試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-68[ツヌ131F] 準再用ダミーカプラー取付,現行LOTライト基板更新,床板振替施工 (運転台側TNカプラーSP廃止)

2019-01-18 23:50:54 | 国鉄/JR101系
捻出。

KATO製国鉄101系ツヌ131F(Mc70)を構成する青22号車両のうちサハ100-25だけは第一次改修を終えた。
しかし[北ウラ]電略標記インレタ転写は行えておらずモハ100-68以下4両(ツヌ131F:塗装変更車)は改修自体が先送りされる。
但しクモハ101-70,クモハ100-68(ツヌ131F)は運転台側TNカプラーSP取付試作車であり別途入場機会を設けた。


国鉄101系クモハ100-68(ツヌ131F)。
※塗装変更車。

旧ツヌ131FでのTNカプラーSP取付試行は元ツヌ131F-1(M'c143)とツヌ131F-2(T25→ツヌ131F)を両立させる狙いがあった。
当時クモハ100-68は元ツヌ131F-1:6号車,ツヌ131F-2:10号車兼用車でありKATOカプラーのまま先頭に立つ事態が発生した。
KATOカプラーは電気連結器のようなものと復心力が弱い胴受が弱点で先頭車両には向いていないと思う。
クハ101-81(ツヌ308F)の単独竣工で元ツヌ308F(Tc81)が出場した事から独自手法によるTNカプラーSP取付試行へ踏み切る。
その結果クモハ101-70,クモハ100-68,クモハ100-143,クハ101-81,サハ101-105の5両がTNカプラーSP取付試作車となった。
後に元ツヌ131F-1,元ツヌ308Fは廃止されたがクモハ101-70,クモハ100-68だけはTNカプラーSP取付試作車のまま残されていた。


入工中の元クモハ100-191,クモハ100-68 (廃車,ツヌ131F)。
※塗装変更車。

在籍するKATO製101系津田沼区仕様ではツヌ131Fを除き準再用品を含む純正ダミーカプラー装着車で統一されている。
活用機会を失ったTNカプラーSPは外観の不満こそ抱かないものの他編成と見附が揃わない要因になっていた。
途中から後戻り出来ないビス固定式へ変更した関係で白濁対策も十分に施せず体裁の維持が困難になりつつあった。
ダミーカプラーへの交換はかねてからの検討課題であり改修と同時施工する方向だったが予定急遽を改めている。
単独交換は不向きと考えクハ100-54(ツヌ105F:Mc154)の整備時に元クモハ100-191(廃車:元ラシ107F)へ事前準備を施した。
元クモハ100-191用ダミーカプラー付クモハ100形用床板をクモハ100-68へ転用しTNカプラーSP廃止に繋げる。


原形復帰を考慮していなかった運転台側TNカプラーSP取付試行。

クモハ100-68は保留車に廻っていたクモハ100-108(Mc120:旧製品←ツヌ118F:Mc155)を種車に竣工させた。
元クモハ100-108用床板を受け継いでいたクモハ100-68だったが後に元クモハ100-81(トタムコ3F:Mc78)用床板へ更新される。
表示器用プリズム色挿式点灯色変更対策は専ら既存編成の現行LOTライト基板装着車に頼っていた。
だが現行LOTライト基板装着車は漸減傾向にありクモハ101-70のライト基板更新が覚束なくなった。
その事前対策として元クモハ100-191用床板に元クハ100-54(ツヌ105F)用現行LOTライト基板を移設した。
これを活用してクモハ100-68用床板を振替えクモハ101-70用2ndLOTライト基板を確保する。


振替えられる床板 (元クモハ100-191用,クモハ100-68用)。

元クモハ100-191用床板は旧製品LOT品である上にライトスイッチ部品が組み込まれていなかった。
予備品としては物足りなかったがクモハ100-68の振替用途には最適と言える。
通電性能は多少格下げされるものの導電板のM字形成形部に注意を払えば不都合は無い。
導電板はライト基板との接触部を再確認すると共に1-3位側で生じていた偏位解消を図った。
DT21非動力台車は車輪経年の他に仕上げが微妙に異なるため流用している。
またこれまで入場を繰り返したせいか台車締結ビスの劣化が激しく予備品と交換した。


