試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-155[ツヌ122F] 現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工 (再生産品LOT床板補助導電板組込方式変更試行)

2018-09-08 21:38:01 | 国鉄/JR101系
回帰。

十四代目KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155旧ツヌ118F:旧製品)等による組成変更で旧ツヌ122F(M'c170)は陣容が変わった。
都合6両が置き換えられた事を機に改修入場へと変更している。
クモハ100-108(ツヌ122F)の竣工後にクハ101-75,モハ100-158,サハ101-253(ツヌ122F)を整備入場させた。


国鉄101系クモハ100-155(ツヌ122F)。
※塗装変更車。

モハ101-158,サハ101-253(塗装変更車)は暫定出場時から,クハ101-75は10両編成化後からツヌ122Fを離れていない。
何れも過去の入場回数が少なく側面窓セル窓サッシ印刷を補修したのみで竣工した。
最終入場はクモハ101-155(ツヌ122F:塗装変更車)となった。
塗装変更車でも代替の難しいクモハ101-155+モハ100-158,サハ101-253ツヌ122F(Mc155)に残留する。
やや厚塗りの傾向こそ伺えるものの柚肌には至らなかった。
KATO製101系日根野区仕様(Mc28)が黄緑6号を纏うが旧金型車体とクモハ101形の前面警戒色消去を要し種車には向かない。
塗装状態から継続使用に耐えうると判断した。


入工中のクモハ101-155

クモハ101-155用種車はクモハ101-194(ムコ10F:Mc194)である。
黄緑6号車両と言う特異性もあり初竣工以降仕様変更が殆ど行われていない。
そのせいか側面窓セル窓サッシ印刷の劣化も余り伺えなかった。
弱点は表示器点灯色変更を1stLOTライト基板への振替えに頼った事である。
床板を組み替え竣工させたクモハ100-170(元ツヌ122F→廃車)に揃える名目で現行LOTライト基板から降格された。
しかしクモハ101-155では余り表示器点灯色変更対策の効果を得られないまま現在に至る。
発生品を活用したクモハ100-108(ツヌ122F:旧製品←元クモハ100-108:元ツヌ118F)は現行LOTライト基板更新車となった。
そのためクモハ101-155も現行LOTライト基板更新へと追い込まれている。


1stLOTライト基板に格下げされていたクモハ101-155用床板。

前途の通り種車はクモハ101-194(ムコ10F)でKATO製101系800番代LOTに相当する。
トタムコ3F(Mc78)より運転台付車用床板には再生産品LOT品と変わらない2pcs式導電板が採用された。
クモハ101-155用床板はクモハ101-194(ムコ10F)からの流用品で占められる。
よって1stLOTライト基板振替の際に手を焼かされた補助導電板の組み込みが難関工程と言えた。
現行LOTライト基板は保管品のクモハ100形用床板から捻出し他車両との同時入場を防いでいる。
このクモハ100形用床板は補助導電板が組み込めず中間組込車にしか充当出来なくなった代物である。
在籍するクモハ100形中間組込車は殆ど旧製品LOT床板を履いており出番は無いに等しくライト基板捻出には打って付けだった。


現行LOT品に交換されたライト基板。

クモハ101-194(ムコ10F)が装着していたライト基板は現行LOT品と同等であった。
二度目の交換でクモハ101-155は再び現行LOTライト基板装着車へと戻される。
1stLOTライト基板と現行LOTライト基板では成形色が全く異なるため混同の恐れは無い。
ただ全て黒色で統一されており裏表に気を付ける必要がある。
クモハ101-155用床板を分解し1stLOTライト基板の撤去を行った。
この際スプリング機構を兼ねる導電板を外さなければならない。
予想通りライト基板の取り外しと同時に補助導電板がばらばらになってしまった。
前回の表示器点灯色変更入場時ではライト基板取り付けと補助導電板の組み込みを並行した。
スプリング機構を復旧させた後に補助導電板を安定した状態で差し込むのは至難の業だった。
無理矢理組み立てたが大幅に時間を損失している。


ライトスイッチ開口部からの挿入に変更した補助導電板(2-4位側)。

ここで一旦手を止め製造側の立場になって考えた。
現在採用している組立方式では一定数以上を捌けないはずである。
もっと効率の良い方策が採られているに違いない。
床板の構造を再確認したところライトスイッチ開口部に余裕があると判った。
恐らく床板裏面から挿入しているのだろう。
座席部品と台枠を嵌合させ新取付方式に挑む。
パンタグラフ形の補助導電板は左右の折り返し角度が均等になっていない。
双方には突起がありプリント基板の丸孔へ収まる仕組みだったと今更気付いている。
入場前は大角度側が2エンド側を向いた状態だった。
点灯状態に不安定さは生じておらず従前のままとした。
ピンセットで補助導電板の差し込みを開始する。
やや窮屈ではあったが製品仕様と同一形状に仕上げられた。


無事点灯した現行LOTライト基板。

ライトスイッチ部品も支障なく取り付けられ外観上は問題無く見える。
但し補助導電板の方向が正しいか気になる。
即時DT21非動力台車を取り付け点灯確認を行った。
取り敢えず前尾灯とも安定点灯を示しライトスイッチ機構も機能する。
実用上の不具合は感じられずクモハ101-155用床板ではこの形態のまま作業を進める。
今後のライト基板更新入場では補助導電板組込方向を確認したい。
難関工程と思われた補助導電板組付だったが方式の変更で思いの外順調に進められた。
まだ再生産品LOT床板+1stLOTライト基板装着車が残存している上に先頭車両の現行LOTライト基板更新を予定している。
新取付方式は補助導電板にうんざりする入場から脱せられる大きな収穫を得られた。




クモハ101-155 点灯試験[31C 幕張]:前照灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工)。
※塗装変更車。


クモハ101-155 点灯試験[31C 幕張]:尾灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工)。
※塗装変更車。


クモハ100-108 点灯比較[31C 幕張]:ツヌ122F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品:表示器点灯色変更施工車。

現行LOTライト基板へ更新されたクモハ101-155は別途表示器点灯色変更対策が必要になった。
従来通り水性マッキーで表示器用プリズム前端部を塗り潰している。
車体色の違いによりクモハ100-108(ツヌ122F)とは点灯色温度差があるように見える。
実際には誤差の範囲内に留まっており問題無い。
ただ前照灯光量の差異が気になる。
クモハ100-108(ツヌ122F)では旧製品LOT前照灯用プリズムが流用された。
1stLOTライト基板より向上したのは間違いないがクモハ101-155に比べ光束の広がりが狭い。
照度低下が見られる1stLOTライト基板装着車の入場時にこの原因を追求したい。

クモハ101-155(ツヌ122F)の竣工で遂にツヌ122Fが再出場を迎える。
組成変更により編成を締める先頭車両の前面見附が異なる構成に変更された。
しかし黄緑6号混色編成が強力な訴求力を持ち余り気にならない。
むしろ塗装変更車全廃が編成見附の向上に繋がったと思える。
最後の課題は車両番号の特定に絞られると思う。
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