試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-175[ツヌ107F] 車両更新 (クモハ100-108[ツヌ118F] 改番,LP411前照灯交換,行先表示類変更施工) ※'再生産品

2018-06-13 21:47:53 | 国鉄/JR101系
徒労。

KATO製国鉄101系ツヌ107F(Tc83:旧製品)は8両の車両更新が完了した。
未更新車はクモハ100-175,クハ101-83(ツヌ107F:旧製品)の2両で何れも先頭車両となる。
先ずクモハ100-175を先発としクモハ100-108(ツヌ118F:再生産品)と同時入場させた。


国鉄101系クモハ100-175(ツヌ107F)。
※旧製品。

更新により捻出される旧クモハ100-175,旧クハ101-83(元ツヌ107F)もツヌ109F(Mc202)への異動が決定している。
ツヌ109Fは朱色1号混色編成であり両車とも出場までに中間組込車へと改められる。
クモハ100-175,クハ101-83(ツヌ107F)に装着中のLP411前照灯はクモハ100-175,クハ101-83(ツヌ107F)へ移設する。
ただプロトタイプ都合によりツヌ109FでもLP411前照灯が所要となるため工面に頭を抱えた。
現在LP411前照灯の予備品はクハ100-86Assy車体(Mc170:弁天橋区仕様)導入による1灯しか有していない。
旧製品運転台付先頭車両の置き換えはツヌ107Fが最終編成で以後ツヌ118F(Mc155:再生産品)を増備主体に据える。
よってLP411前照灯しか用途の無い弁天橋区仕様Assy車体を追加投入しても釣り合いが取れない。
そこで休車状態だったTOMYTEC製101系ツヌ105F(Mc118)を廃止しKATO製LP411前照灯(塗装変更品)を確保した。


入工中のクモハ100-175,クモハ100-108 (ツヌ107F,ツヌ118F)。
※旧製品,再生産品。

サハ101-86以下4両(ツヌ107F:再生産品)の車両更新では捻出車を現状のまま保留車に廻していた。
ツヌ107Fは行先表示類を[69C 御茶ノ水]に設定しているが[御茶ノ水]表示編成は津田沼区仕様唯一の存在だった。
しかも101系メイクアップパーツ2(11-511)独自の表示であり車両更新後も承継させる。
クモハ100-175(ツヌ107F)はLP411前照灯に加え運行番号,行先方向幕部品も供出するため分解が必須となる。
今後ツヌ109F異動入場時の二度手間を防ぐためクモハ100-175(旧製品)にはツヌ109Fへの異動準備を施す。
そのためクモハ100-108(ツヌ118F),クモハ100-175の2両を同時進行させる工程とした。


[クモハ100-108]:2-4位側。

先ずクモハ100-108(ツヌ118F)をクモハ100-175(ツヌ107F)へと改番する。
クモハ100-108は車両番号標記が三方コック蓋とほぼ同位置に印刷されていた。
再生産品車両では過去にも同様の個体と幾度も出会している。
標記位置変更による擦過痕対策としてツヌ108F(Mc160:再生産品+旧製品)ではペイントリムーバー式印刷消去を採用した。
しかし印刷消去痕が残る事実は変わらず車両番号標記跡も残り易い弱点を抱えていた。
ラプロス式印刷消去は安定期に突入したと考えている。
よってクモハ100-108ではペイントリムーバー式印刷消去を用いずともそれなりに仕上げられると思えた。
ただラプロス#4000からラプロス#6000への切替えを誤ると成形色の露出に繋がる。
[クモハ100-108]標記印刷の掠れ具合に気を払いながら作業を進めた。


[クモハ100-108]:1-3位側。

印刷済の[クモハ100-108]は上下方向だけではなく左右方向にもずれが生じていた。
加えて1-3位側:[モハ100-108],2-4位側:[クモハ100-108]と一部標記印刷が三方コック蓋に被っている。
ラプロス#4000で大半の印刷を消去した後に三方コック側から僅かに残る標記跡を消し去った。
本来完全消去用であるラプロス#6000は表面を均す程度とし消しゴムと磨きクロスでの仕上げに移行している。
消去結果は上出来と言え車両番号標記インレタが重ならない箇所への追加措置は不要だった。


[[クモハ100-1][7][5]]:2-4位側。

擦過痕が余り目立たずに済んだため[クモハ100-175]標記での隠蔽対策は不要となった。
新インレタから[クモハ100-1]+[7]+[5]を抽出し転写に取り掛かる。
[クモハ100-175]の追加転写は瞬時に終えられた。
何かと[7]標記には苦戦を強いられてきたが[クモハ100-175]は何事も無く整った標記に揃えられている。
車両番号標記インレタ転写に時間が掛かると考えられ改番を第一工程へと前倒しした。
この結果は予想外で以後の整備に余裕が生まれると思われた。
しかし旧クモハ100-175(元ツヌ107F)との並行作業以降は極端に作業効率が下がった。
次に旧クモハ100-175からLP411前照灯,運行番号・行先方向幕部品を撤去しクモハ100-175(ツヌ107F)へ移設する。


部品交換中のクモハ100-175,旧クモハ100-175。
※再生産品,旧製品。

再生産品車体は旧製品車体に比べLP411前照灯の収まり具合が良くあっさりとクモハ100-175(ツヌ107F)へ装着できた。
これに対し運行番号,行先方向幕は極端に嵌合精度が下がる。
[69C]幕,[御茶ノ水]幕は101系メイクアップパーツ2(11-511)にしか含まれておらず予備品は無きに等しかった。
そのため部品両端の捲れに気を払い時間を少しずつ表示器内へと押し込んでいる。
一方の旧クモハ100-175(元ツヌ107F)でもLP411前照灯の挿入に苦戦した。
元ツヌ105Fから撤去したLP411前照灯は下側嵌合爪が折損している破損品だった。
しかもゴム系接着剤で固定されていたためこれの除去に手間を割かれている。
また旧クモハ100-175はかつて採用していた前照灯取付孔拡大対策施工車だった。
平行合わせが難しく片側の嵌合爪を失ったLP411前照灯ではなかなか定められない。
止むを得ず木工用ボンドの半固着化を待ち角度調整を行いながら固定まで結び付けた。


クモハ100-175 [69C 御茶ノ水]:LP411前照灯交換,運行番号,行先変更施工。
※再生産品。

旧クモハ100-175(元ツヌ107F)に比べればクモハ100-175(ツヌ107F)の整備はまだましと言えた。
しかし流用した[御茶ノ水]幕は行先表示器内を塞げない状態で見切られている。
前照灯寄には僅かな空間が生じており新旧LOTでの嵌合精度差異が如実に現れた。
[69C]幕もやや前傾したまま作業を打ち切ったため車両更新後では劣る箇所となった。
なおLP411前照灯は嵌め込んだだけで特に調整は行っていない。




クモハ100-175 点灯試験[69C 御茶ノ水]:LP411前照灯交換施工。
※再生産品:表示器点灯色変更施工車。

第一次整備でクモハ100-108(ツヌ118Fクモハ100-175:ツヌ107F)には表示器点灯色変更対策を施していた。
そのため点灯試験での印象変化はLP411前照灯車への仕様変更が主となる。
旧クモハ100-175(元ツヌ107F)もLP411前照灯交換により錯覚に頼る前面見附の改善を図っていた。
ただ根本的に造形が異なるため新旧LOT車体の比較ではクモハ100-175が上回っていると思う。


側面窓セル窓サッシ印刷を補修した旧クモハ100-175(1-3位側)。

クモハ100-175(ツヌ107F)に区切りは付いたものの旧クモハ100-175(元ツヌ107F)はツヌ109Fへの異動準備施工が残る。
側面窓セル窓サッシ印刷に掠れが生じていた1-3位側は油性ペイントマーカーでの修正を図った。
斑点状剥離が多数見られたため部分的にインクを塗布している。
更に問題となったのはライトスイッチ機構だった。
極初期LOTのツヌ118F(Mc155:旧製品)ではクモハ101-155,クモハ100-108へのライトスイッチ部品装着が見送られた。
旧クモハ100-175は他車両へライトスイッチ部品を供出してしまい中間組込車対応化にはその復旧が必要となった。
保管品を探り旧製品LOT床板に適する黒色成形ライトスイッチ部品を追設している。


101系用KATOカプラー化とライトスイッチを追設した旧クモハ100-175用床板。

運転台側はダミーカプラーから101系用KATOカプラーに交換した。
これで元クモハ100-175(元ツヌ107F)の中間組込車対応は万全なはずだった。
しかしサハ101形が3両並ぶツヌ109Fではこの施工が全く意味を成さないと後で気付いた。
旧クモハ100-175には動力ユニットを搭載させなければならず元クモハ100-175用床板は予備品に廻る。
床板関連の工程はクモハ101-193(元ムコ10F-2:Mc193)へ転用するダミーカプラーの撤去だけで構わなかった。




旧クモハ100-175 [07 千葉]:塗装変更済LP411前照灯・KATOカプラー交換,行先表示類変更施工。
※旧製品。

旧クモハ100-175(元ツヌ107F)に取り付けた運行番号,行先方向幕部品は再用品である。
[07 ]幕:弁天橋区仕様品,[千葉]幕:再生産品LOT品で共に状態は芳しくない。
何れも先頭車両への起用は難があるため中間組込車にしか充当できなかった。
敢えてサフィックスの無い[07 ]幕,捲れのある[千葉]幕を嵌め込み転用が難しい保管品を削減している。
LP411前照灯は101系メイクアップパーツ3(11-516:朱色1号)の塗装変更品だが中間組込車用には十分だと思う。


旧クモハ100-175,クモハ100-175 (元ツヌ107F,ツヌ107F)。
※旧製品,再生産品。

余計な工程も加わり旧クモハ100-175(元ツヌ107F)の中間組込車対応化が作業の半数以上を占めた。
その代わりクモハ100-175(ツヌ107F),元クモハ100-175の並びが実現した。
両車とも行先表示類の嵌合精度に引っ掛かりが残る結果となった。
特に2組しか導入していない101系メイクアップパーツ2により[御茶ノ水]幕の入れ替えは厳しい。
入場予定のクハ101-75(ツヌ118Fクハ101-83:ツヌ107F)でも同様の現象に悩まされるかもしれない。
一方旧クモハ100-175は先頭に立つ機会を失うため部品脱落に注意するだけで構わないと考えている。




クモハ100-175(クモハ100-108 改番)。
※再生産品:車体更新。

ツヌ107Fでは9両目の車両更新車となるクモハ100-175(再生産品)が竣工した。
種車のクモハ100-108(ツヌ118F)は当初旧製品LOT品に近いHゴム支持印刷再現を有する側面窓セルが装着されていた。
第一次整備に於いてクハ100-78(ツヌ118F)と相互交換し本来の再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルへと改めた。
その結果モハ101-237(ツヌ107F←モハ101-91:ツヌ118F)と見附の揃うユニットが成立している。


モハ101-237+クモハ100-175 (ツヌ107F:元モハ101-91+元クモハ100-108)。
※再生産品。

クハ101-83(旧製品)用車両更新種車であるクハ101-75(ツヌ118F)は真っ当な再生産品LOT側面窓セル装着車である。
従って車両更新完了後のツヌ107F(再生産品)は側面見附統一が確定的になった。
最終入場車となるクハ101-75では部品供出車のクハ101-83をどの様に扱うか再考が必要となる。
クハ101-83(ツヌ107F:再生産品)へのLP411前照灯流用が確定しているため分解は欠かせない。
現状を確認しながら中間組込車対応化を進めるか見定める事になると思う。
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