試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-212+モハ100-206[ツヌ107F] 車両更新 (モハ101-217+モハ100-210[ツヌ106F] 改番,異動,動力ユニット更新施工) ※再生産品

2018-06-10 21:21:21 | 国鉄/JR101系
不手際。

KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)にてツヌ107F(Tc83:旧製品)の車両更新を行うには3両が不足した。
3+7編成を10両貫通編成更新用へ当てた都合でサハ101形200番代に加えモハ101形+モハ100形も補完できなかった。
このうちサハ101-296(ツヌ107F)にはモハ101-91(ツヌ118F:再生産品)を引き当て形式変更にて更新まで結び付けている。


国鉄101系モハ101-212(ツヌ107F)。
※旧製品。

未更新で残るモハ101-212+モハ100-206(ツヌ107F:旧製品)は新旧LOT混結編成から再生産品ユニットを捻出する方式とする。
弁天橋区仕様車,再生産品車両で旧製品先頭車両の車体更新,車両更新を進めた結果在籍編成の大半はLOTが揃っていない。
先ず旧製品車両に近い車体塗装被膜を持つ弁天橋区仕様車組成編成を候補対象から外した。
次に再生産品車両の構成比率が高い編成を絞り込む。
条件を十二分に満たすのはツヌ106F(Mc160:再生産品+旧製品)であった。
組成の経緯により再生産品車両と旧製品車両の比率は8:2になっている。
2組のモハ101形+モハ100形ユニットを有する6+4編成であり再生産品車両供出には申し分なかった。


入工中のモハ101-212,モハ101-217 (ツヌ107F,ツヌ106F)。
※旧製品,再生産品。

ツヌ106Fからの再生産品車両捻出候補はモハ101-217+モハ100-210,モハ101-199+モハ100-193が選択できた。
共に再生産品Assy車体組立車(ツヌ118F)だが部品交換は行われておらず再生産品車両同等の外観を保持している。
前途の通りサハ101-296も再生産品Assy車体組立車同等となったためどちらでも車両更新に繋げられる。
車体状態は両ユニットとも変わらず抽出の決定打を車両番号標記に求めた。
モハ101-212+モハ100-206(ツヌ107F)へ改番するに当たり作業の簡略化を考えた。
その結果インレタ節約度の高いモハ101-217+モハ100-210(ツヌ106F:再生産品)が異動車に決定している。
先ずモハ101-217をモハ101-212(ツヌ107F)へ改番すべく入場させたがこの考えは裏目に出た。


[モハ101-217]:2-4位側。

ツヌ106Fではペイントリムーバー式印刷消去を採用した。
そのため車両番号標記周囲の処理がこれまでに竣工したツヌ107F用車両更新車とは異なる。
ただラプロス式印刷消去でも多少の艶は避けられないため誤差の範囲内と考えた。
さっそく[モハ101-217]標記インレタを除去したところ種車の[モハ101-91]標記跡が顔を出した。
黒色インクの消し残しがペイントリムーバー式の弱点と言えモハ101-217も十分に措置できていなかった。
[モハ101-212]標記インレタでは誤魔化せない箇所でありラプロス#6000で修正を施している。
早くも予定には無かった工程が生じ計算が狂い始めた。


[モハ101-21[2]]:1-3位側。

次の壁は車両番号標記インレタの転写となった。
転写済の[モハ101-217]標記を活かすにはフォントサイズの近いインレタが理想である。
残念ながら新インレタはフォントが揃わず[モハ101-212]の追加には相応しくなかった。
ツヌ106Fの出場は2016年7月でありさすがに同一LOTのインレタは残っていない。
手持ちのインレタを片端から当たり類似形状の高経年台紙を探った。
101系用には適合する台紙が無く73系用でようやく誤魔化しの利くインレタを引き当てた。
やっとの思いで[モハ101-21]+[2]での転写に結び付けている。
なお[モハ101-212]は[モハ101-212]が若干離れ気味だったためそれに合わせた。




モハ101-212(モハ101-217 改番)。
※再生産品:車両更新。

新インレタ節約が実現した一方で大幅に時間を浪費した。
無理に[モハ101-217]標記流用を図ろうとした選択は完全なる失敗だったと言える。
まだ余裕のある新インレタの全転写へ切り替えるべきだった。
しかし次のモハ100-210(ツヌ106F→モハ100-206:ツヌ107F)でも節約式改番が踏襲される。
フォントサイズの近いインレタを見つけ出した事が余計な執着を呼んでしまった。


