ヤッセンボの七目八目 (By 鈴木ジョージ)

情報・通信の世界に半世紀以上います。擬科学の横行には??です。世情の動きにも切歯扼腕することがあります。

自動通訳の 競演? オリンピックの余波・・ 研究は先行する・・

2018-02-27 15:33:53 | 音・音声・言語
今日の朝日新聞「天声人語」は、人工知能によるスマホの自動通訳アプリを取り上げている。日―韓を扱い、グーグル翻訳と、情報通信研究機構NICTのボイストラを比較している。
易しい文では、訳に差がない。難しい文では、差があり人には代われそうもないとか。グーグルは早くて語彙が豊富、ボイストラは構文解析がいいようである。
東京オリンピックの頃には、実用の範囲が広がる事を期待する。

60年近く前、筆者はNICTの前身・郵政省電波研究所に居た。電子式・音声合成実験を行い、続いて母音・数字語の認識装置を作った。計算機が、試用され始めた時代である。

両者とも、日本初の研究として、論文誌に掲載された。しかし、学会にも、世間にも認められることはなかった。一つには、“電波を主に研究する研究所が、変わったことをしている”、である。
“電波研究所”が、「通信総合研究所」へ、更に「情報通信研究機構」となり、通信の高速化、セキュリティから自動通訳・・を扱っている。今昔の感に堪えない。

研究は、数年から十年、二十年先を見て行うモノである。4年で研究者のクビを切るようでは、大きな仕事はできない。


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