シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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ベートーヴェンの旋律は大した事ない?

2018年10月18日 | 楽聖様は偉大です
左からドヴォルザーク、ワーグナー、ブルックナー、ベートーヴェン (1824年) の写真・肖像画。
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先日 コンサート録音のラジオ放送番組で、解説者の吉松隆という作曲家が興味深い事をいっていました __ ドヴォルザークはメロディー・メーカーといわれる。 一方 ベートーヴェンのメロディーは大した事はないのだが、構成ががっちりしていて聴かせると。

これを聴いて、ドヴォルザークの交響曲でメロディーがいいのは8番以降の2曲だけで、7番以前はあんまり親しみやすいメロディーではないんだけどなぁと直ぐに思いましたね。 またチェロ協奏曲は超有名で このメロディーは素晴らしいと思いますが、ヴァイオリン協奏曲はそれに比べると 有名度・親しみ易さ度は少し低いのかなとも想像しました。

ピアノ協奏曲は全然有名ではないです。 序曲もよく交響曲 CD などにカップリングされてますが、これはというものはないようです。 スラヴ舞曲集はいいメロディーが多いです。 歌曲では「我が母の教えたまいし歌」、弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調『アメリカ』も有名です。
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さて それでは “大した事はないメロディー” のベートーヴェンですが、これはどう評価したらいいのでしょうか?

ベートーヴェンの有名曲はあまりにも多く、いちいちコメントを述べることができません。 ただ シロウトの私にも交響曲の2番までと ピアノ協奏曲の2番は様式が古臭いが、3番以降の交響曲と、2番以外のピアノ協奏曲は独自の境地に達した作品ではないかと感じます __ ピアノ協奏曲1番は2番以降に作曲・最初に発表されたため、実は2番が最も古い協奏曲作品なのです。

他のジャンルについては、私はあまり詳しくないので、コメントは控えます。 ただ 歌曲は あまり有名なものはなく、「歓喜の歌」も器楽の旋律のように書かれているらしく、ベートーヴェンは器楽曲が得意だった傾向があると感じますね。
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大傑作の交響曲9番第4楽章のメロディーは、確かに “単純” です。 直ぐに覚えられます。 けれど あれだけ単純なメロディーをどんどん変化させ、いろいろな楽器や独唱者・合唱団に置き換え、歌わせてクライマックスに持って行くというのはベートーヴェン以外の作曲家には出来なかったのかもしれませんね。

それと よくいわれる事には、交響曲9番の第1〜3楽章と第4楽章は元々 別の曲で、それをベートーヴェンは無理無理くっ付けてしまったという背景から違和感があり、1824年の初演後 あまり演奏されなくなってしまったという経緯もあります。

それを復活させたのが42年後のワーグナーで、その1846年の復活演奏以降に「傑作」という評価を得るようになったそうですから、傑作の評価も色々と変わるようですね。
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ウィキペディアから __ 作曲の経緯 __ ベートーヴェンは、当初は2曲の交響曲を並行して作曲する計画を立てていた。 ひとつは声楽を含まない器楽のみの編成の交響曲であり、さらに別に声楽を取り入れた交響曲『ドイツ交響曲』の制作を予定していた。

しかし さまざまな事情によって、交響曲を2つ作ることを諦めて2つの交響曲のアイディアを統合し、現在のような形となった。 なお 当初作曲されていた第4楽章の旋律は、のちに弦楽四重奏曲第15番の第5楽章に流用された。

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蛇足ですが、他の交響曲作曲家について __ ブルックナーの交響曲を何曲か続けて聴いていると前の交響曲のメロディーが時々出てくるので、使い回しが多いのに気付きます。 ですから みんな同じような曲に聞こえてしまうのは避けられません。

マーラーのメロディーは明確ですが、9番は何とも “嘆きの極み” で、ため息ばかり聴かせないでくれといいたくなります。 10番のアダージョも同じように聴こえ、アダージョ以外の他の作曲家に補筆された10番を通して聴いても全て似たような旋律に感じます。

シューマンの交響曲はオーケストレーションが問題で楽器の分離が悪く “ごった煮風” です。 シューベルト「未完成」は名曲ですが、8番「グレート」(以前は9番といわれていた) もダラダラと長く、途中でうんざりしてきます。 それ以外はというと、5番くらいですね。

モーツァルト・ハイドンも多すぎて、聴く前からゲップが出そうです。 チャイコは4番以降の3曲、ショスタコも5番にとどめを刺します。 メンデルスゾーンも4番だけ聴けば十分です。 サン=サーンスは3番「オルガン付き」が素晴らしいです。

他の作曲家のは … と頭を巡らしても、これはといった人が出て来ず、やっぱりベートーヴェンの偉大な作品群に戻ってしまうのは私だけ?

今日はここまでです

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