水性マッキー除去中の表示器用プリズム(クモハ100-68用)。

クモハ100-68は入場前から2ndLOTライト基板が取り付けられていた都合により表示器点灯色変更対策が施されていた。
一方1stLOTライト基板振替式表示器点灯色変更対策を経たクモハ101-70は今度の入場で新たに施工する。
両車での点灯色温度調整工程を廃すべく表示器用プリズムに塗布されていた水性マッキーは除去した。
水性マッキーの被膜は弱く湿らせたティッシュペーパーであっさり原形に戻せている。
再塗布によりクモハ101-70クモハ100-68の施工時差は無くなるため激しい色温度差には至らないと思われる。
但し稀に旧製品LOTプリズムと再生産品LOTプリズムで色温度が変わる場合がありこれには注意したい。


塗装被膜修正を行った前面腰板。

2014年7月に竣工したクモハ101-70以下5両(ツヌ131F:第一次竣工車)の仕上がりは良いと言えず全体的に柚肌が目立つ。
不幸中の幸いで艶無車体には至らず改修規模はサハ100-25(第二次竣工車)を下回ると予想していた。
[北ウラ]電略標記インレタ転写時に塗装被膜修正を行う計画だったが前面の一部だけ手を着けている。
腰板周りは斑点状の塗料溜まりが点在しており柚肌を余計に際立たせていた。
クロスで包んだ爪楊枝の杖を押し当てた後に磨きクロスにて当該箇所を均す。
しかし塗料溜まりはある程度減少したものの凹部も負けないほど散在していたため余り状況は変わらなかった。




クモハ100-68 [53C 津田沼]:準再用ダミーカプラー付床板振替施工。
※塗装変更車。

現在に至るまでクモハ100形内嵌式尾灯車は殆ど製品化されていない。
何れもクモハ100-4,クモハ100-39(トタ5F:Tc14),クモハ100-11(日根野区仕様:Mc28)と入手が難しい車両に限られる。
旧ツヌ131F(M'c143)の組成開始当時は種車の手配が付かずクモハ100-108(Mc120:外嵌式尾灯車)が代打に起用された。
外嵌式尾灯車を内嵌式尾灯車へ改める工程はライトケース及びライトヒンジを削る強引なものだった。
当初助士側尾灯脇にある凸部は塗料溜まりかと思っていたがライトヒンジモールドの残骸であった。
尾灯ライトケースの欠損まで発覚しており技量向上が伴えば元クモハ100-39(廃車:トタ5F)を青22号へ塗装変更したい。




クモハ100-68 点灯試験[53C 津田沼]:前照灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更再施工)。
※塗装変更車。


クモハ100-68 点灯試験[53C 津田沼]:尾灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更再施工)。
※塗装変更車。

前面見附はTNカプラーSPから準再用ダミーカプラーへの交換に伴う印象変化が現れた。
フレームの嵌合部を切除したのみに留められたTNカプラーSP取付方式は連結器位置を低くさせていた。
大柄な連結器部品も他編成との差異を強める要因だったがようやく解消に至った。
平頭ビスの代わりに使用した丸頭ビスの張り出しも廃され床下見附はすっきりしたと思う。
点灯試験の結果は2ndLOTライト基板から現行LOTライト基板への更新であり殆ど変わりなく見える。
クモハ101-70へ転用が決定している2ndLOTライト基板だがクモハ100-68と同様の点灯具合になるだろう。


再用に動き出した元クモハ100-68用床板。

なお元クモハ100-68用床板は役目を終える予定だったが貴重な再生産品LOT相当品であり再生に取り掛かった。
複数の接着剤を併用し固定されたTNカプラーはビスとは対照的に撤去に苦戦している。
どうにか引き剥がせたものの台枠裏面は接着剤残滓がこびり付いておりカプラー取付用の嵌合爪受も欠損している。
従って中間組込車への起用は厳しいと言わざるを得ない。
しかしダミーカプラーを木工用ボンドで固定すれば先頭車両に充てられると思う。
先ずは台枠裏面の修復に注力しクモハ100形用床板の増強が図れるよう努める。

元ツヌ131F-1用中間組込車として登場したクモハ100-68は初めてダミーカプラーが取り付けられた。
これでTNカプラーSP取付試作車はクモハ101-70が残るのみとなった。
一時底を突いた純正ダミーカプラーだがクハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)投入が奏功し対処可能になっている。
クモハ101-70での工程は床板,2ndLOTライト基板更新を含むが既に施工済の内容であり大きな壁には当たらないと思われる。
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