試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区131F [Mc70] 10両貫通青22号混色:B-Y-B編成 (運転台側TNカプラーSP取付試作車廃止)

2019-01-20 23:31:17 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
名残。

KATO製国鉄101系ツヌ131F(Mc70)が再出場した。
当初は改修を名目としたが[北ウラ]電略インレタが黒文字標記だっためその規模を縮小している。
この入場によりサハ101-239がメーカー塗装車体へ更新され廃車予定の塗装変更車は全て淘汰された。




国鉄101系ツヌ131F 青22号混色編成(1972/6/23)。
[ツヌ131F]:Mc70-M'68-T'216-T'25-M247-M'241-T239-T25-M64-M'c68
※塗装変更車+再生産品。
◆TNカプラーSP廃止,モハ101-247+モハ100-241,サハ101-239 車体更新。

京浜東北線に残存していた72系の置き換えは103系で開始された。
1965年当時はまだ8両編成で将来的に10両編成とする輸送力改善が名目であった。
しかし常磐線快速の混雑率低下が喫緊の課題に挙がり1967年12月以降の落成車103系は主に松戸区へ配置となる。
この影響を受け10両編成統一が完了しないうちに京浜東北線用103系の増備は中断された。
加えて新性能化も達成されておらず1970年11月から1971年3月にかけて101系50両が浦和区へ配属された。
旧配属区は前期転入30両:三鷹区,武蔵小金井区,豊田区,後期転入20両:中野区,津田沼区であった。
京浜東北線用103系に倣い車体塗装は青22号に変更され再開閉スイッチまで取り付けられた。
転入車には各区の予備車が含まれており形式構成は揃わなかった模様である。
編成番号はウラ30F~ウラ34Fを名乗ったはずだが参考資料にはウラ35Fが存在するなど不明な点が多い。
また頻繁に組み替えが実施されらしく組成年代,編成番号,車両番号の紐付けは行えなかった。
◆ウラ??F:Mc41-M'145-T'c7+Mc44-M'142-T7-T'231-T'7-M102-M'c120(※)。
◆ウラ??F:Mc107-M'92-T'c49+Mc59-M'45-T283-T2-T'2-M30-M'c18。
◆ウラ??F:Mc18-M'106-T'c56+Mc70-M68-T25-T'218-T25-M64-M'c68。
◆ウラ??F:Mc186-M'240-T'102-M245-M'239-T7-T'231-T'7-M102-M'c120。
◆ウラ??F:Mc70-M'68-T'c9+Mc44-M'142-T25-T'216-T'25-M64-M'c68。
◆ウラ??F:Mc18-M'106-T'c7+Mc51-M'63-T52-T215-T'52-M62-M'c67。
◆ウラ??F:Mc59-M'45-T'c49+Mc40-M'69-T2-T'283-T'2-M30-M'c18。
◆ウラ??F:Mc107-M'92-T'c56+Mc41-M'145-T265-T285-M158-M'153-T'c62。
浦和区101系は103系投入再開及びATC導入に向け1975年から順次姿を消していく。
折しも南武線新性能化が重なり主な転属先は中原区とされた。
中には武蔵野線(小金線)延伸開業用に101系1000番代へ改造が行われた車両も存在する。
◆クモハ101-107+モハ100-92(1976/3:武蔵小金井区)→クモハ101-1014+モハ100-1014(1977/1)。
◆サハ101-283(1976/3:武蔵小金井区)→サハ101-1207(1977/3)
◆サハ101-285(1975/12:中原区)→サハ101-1208(1977/3)。
そして京浜東北線の101系は1978年3月に運用終了となった。
1978年3月現在では10両編成1本の在籍が確認され最終運用を担ったと思われる。
組成はクモハ101-41以下10両による3+7編成(※)であった。
経緯は判らないがその後も一部は浦和区に残存し1978年6月を以て正式消滅している。
1,535両が製造された101系のうち青22号を纏った車両は僅か50両だけである。
京浜東北線での活躍は約7年5箇月の短期間に留まったがその存在は希少かつ鮮烈だったと言えよう。


元ツヌ131F-1。
※塗装変更車。

ツヌ131F(←ツヌ131F-2:T25)は旧ツヌ131F(M'c143→元ツヌ131F-1)のバリエーション用として出場させた編成である。
その後モハ101-247+モハ100-241(旧ツヌ122F:Mc155)の増備を図りツヌ131F-2との共用車に据え10両編成化した。
ただ6-4編成(元ツヌ131F-1)と10両貫通編成(ツヌ131F-2)の両立には無理があった。
モハ100-68は各編成に合わせ非動力車用床板と動力ユニットの入れ替えを要し取扱い面で不都合が生じた。
この解消にはクモハ100-108(旧ツヌ122F:第一次動力ユニット搭載試作車)の竣工が関与している。
旧ツヌ122F(M'c170)の形式構成は大幅に変更されモハ101-247+モハ100-241(旧製品)がツヌ131F-2へ正式異動となった。
その代わり旧ツヌ131F(Mc70)は元ツヌ308F(Tc81)を含む13両体制まで膨れ上がってしまった。
管理の見直しにより元ツヌ131F-1は廃止となりクハ101-81(元ツヌ308F)もクハ101-85(ラシ107F:Mc202)へと改番され消滅した。