入工中のモハ100-158,モハ100-210 (ツヌ118F,ツヌ106F)。
※再生産品。

モハ100-210(再生産品)にはモハ100-808(ツヌ101F-1:Mc193)から捻出した動力ユニットを起用していた。
これはムコ10F(Mc194:101系800番代)用動力ユニットでありツヌ107Fでの車両更新には向かないと思えた。
十三代目ツヌ118F(再生産品)の車両異動ではモハ100-199(ツヌ107F←モハ101-208)が非動力車に改められた。
再生産品LOT動力ユニットは現在保留車のモハ100-158(ツヌ118F:再生産品)に搭載されている。
そこでモハ100-210とモハ100-158の動力ユニット振替えが決定した。


仕上げが異なるDT21動力台車 (101系800番代LOT動力ユニット,再生産品LOT動力ユニット)。

動力ユニットの相互交換はLOT調整が名目だったが意外な箇所で差異を発見している。
101系800番代LOT動力ユニット用DT21動力台車は半艶の仕上げが成されていた。
それに対し再生産品LOT用DT21動力台車は艶有で印象が異なる。
DT21非動力台車(再生産品LOT品)は後者の仕上げに近く動力ユニットの振替えは編成見附向上に貢献した。
モハ100-158(ツヌ118F)は元モハ100-210用動力ユニットへの交換後再度保留車に戻されている。


[モハ100-210]:1-3位側。

当然の如くモハ100-210もペイントリムーバー式印刷消去車となる。
塗装被膜の変質により[モハ100-210]標記除去は崩壊したインレタ屑の清掃に手を焼いた。
転写糊と一体化したインレタ屑がなかなか取り除けない。
尚且つ[モハ100-210]を保持するためゴム系接着剤巻取用爪楊枝で清掃を施した。
それでも転写糊が残る有り様で作業効率は低下の一途を辿る。
加えて1-3位側には[モハ100-208]標記跡が残っており全て悪い方向に出てしまった。
どうにか転写に差し支えない塗装被膜状態まで戻し車両番号標記インレタ転写へ移行した。
バラ標記インレタでは更に作業時間が伸びる確率が高かった。
そのため73系用インレタから組標記を抽出し[モハ100-2]+[06]の組み合わせを採用している。


[モハ100-2[06]]:2-4位側。

だが[モハ100-206]へ充てられる組標記は1両分しか残っていなかった。
1-3位側は無難に転写を終えられたが2-4位側は[モハ100-206]が右上がりになっている。
散々作業が押した挙げ句最後での失敗は痛かった。
再転写はバラ標記インレタの捜索から始めなければならない。
集中力も限界に迫っておりこのまま改番作業を続行するには流れが悪過ぎた。
取り敢えず右上がりのままモハ100-206(ツヌ107F)を竣工させツヌ107F再出場までに対応策を採る。
モハ101-206(ツヌ107F)と同様インレタ残数に左右されるが101系用インレタではないため改善は可能だと思う。




モハ100-206(ツヌ107F:モハ100-210 改番,再生産品LOT動力ユニット更新施工)。
※再生産品:車両更新。


旧モハ100-206(元ツヌ107F:動力ユニット搭載車)。
※旧製品。

再改番を見送った理由の1つには旧モハ100-206(元ツヌ107F:旧製品)の車両番号標記も関わっている。
記録が残っていないツヌ107Fの改番工程だがインレタ転写に相当苦戦した跡が伺えた。
組み合わせは[モハ100-]+[2]+[0]+[6]だったと思われる。
[モハ100-206]標記は何れもフォントサイズが揃っていない上に間隔も不自然だった。
これに比べるとモハ100-206(ツヌ107F)の右上がりは許容できた。
だがせっかくの車両更新であり最低限の体裁は保ちたい。
10両全車が再生産品車両へ置き換えられた後に再入場させ修正を施す方向である。


サハ101-296+モハ101-212 (ツヌ107F:元モハ101-91+元モハ101-217)。
※再生産品。

僅か2両の改番を行うだけに等しい工程ながら竣工までに90分以上を費やした。
その割にモハ101-212+モハ100-206(ツヌ107F:再生産品)の出来映えは今ひとつ芳しくない。
種車がペイントリムーバー式印刷消去車だった事に加え節約式改番への拘りが強過ぎた。
救いは出自の異なる再生産品の7,8,9号車が違和感無く連なってくれた事である。
旧モハ101-217+旧モハ100-210(再生産品)をツヌ107Fへ組み込む選択は間違っていなかったと思う。
それだけに作業進行の悪さが惜しまれる。
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