試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-54[ツヌ105F] (クハ100-78[ツヌ118F] 改番,LP411前照灯交換,ライト基板振替施工) ※'再生産品

2019-01-02 22:27:21 | 国鉄/JR101系
到来。

KATO製国鉄101系ツヌ105F(Mc154)の組成準備はクモハ101-155+モハ100-158+クハ100-78(ツヌ118F:Mc155)を迎えた。
十三代目ツヌ118F(再生産品)はツヌ109F(Mc202)組成準備用途からツヌ107F(Tc83)の車両更新へと導入名目が変更された。
しかしツヌ118F(3+7編成)では10両貫通編成を組むツヌ107F用更新種車が賄えず別途再生産品車両3両を手配した。


国鉄101系ツヌ105F(3+4+3編成)。
[ツヌ105F]:Mc155-M'158-T'c78
※再生産品:ツヌ118F

暫定出場を経ていない十三代目ツヌ118Fが出自であり3両とも第一次整備終了直後に保留車へ廻った。
ツヌ118F(再生産品)は狭幅Hゴム支持車を主力としながらも広幅Hゴム支持車が混在する事例が多い。
少数派の全車再生産品編成に格上げされるツヌ107Fは狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルにて見附を揃える方針とした。
そのためクモハ100-108(ツヌ118Fクモハ101-175:ツヌ107F)とクハ100-78(ツヌ118F)で側面窓セルを相互交換している。
狭幅Hゴム支持印刷再現窓セルを装着したまま残されたクモハ101-155,モハ100-158(ツヌ118F)も他車両との振替えを行った。
その結果3両の側面見附は統一が図られツヌ105Fへの充当に差し障りない状態へと持ち込めた。


入工中の元クモハ100-191,クハ100-78 (廃車,ツヌ118F)。
※塗装変更車,再生産品。

もう一つツヌ118F(再生産品)には弱点があり車両番号標記位置偏位の著しい運転台付車両が圧倒的多数を占める。
車両番号標記印刷消去後は正規位置へインレタを転写するためラプロスの取り扱いを難しくさせた。
塗装被膜も半艶仕上げへ変更されており弁天橋区仕様車や旧製品車両と同等の思い切った措置が採れない。
よってツヌ105Fの出場に向けて最後の壁になると言え構えてクハ100-78(ツヌ118F)を入場させた。
クハ100-78は現行LOTライト基板を持つものの中間組込車対応化により前尾灯点灯機会が失われる。
進行中である旧製品運転台付先頭車両の現行LOTライト基板更新促進を狙い1stLOTライト基板振替も施工項目に組み入れた。
そのためライト基板交換対象車に指定した元クモハ100-191(廃車:元ラシ107F)と同時入場させた。


[クハ100-78]:1-3位側。

製品印刷の[クハ100-78]標記は1-3位側,2-4位側とも三方コック蓋と並んだ位置にある。
一方インレタは三方コック蓋モールド下辺と車両番号標記中央が揃うよう転写を行ってきた。
インレタでは車両番号標記印刷消去痕を半分しか覆えないため失敗の隠蔽が難しくなる。
特に成形色露出は命取りになりかねず極力ラプロス#4000の使用時間を短くする方式を採った。
[クハ100-78]標記が掠れた時点でラプロス#6000へ切り替え後は地道に車両番号標記部を軽い力で払い続ける。
半艶仕上げの塗装被膜で擦過痕を目立ち難くするには[クハ100-78]が消え去るまでひたすら粘るしかない。
時間こそ要したが1-3位側,2-4位側揃って成形色を露出させずに[クハ100-78]標記跡へと漕ぎ着けられた。




[[クハ100-][5][4]]:2-4位側。

消しゴムと磨きクロスで仕上げた後の印刷標記消去痕は想定を上回る状態に達してくれた。
これにより車両番号標記インレタ転写は隠蔽策を採らずとも行える。
そして新インレタ:[クハ100-54],古インレタ:[クハ100-54]の組み合わせで転写に移った。
[クハ100-54]には1両分の使い残した組標記がありこれを活用している。
しかし初めに着手した1-3位側で1組が崩れてしまい[クハ100-]+[54]での統一は不可能になった。
2-4位側は強制的に[クハ100-]+[5]+[4]を繋ぎ合わせるしかなくなってしまった。
若干2エンド側に寄ったものの印刷消去成功のお陰で2-4位側も破綻は伺えないと思う。




