宇宙飛行士の野口聡一さんが帰国中で、ISSや宇宙での生活を解説されている。“地上に降りて、最初に食べたいモノは何ですか?”の質問に対して、答えが予想外だった。
“炭酸飲料です!” 宇宙では、炭酸の泡が空中を浮遊して、何にくっつくか、障害をおこすか分からないので、炭酸飲料は持ち込まないとのことである。
宇宙飛行の経験は出来ない。しかし、東京医科歯科大の高圧タンクで、水深20m(3気圧)の環境を経験した。ISSの中はほぼ1気圧だが、水中の方が、気圧変化は大きい。
1960年代、海洋開発が盛んで、海中100mの居住タンクのヘリウム空気中(11気圧)で生活し、海中でも活躍するシートピア計画が実験された。サポートのスタッフとして参加した。その前段階の実験である。
このとき、炭酸飲料は高圧のため泡が出ない。高圧空気中で音速は変らない。それを実験で確かめた。
また、高圧下で炭酸飲料を飲んではいけないとの話を聞いた。漏水を防ぐため、トンネル工事を高圧でおこなうことがある。フランスのことだった。トンネル開通を祝って、関係者・ゲストがシャンパンで乾杯した。トンネルを出たら、小さな泡が膨張し、大変な騒ぎになった。一種の減圧症(潜水病)だろうか。
減圧症は、高圧で潜水したとき、血液中に空気・酸素が溶け込み、減圧するとそれが気化して起きる。最初から、小さな泡を飲んだら、減圧でどうなる?
写真はシートピアの海中居住基地、11気圧の環境
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます