試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ101-83[ツヌ107F] 車両更新 (クハ101-75[ツヌ118F] 改番,LP411前照灯交換,行先表示類変更施工) ※'再生産品

2018-06-14 21:26:25 | 国鉄/JR101系
最終更新。

KATO製国鉄101系ツヌ107F(Tc83:旧製品)の車両更新はクハ101-83を以て終了を迎える。
クハ101-75(ツヌ118F:再生産品)を更新用種車に充てるが第一次整備で先頭車両対応化を終えていた。
従って施工項目はクモハ100-175(ツヌ107F:再生産品←クモハ100-108:ツヌ118F)と同様になる。


国鉄101系クハ101-83(ツヌ107F)。
※旧製品。

先ずクハ101-75(ツヌ118F)と同時入場させるクハ101-83(旧製品)の現状を確認した。
側面窓セル窓サッシ印刷に乱れはなく補修は行わなくて済む。
ツヌ109F(Mc202)への異動準備は運転台側用101系用KATOカプラー化と塗装変更済LP411前照灯交換で良さそうに思えた。
ところがATS標記が製品印刷による[B]標記だったと判明した。
どうやらクハ101-83はクモハ101-155(ツヌ118F:旧製品)のクハ101形編入車だったらしい。
加えてライトスイッチ部品も撤去されていた。
取り敢えず中間組込車対応準備はLP411前照灯交換,101系用KATOカプラー化,行先表示類までに留める。
旧製品LOT床板用黒色成形ライトスイッチは動力ユニット搭載予定がある元クモハ100-175(元ツヌ107F)からの転用で凌げる。
[BS]標記へ変更するATS標記は印刷消去を伴うがクハ101-75の改番工程と切り離し先送りした。


入工中のクハ101-83,クハ101-75 (ツヌ107F,ツヌ118F)。
※旧製品,再生産品。

先に入場したクモハ100-108(ツヌ118F:再生産品→クモハ100-175:ツヌ107F)は車両番号標記印刷偏位車だった。
ところがクハ101-75(ツヌ118F)では珍しく正規位置に印刷されていた。
2両連続で車両番号標記印刷消去に神経を使うと覚悟していたがその必要は無くなっている。
よってラプロス式印刷消去も従来方式で構わなくなった。
ラプロス#4000では[クハ101-75]を崩す程度としラプロス#6000にて[クハ101-75]へと仕上げた。
1-3位側,2-4位側の車両番号標記消去痕は同程度で最終施工車に相応しい仕上がりだと思える。


[クハ101-75]:1-3位側。

車両番号標記インレタは結果的に[クハ101-]+[8]+[3]での組み合わせとなった。
当初1-3位側を[クハ101-6]+[3]にしてしまい[クハ101-63]だけを除去している。
そして半端な組標記インレタを用い差し込み転写にて[クハ101-83]標記へ修正した。
2-4位側は1-3位側の誤転写に気付いた後だったため初めから[クハ101-]+[8]+[3]を組み合わせている。
だが1-3位側,2-4位側とも[クハ101-83]標記は微妙な配置に留まった。
但し引きでの印象は悪くなく再転写には進んでいない。


所要部品の移設を終えたクハ101-83。

クモハ100-175(ツヌ107F)の車両更新では旧クモハ100-175(元ツヌ107F)と並行作業にした結果進捗が極端に落ちてしまった。
これに懲りクハ101-83では各々の工程を分離し先にクハ101-83(ツヌ107F:再生産品)を仕上げる。
先ず分解した旧クハ101-83からLP411前照灯,運行番号・行先方向幕部品を撤去する。
LP411前照灯は木工用ボンドで固定されていたがその残滓の大半が車体側に残ってくれた。
そのため特に手を施さずクハ101-83へ移設できた。
相変わらず再生産品車体への運行番号,行先方向幕部品は嵌め込みがし難い。
表示器部品両端に捲れを生じさせないよう慎重に取り付けた。


クハ101-83 [69C 御茶ノ水]:LP411前照灯交換,運行番号,行先変更施工。
※再生産品。

LOT差によるものかクモハ100-175(ツヌ107F)では[御茶ノ水]幕が行先表示器を埋め切れていなかった。
当然の如くクハ101-83でもこの症状が現れると考えていた。
意外な事に[御茶ノ水]幕は何の抵抗もなく表示器内に収まってくれた。
[69C]幕も垂直が維持されクモハ100-175とは全く違う方向に出ている。
同一LOT車体ながらクハ101-83とクモハ100-175では何かが違った模様である。




クハ101-83 点灯試験[69C 御茶ノ水]:LP411前照灯交換施工(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。


クモハ100-175 点灯比較[69C 御茶ノ水]:ツヌ107F(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。

第一次整備で確認を済ませていたこともあり点灯試験も滞りなく終了した。
クモハ100-175(ツヌ107F)と殆ど変わらない表示器点灯色で特に支障は無い。
なおクモハ100-175用LP411前照灯は弁天橋区仕様(Mc170)品である。
弁天橋区仕様品とLP411前照灯101系メイクアップパーツ1(11-510)は若干色温度が異なり濃色系統に振られた。
静態時こそ車体色との差異が伺えるが点灯させると殆ど気にならなくなる。
常時点灯が原則のため余り拘らなくても良いだろう。