相互交換したライト基板 (元クモハ100-191用台枠,クハ100-54用台枠)。

無事クハ100-54(ツヌ105F)への改番を終わらせた次の工程はライト基板交換となる。
1stLOTライト基板捻出車に元クモハ100-191を抜擢した理由はダミーカプラーが取り付けられていた事に拠る。
次期現行LOTライト基板更新入場編成はTNカプラーSP取付試作車を含むツヌ131F(Mc70)の予定だった。
ツヌ131Fの入場は改修を主とし項目には現行LOTライト基板更新と同期するTNカプラーSP廃止も含まれる。
ビス固定式が試行されたTNカプラーSP取付済台枠はダミーカプラーの装着に適していない。
そこで現行LOTライト基板に交換される元クモハ100-191用床板をダミーカプラーごとクモハ100-68(ツヌ131F)へ転用する。
一方クハ100-54には1stLOTライト基板へと振り替えられた元クハ100-78(ツヌ118F)用床板を流用した。
補助導電板を持つ現行LOT相当床板はライトスイッチ部品の安定性が向上している。
通電性能も高く運転台付中間組込車には勿体なく思えるが当面は不意な点灯防止を優先する方針である。




クハ100-54 [03C 千葉]:LP411前照灯・運行番号幕部品交換,行先方向幕部品嵌合修正施工。
※再生産品。

走行機会を得られなかったクハ100-78(ツヌ118F)はほぼ回着当時の状態を維持していた。
措置未定の保留車に廻る事が決定しており[13C 千葉]表示は製品仕様のままだった。
[13C]幕,[千葉]幕とも車体に嵌まり切っておらず嵌合精度が芳しくない再生産品車両の悪癖を露呈している。
湯口痕処理の甘い[千葉]幕を再装着したところ行先表示器内には隙間が生じ白濁に至らせるほど相性が悪かった。
運行番号表示器も同じ状態になると思われ切り出し失敗品の[03C]幕へと置き換えた。
天地寸法が揃っていない[03C]幕は車体に対し斜めに表示される結果を招いている。
クハ100-54の行先表示類は近年では見られない悲惨な状態となったが中間組込車が仇となり修正には進まなかった。




クハ100-54(ツヌ105F:クハ100-78 改番,車両番号標記位置修正施工)。
※再生産品。

製品仕様のLP402前照灯は温存し続けていたクハ100-86Assy車体(Mc170:弁天橋区仕様)用LP411前照灯と交換した。
保有するLP411前照灯は全て弁天橋区仕様品に限られ黄色5号の色温度は再生産品車両,旧製品車両と異なる。
101系メイクアップパーツ1(11-510)が入手困難である以上LP411前照灯の増強は弁天橋区仕様車に依存するしかない。
既に先頭車両でも多数の弁天橋区仕様LP411前照灯装着車を竣工させてきた。
朱色1号LP411前照灯(101系メイクアップパーツ3:11-516)の塗装変更は止むを得ない場合に限っており納得した上で取り付けた。
なおクハ100-78(ツヌ118F)は経年が浅く側面窓セル窓サッシ印刷には何の問題も無かった。
竣工したクハ100-54(ツヌ105F:再生産品)は印刷消去痕も目立たず良好な仕上がりに到達したと思える。
この状態をクモハ101-155,モハ100-158(ツヌ118F)でも続けられるよう努めたい。


JR101系クハ100-54,クハ100-54 (ラシ105F,ツヌ105F)。
※旧製品,再生産品。

そしてまたもや車両番号重複が発生しクハ100-54でも二代目の登場に至った。
初代クハ100-54はJR101系ラシ105F(Mc148:旧製品)の中間組込車で4号車に組み込まれている。
習志野区ではクハ101形,クハ100形へのJRマーク貼付が行われなかったため津田沼区仕様に通ずる外観を有する。
旧製品編成へと再編されたラシ105Fだが再生産品LOT部品を多用しており二代目クハ100-54とは対照的な存在と言える。
なおクモハ101-148(ツヌ105F:弁天橋区仕様←クモハ101-170:Mc170)に続く本格的な新金型車体運転台付中間組込車が現れた。
LOT毎に区分した入場順都合により遅れを取ったが再生産品車両では実質初登場となっている。
クハ100-54(ツヌ105F)はKATO製101系の車両操配を考え直す起点と呼べる車両になると思う。
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