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上左から カラヤン BPO の交響詩「マゼッパ」・ハンガリー狂詩曲4~5番・ハンガリー幻想曲 (’60)、交響詩「前奏曲」・ハンガリー狂詩曲2番ほか (’67)、ハンガリー狂詩曲4~5番・交響詩「タッソ」(’75)、下左から 交響詩「前奏曲」ほか (’83)、ドラティ LSO のハンガリー狂詩曲1~6番 (’60~63)、バーンスタイン BSO の「ファウスト交響曲」(’77)。
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私の手持ち CD にはリストやスメタナなど複数の作曲家の小曲が一緒に収められているものが何枚かありますが、その中からリストの管弦楽曲だけに集中して聴いてみました。
カラヤン大全集にはリストほかの管弦楽もの CD が4枚あります。 録音魔のカラヤンは、「前奏曲」とハンガリー狂詩曲4~5番を二度録音しています。 けれど 面白いのは『交響詩「前奏曲」とハンガリー狂詩曲2番だけ』と私の独断で断定できそうです。
あの “指揮棒の魔術師” でも、土にまみれた茶色の石を輝く宝石に変える事はできなかったようです。「前奏曲」・狂詩曲2番以外の曲は駄作とまでとはいいませんけど、聴き終わって メロディを思い出せません。 名曲・名演奏は記憶に残りますよね。
ウィキでも「交響詩では 今日『前奏曲』以外が演奏されることはまれ」とありますから、一般的に人気があるのは この一曲だけにとどまるようです。
交響詩という分野に限るならば、R. シュトラウスが多くの有名交響詩を多く書いていますし、表題付きの10分程度の序曲にも数多くの名曲があります。 多くはベートーヴェンですが、彼の時代には交響詩はまだありませんでした。
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ピアノ原曲の「ハンガリー狂詩曲2番」の管弦楽曲化はリストではなく、ミュラー=ベルクハウスが編曲し、ハープを加えたそうです。 メロディがいいと 管弦楽化したくなるんでしょうね (カラヤンとドラティもこのベルクハウス版で演奏しているそうです)。
ブラームスのハンガリー舞曲 (21曲) はピアノ連弾が原曲ですが、本人 (第1曲・第3曲・第10曲) も含め、いろんな人が編曲して管弦楽曲化しています。 ムソルグスキー『展覧会の絵』は、現曲のピアノ版とオーケストラ版 (特にラヴェル編曲版) どちらも有名です。
「ファウスト交響曲」はそれなりのメロディがわんさか出てきますが、これも何度も聴きたいとは思いません。 わざわざ取り上げられたのは、タングルウッド音楽祭で たまにはベト9「合唱』以外に 別の曲をやってほしいとか要請されたのではないかと勝手に推理しています。
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フランツ・リストはハンガリー出身ですから、ハンガリーにまつわる曲が多いのは当然ですね。 しかし 彼の母語はドイツ語であり、活躍したのもドイツが中心です。 ピアノの名手で、当時最高のピアニストで「ピアノの魔術師」と呼ばれ、どんな曲でも初見で弾きこなし、女性ファンの失神が続出したとの逸話もありますね。 娘がハンス・フォン・ビューローと、後にワーグナーと結婚したのも有名です。
作曲家としては、上記に書いた2曲の他は、ピアノ協奏曲、ベートーヴェン交響曲のピアノ版が有名です (私は、「田園」のピアノ版が個人的にも好きですね)。
以上 雑駁とした文章になりました。
今日はここまでです。