木工用ボンドが残る前照灯取付孔(旧クハ101-83)。

クハ101-83の工程が完了し中間組込車対応準備を行う旧クハ101-83(元ツヌ107F)に着手した。
前途の通り前照灯取付孔車体断面には木工用ボンドの滓が残る。
ゴム系接着剤とは違い除去は容易だった。
但し木工用ボンドでの固定は前照灯取付孔の拡大を意味する。
廃車されたTOMYTEC製ツヌ105F(Mc118)へのKATO製LP411前照灯固定にはゴム系接着剤を用いていた。
撤去と同時にゴム系接着剤まで付いてきたが逆にこれを利用し取付孔拡大代を埋める。


失念していたジャンパ栓納め交換(旧クハ101-83)。

完全に硬化しないゴム系接着剤は孔埋めに適しており車体へ押し込むにはかなりの抵抗がある。
少しずつ挿入を進めたところ安定した姿勢を維持出来た。
LP411前照灯の交換に成功し一安心したが先頭車両から中間組込車へ変わるためジャンパ栓納めも交換が必要だった。
これは完全に抜け落ちていた工程でホース付ジャンパ栓納めを保管品へ廻し旧製品LOTホース無ジャンパ栓納めに取り替えた。
付属品の構成により未使用の旧製品LOTホース無ジャンパ栓納めは過剰気味になっている。
再用品は天地方向が掴み難く工程簡略化を狙い新品を卸した。
そして運行番号,行先方向幕部品を嵌め込み床板関連の整備に移る。


試験的に再生産品LOTライトスイッチ部品を取り付けた旧クハ101-83用床板。

101系先頭車両用KATOカプラーも十分過ぎるほどの保管品があるためカプラー交換は何も支障なかった。
撤去した旧クハ101-83用ダミーカプラーはツヌ109Fでの再用が決定している。
なお転用計画があったライトスイッチ部品だが新旧LOTでも機能するか試験を行う。
KATO製101系はトタムコ3F(Mc78)からライト基板,導電板構造,ライトスイッチ部品形状が変更された。
これまでライトスイッチ部品非搭載車の中間組込対応化施工ではLOT合わせに苦慮してきた。
旧製品LOTである旧クハ101-83用床板に再生産品LOTライトスイッチが組み込めるか試行する。
一応取り付けは可能であり動作も問題無く感じられた。
ただ導電板構造が全く異なるため切り替えが可能かは点灯試験まで持ち越しとなった。




旧クハ101-83 [07 千葉]:塗装変更済LP411前照灯・KATOカプラー・ホース無ジャンパ栓納め交換,運行番号・行先変更施工。
※旧製品。

運行番号,行先方向幕部品は再用品で旧クモハ100-175(元ツヌ107F)よりも更に状態が悪くなった。
共に激しい白濁が生じているため運転台付中間組込車にはむしろ好都合と言える。
しかも旧製品車体への取り付けであり嵌合精度は高い状態を維持した。
LP411前照灯は塗装に失敗した痕跡が見事に伺える今ひとつの体裁となった。
残1となったメーカー塗装済LP411前照灯を中間組込車へ充当する気にはなれない。
現状で更なる拡充も困難だったためツヌ105F廃止以外に方策が見当たらなかった。
また塗装被膜修正は朱色1号を露出させる確率が高く補修しないまま転用している。


旧クハ101-83 点灯試験[07 千葉]:再生産品LOTライトスイッチ装着試行。
※旧製品。

最後に試験的に組み込んだ再生産品LOTライトスイッチ部品が機能するか点灯試験を行った。
先ず非点灯を確認しライトスイッチ部品を[ON]位置に切り替える。
すると正常に点灯し実用上問題は無いと判明した。
黒色成形品と乳白色成形品で異なる形状とされたライトスイッチ部品だが基本的機能は変わらない模様である。
今後ライトスイッチ部品の遣り繰りは容易に行えると思う。
しかしライト基板LOTを識別するに当たりライトスイッチ部品の成形色は良い目安となる。
そのため闇雲に交換するのは控え非常時に限るつもりである。
よって1stLOTライト基板装着車の旧クハ101-83も改番入場時に黒色成形品へ変更する。


旧クハ101-83,クハ101-83 (元ツヌ107F,ツヌ107F)。
※旧製品,再生産品。

当初から旧クハ101-83への施工内容を限定した事でクハ101-83の作業時間は十分に確保出来た。
車両番号標記インレタ転写ではまさかの失策を記録したがクモハ100-175(ツヌ107F)よりも無難に纏められたと思う。
旧クハ101-83の中間組込車対応化も最低限の措置ながら行えツヌ109Fへの異動準備が整った。
更に余裕が生まれ旧製品LOT床板と再生産品LOTライトスイッチ部品の動作試験まで行えたのは収穫であった。




クハ101-83(クハ101-75 改番)。
※再生産品:車両更新。

クハ101-83(ツヌ107F:再生産品)が竣工し遂にツヌ107Fは全車再生産品車両で揃った。
ツヌ118F(再生産品)用運転台付車両を中間組込車へ充当するのは未だに抵抗がある。
現在でも特例扱いであるクハ101-81,クハ100-30(ラシ104F:Mc136)しか在籍していない。
だが十三代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)のうちクモハ101-155+モハ100-158+クハ100-78が保留車に廻ってしまった。
旧製品先頭車両の車両更新,車体更新はツヌ107Fで終了となるため転換期を迎えたと思う。
この記事についてブログを書く
« クモハ100-175[ツヌ107F] 車... | TOP | 国鉄101系津田沼電車区107F [... »