより不気味な黒い翼を持っているためかあまり印象がよくありません。 しかし、いつもじっと何かを考え込んでいるかのように立っていることが多く、不思議と見ているほうが癒されてしまいます。

日本の動物園でのアフリカハゲコウの繁殖例はいまだになく、キョロとナッツには初の繁殖を期待しているのですが、手ごろな小石を大事に抱え込んで交代で温めたりはするものの、まだまだ繁殖とまではいかないようです。

以上

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