シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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軽妙 ルロイ・アンダーソン

2013年01月21日 | ドイツ以外の音楽
06年11月3日投稿分__

アンダーソンの名前を知らなくても、小さい頃 運動会の日に BGM 定番でよく鳴っていた曲「ラッパ吹きの休日 Bugler’s Holiday」や、今でもクリスマスシーズンになると鈴の音と共に「そりすべり Sleigh Ride」が聞こえてきますから、これらの曲を知らない人はいないでしょう。

1938年以降 アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラによって紹介された曲が殆どです。 米マサチューセッツ州でスウェーデン移民の両親の許に生まれたルロイ・アンダーソンの作品は、今もファミリーコンサートの目玉として盛んに取り上げられ、2~3分の親しみ易い、くつろいだ気分で聴ける楽しい小曲ばかりですね。
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「タイプライター The Typewriter」はタイプライターの打鍵の音を使って忙しい様子を、「シンコペーテッド・クロック Syncopated Clock」はウッドブロックを使って時計の “チクタク” という音を表現。 「サンドペーパー・バレエ Sandpaper Ballet」では本物の紙やすりを打楽器として使っています。

「舞踏会の美女 Belle of the Ball」はワルツ形式で書かれており、タイトル通りのイメージが浮かびます。「踊る仔猫 The Waltzing Cat」はワルツの旋律の中に猫の鳴き声をイメージさせる音が入っていて (ヴァイオリンがポルタメント奏法で音程を連続的に引き上げ引き下げして)、最後は犬に吠えられて逃げ出す描写で終わります。

「トランペット吹きの子守歌 A Trumpeter’s Lullaby」と「忘れられし夢 Forgotten Dreams」は夕暮れ時を連想させる、しんみりした曲。 まだ他にも紹介したい曲はたくさんありますが さて、コーダ (曲の最後) でトランペットが馬のいななきを表現する箇所があるのはどれでしょうか?
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手持ち CD の スラトキン指揮セント・ルイス響による「The Typewriter / Leroy Anderson Favorites」(94年 RCA 25曲収録)、スタインバーグ指揮ケルン放送響による「Symphonic Pops by Leroy Anderson」(88年 Delta Music/日本コロンビア 19曲収録) は、どちらも十分に楽しめる CD です。

米作曲家には他にもバーンスタインなどもいますが、ポップスに近い曲ばかりがヒットしています。 彼の交響曲は聞きましたが、「ウエストサイド」ほど出来はよくなかったですね。 ガーシュインやコープランドも う~ん、たまに聴きますけどねぇ … こういういい方が適当かどうかは分かりませんが、米国製純クラシック音楽が欧州製に肩を並べるにはまだ時間がかかりそうです。     

以上

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