サハ101-239(車体更新車)。
※再生産品。

10両貫通編成に一本化されたツヌ131F(Mc70)だったがサハ101-239は黄色5号車両唯一の塗装変更車体で残された。
塗装状態が劣る塗装変更車は2018年7月に施工したクハ100-34(ラシ107F)の車体更新を皮切りに淘汰が開始される。
十四代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)を中心に玉突きを行いながら廃車を進めた。
途中で種車が底を突いてしまい新たにサハ101-233(ツヌ118F:旧製品)の新規投入を図りサハ101-239を更新する計画を立てた。
しかしサハ101-233サハ100-17(カノ13F:Mc59)の車体振替へ用途変更となる。
その結果サハ101-239の更新用種車は元サハ100-17(元カノ13F:再生産品)に振替えられた。
種車変更の影響はモハ101-247+モハ100-241(再生産品)にも及ぶ。
予め旧モハ101-199+旧モハ100-193(元ツヌ106F:Mc160)を捻出し黄色5号車両は全て再生産品車体へ更新となった。
塗装変更車の廃止は約6箇月に渡って続けられようやく終点に辿り着けている。


クモハ101-70 [53C 津田沼]:ダミーカプラー交換,2ndLOTライト基板更新施工車)。
※塗装変更車。

一方青22号車両は製品化都合により塗装変更車のまま残存となる。
柚肌を大幅修正する予定は元ツヌ131F-1出場より遅れたサハ100-25(第二次竣工車)を除き中断された。
但しクモハ101-70,クモハ100-68は旧ツヌ131F以来TNカプラーSP取付試作車のまま残されており別途入場に至る。
TNカプラーSP取付試作車は後にビス固定式を採り入れたため廃車発生品の床板を再用した。
クモハ101-70,クモハ100-68に取り付けたダミーカプラーは準再用品だが純正ダミーカプラーとの外観差は伺えない。
実質ダミーカプラーと化していたTNカプラーSPは廃止となり津田沼区仕様から異端車が消滅した。
また1stLOTライト基板に振り替えられていたクモハ101-70の現在LOTライト基板更新も施工している。
現行LOTライト基板は数に限りがありクハ100-54(ツヌ105F:Mc154)から捻出した現行LOTライト基板を転用した。
直接クモハ101-70には取り付けず元クモハ100-68用2ndLOTライト基板を捻出する遠回りな手法となった。
現行LOTライト基板を元クモハ100-191(廃車:元ラシ107F)に移設したのが全ての始まりであり誤った選択だったかもしれない。


ツヌ133F,ツヌ131F。
※旧製品,塗装変更車

青22号混色編成と言う特殊性からツヌ131Fの自由度は高くない。
1972年6月をプロトタイプとする編成はツヌ133F(Mc118:弁天橋区仕様+旧製品)との2編成体制が続いている。
ツヌ133Fもツヌ131Fと同じく船橋駅構内追突事故に絡む緊急組成編成である。
全車黄色5号車両で整っているように見えるが8両は池袋区からの借入車で構成される。
クモハ100-131(ツヌ133F)は幾度か車体更新対象に上がりながらも旧製品車体を維持し続けてきた。
これはクモハ100-68を新金型車体へ振替えられない現状を踏まえたものである。
そのためクモハ101-170(Mc170:弁天橋区仕様)で更新されたクモハ101-118(ツヌ133F)とは前面見附が揃っていない。
この点は種車が異なるクモハ101-70クモハ100-68と同様の関係であり奇妙な合致点となった。
なおこの入場で1編成分のクイックヘッドマーク用マグネットが確保できた。
ツヌ131Fとの離合編成を増加させるべく列車線直通運用仕様の復活を計画している。
ただ先頭車両がクハ101形,クハ100形に限定される関係で在籍編成の行先変更は難しい。
7+3編成を組むと動力車位置偏位対策も課題に挙がるため再登場は遅れると思われる。




ツヌ131Fサイドビュー(クモハ101-70:旧製品LOT床板振替施工車)。
※塗装変更車。

TNカプラーSPが準再用ダミーカプラーに交換されクモハ101-70,クモハ100-68の床下見附はすっきりした。
両車とも種車や号車配置都合により純正ダミーカプラーは初装着となる。
若干空間が目立つものの津田沼区仕様では標準化されており特に不満は抱いていない。
塗装被膜改善は見送られ側面見附に変化は生じなかった。
前面腰板の修正を図ったクモハ100-68の結果から根本的に改めるのは難しいと思う。
ただ改修機会はもう一度訪れる。
[北ウラ]電略標記インレタを転写する前に最後の悪足掻きをする予定である。
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