プライバシーとは私生活であるとした場合、その私生活の範囲はいかなるものであろうか。その範囲を公権力によって触れられない範囲とした場合、その領域は思う以上に狭いものとなる。それは情報化社会が進む現在、あらゆるものがコンピューターとの接続を通す必要上、データ化され記録されていることにかんがみれば、およそ私的領域というものは担保できないものであるからである。
このように捉えた場合、プライバシー権というものの射程範囲はどのように定義すればよいかが問題となる。
そもそもプライバシー権というものは憲法上規定はなく、その根拠は憲法十三条に基づく幸福追求の権利の中に求められる。日本においては1964 宴のあと 事件一審判決において「私生活をみだりに公開されない法的保障ないし権利」としてだされたものが最初である。現在使われるプライバシー権は「自己に関する情報をコントロールする権利」として捉えられている。これは「個人に関する情報が行政機関によって集中的に管理されているという現代社会においては、個人が自己に関する情報を自らコントロールし、自己の情報についての閲読・訂正ないし抹消請求を求めることがひつようであると考えられるようになったことにもとづく。」(芦部118)
人格権の一つとしてのプライバシー権の権利の名宛人は公権力であるが、プライバシー権の性質を 「自己に関する情報をコントロールする権利」として考えるならば、名宛人が公権力のみであることでは権利の保障に十分でないことが考えられる。一般私人、企業や団体もその名宛人となることなしには権利の保障は担保されない。そのいみで近時施行された個人情報保護法の意味は大きい。
さてこのように一般私人にも求められるプライバシー保護という要求は、対公権力においてはよりいっそうの厳密さが要求される。それは多くの場合公権力がその強制力を持って個人情報を収集するという性格、さらにそれらを継続的に利用、管理していくことにかんがみて当然といえよう。
このように考えられるプライバシー権 さて、これと監視カメラの相性はいかがか。
JOHNY
このように捉えた場合、プライバシー権というものの射程範囲はどのように定義すればよいかが問題となる。
そもそもプライバシー権というものは憲法上規定はなく、その根拠は憲法十三条に基づく幸福追求の権利の中に求められる。日本においては1964 宴のあと 事件一審判決において「私生活をみだりに公開されない法的保障ないし権利」としてだされたものが最初である。現在使われるプライバシー権は「自己に関する情報をコントロールする権利」として捉えられている。これは「個人に関する情報が行政機関によって集中的に管理されているという現代社会においては、個人が自己に関する情報を自らコントロールし、自己の情報についての閲読・訂正ないし抹消請求を求めることがひつようであると考えられるようになったことにもとづく。」(芦部118)
人格権の一つとしてのプライバシー権の権利の名宛人は公権力であるが、プライバシー権の性質を 「自己に関する情報をコントロールする権利」として考えるならば、名宛人が公権力のみであることでは権利の保障に十分でないことが考えられる。一般私人、企業や団体もその名宛人となることなしには権利の保障は担保されない。そのいみで近時施行された個人情報保護法の意味は大きい。
さてこのように一般私人にも求められるプライバシー保護という要求は、対公権力においてはよりいっそうの厳密さが要求される。それは多くの場合公権力がその強制力を持って個人情報を収集するという性格、さらにそれらを継続的に利用、管理していくことにかんがみて当然といえよう。
このように考えられるプライバシー権 さて、これと監視カメラの相性はいかがか。
JOHNY