囲碁七転八倒

縄文人と申します
50の手習いで始めた囲碁、
何とか初段の壁を越えたがここから苦難の道が待ち受ける

あやかりたいの巻

2018-08-18 08:19:09 | ショートストーリー

薄井光は何とか初段になったものの

二段への道筋が今一見えず悶々としていた

 

飲んべいの薄井は夏のビールを愛し

日本酒を最高の酒として晩酌をするのが常であった

これがやめられない

 

ああ酔っぱらって囲碁の練習してもダメだなあ

断酒しない限り俺の囲碁の成長はないのか・・・

 

そんな時

薄井はある色紙を碁盤の前にドンっと飾った

 

行ける

行けるかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとは伊田篤を手に入れれば・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


棋書・・・

2018-08-18 07:02:26 | ショートストーリー

 

薄井光は初段になるために日夜練習に励んでいた

どうしたら壁を破れるのか・・・

そんな時、坂下インストラクターからある棋書を

勧められた

藁をもつかむ思いでその本を入手した

 

それから薄井はその本を碁盤におき

腕組みして表紙を眺めるのみを日課とした

 

 

 

 

 

 

 

 


謎の失踪

2018-08-18 06:41:44 | ショートストーリー

五月設計事務所

 

深夜まで残業

締め切り前には連日の徹夜

土日にもこなしきれない業務に取り組むため

ほとんどの所員がPCに向かって作図を行っていた

 

「三六協定を取り交わしたさかい残業手当は20時間頭打ちや」

所長の岩隈の思惑であった

 

そんな中、所員の

厚味劫太郎が定時にだまぅて退社した

 

残された図面にある数値が書き込まれていた

 

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