試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-70[ツヌ131F] 準再用ダミーカプラー取付,2ndLOTライト基板更新,床板振替施工 (運転台側TNカプラーSP廃止)

2019-01-19 22:31:59 | 国鉄/JR101系
用途不要。

KATO製国鉄101系ツヌ131F(Mc70)はクモハ101-70のダミーカプラー交換が完了次第再出場させる。
主工程は運転台側TNカプラーSP廃止に伴う床板振替と2ndLOTライト基板への更新である。
クモハ101-78(トタムコ3F:Mc78)が種車のクモハ101-70は2015年10月に施工した旧表示器点灯色変更以来の原形復帰を迎えた。


国鉄101系クモハ101-70(ツヌ131F)。
※塗装変更車。

クモハ101-70へ1stLOTライト基板を供出した車両はクハ100-91(ツヌ116F-1:T'c91)であった。
しかしクハ100-91へ取り付けた現行LOTライト基板はクモハ100-162(ツヌ116F-1)のライト基板更新に充てられる。
2ndLOT品を含めた現行LOT相当ライト基板装着車は大半が先頭に立っており充当が難しくなってきた。
そこでクモハ100-68(ツヌ131F)が有していた2ndライト基板を現行LOTライト基板に振り替えた。
この現行LOTライト基板はクハ100-54(ツヌ105F:Mc154)から捻出したものである。
本格的な新金型中間組込車が登場したツヌ105Fの出場がツヌ131F内での現行LOTライト基板更新を呼び込んだと言えよう。


入工中の元クモハ100-191,元クモハ101-202,クモハ101-70 (廃車,廃車,ツヌ131F)。
※塗装変更車。

ビス固定式TNカプラーSP取付試作車だったクモハ101-70元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)が履く床板へ振替える。
図らずもクモハ100-68用床板と同じ旧製品LOT品にであり編成内での統一が実現した。
2ndLOTライト基板は一旦元クモハ100-191(廃車:元ラシ107F)の床板へ取り付けたため3両同時入場となった。
最初に分解されたのは1-3位側用側面窓セル窓サッシ印刷劣化が激しかったクモハ101-70である。
本来なら車体改修時に行う予定だったが余りに見窄らしく工程へ追加している。
塗装変更車の側面窓セル嵌合具合は101系800番代LOT側面窓セル装着車に近く2エンド側妻板を撓ませながら撤去した。




復活した窓サッシ再現(1-3位側用)。

1-3位側用側面窓セル窓サッシ印刷は2エンド寄を除いた全てが原形を保っていなかった。
特に中段サッシは壊滅状態で透明の窓サッシモールドが剥き出しになっていた。
しかも一度油性ペイントマーカーで修正した痕が伺える最悪の状態と言えた。
このまま油性メタリックマーカーを塗布すると前回補修箇所だけ斑が激しくなってしまう。
そのため側面窓部をマスキングテープで覆い油性ペイントマーカーのインクを削ぎ落とした。
この措置により1-3位側の窓サッシは塗り斑を抑えた仕上がりへと至っている。


寄せ集めとなったクモハ101-70用床板。

塗装被膜の本格修正はクモハ100-68で大幅な改善が見込めないと判り取り止めとなった。
よって側面窓セル窓サッシ印刷の補修終了後直ちに車体を組み立てている。
ここで元クモハ101-202,元クモハ100-191を分解し両車から所要部品を抽出する。
各々元クモハ101-202:座席部品,台枠,締結ビス,元クモハ100-191:2ndLOTライト基板を持ち寄りクモハ101-70用床板に充てる。
ダミーカプラーには純正胴受へクハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)を挿入した準再用品を用いた。
なおDT21非動力台車は流用となるが前尾灯点灯時のちらつき対策として踏面清掃を行った。


2ndLOTライト基板に更新されたクモハ101-70用台枠。

元クモハ101-202が装着していた導電板は状態が良く研磨や交換を要さなかった。
M字形成形部を境に大きな跳ね上がりを見せ車輪踏面清掃を併せて通電性能向上が期待出来る。
点灯具合の不安定さは補助導電板酸化も一因と考えられクモハ101-70に限り旧製品LOT格下げが当たると思われる。
その代わりライトスイッチ部品の無い床板へ更新となったためライトスイッチ機構は無効化された。
在籍編成では先頭車両の大半がライトスイッチ部品撤去車で占められており特に支障は無い。


完成したクモハ101-70用床板。

運転台側の101系用KATOカプラーを撤去し準再用ダミーカプラーへ嵌め替える。
101系習志野区仕様でのATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)交換は早期に行われた車両が多い。
そのため捻出された純正胴受の嵌合爪には無理矢理撤去した痕跡が見られたが安定性に問題は出なかった。
プリズムケースはクイックヘッドマーク用マグネットの廃止が絡み元クモハ101-202から転用している。
これで列車線快速仕様復活に必要なマグネットは保管品だけで賄える状況となった。
転用品も表示器点灯色変更対策が成されておらず表示器用プリズム先端を直に水性マッキーで塗り潰した。




クモハ101-70 [53C 津田沼]:準再用ダミーカプラー付床板振替施工。
※塗装変更車。

新たな床板が仕上がり組み立てを終えたクモハ101-70だったが行先表示器右上の塗装乱れが気になった。
以前より油性ペイントマーカーでのHゴム支持再現に失敗した部位の修正を続けていた。
ここは繰り返された補修により塗装厚が薄くなってしまい深追いを止めた箇所である。
前面見附を左右するだけに放置は出来なくなりサハ100-25(ツヌ131F:第二次竣工車)での艶無塗装解消策を参考にした。
爪楊枝の杖を磨きクロスで包み艶が出るまで軽く往復させ周囲に馴染ませている。
相変わらずの柚肌塗装ながら準再用ダミーカプラー取付を含め前面の体裁はある程度回復出来たと思う。




クモハ101-70 点灯試験[53C 津田沼]:前照灯(2ndLOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工)。
※塗装変更車。


クモハ101-70 点灯試験[53C 津田沼]:尾灯(2ndLOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工)。
※塗装変更車。


クモハ100-68 点灯比較[53C 津田沼]:ツヌ131F(現行LOTライト基板更新車)。
※塗装変更車:表示器点灯色変更施工車。

クモハ101-70の表示器点灯色は再施工を行ったクモハ100-68に近い。
先に出場したツヌ105Fより両先頭車両への表示器点灯色変更対策施工時差を無くすよう改めた。
車両異動や導入経緯の違い等でしか生じない色温度差であるが早速機能している。
前照灯も照度向上が確認され2ndLOTライト基板が現行LOTライト基板に劣る気配は余り感じられない。
入場前は現行LOTライト基板をクモハ101-70(新金型車両)とクモハ100-68(旧製品車両)のどちらへ充当するか迷っていた。
検討の結果旧製品車両で更新効果が弱まる事例が存在したためクモハ100-68に決定したが当面は現状維持で構わないと思う。

クモハ101-70の竣工でKATO製101系からTNカプラーSP取付試作車が完全消滅した。
元ツヌ131F-1(M'c143),ツヌ131F-2(T25→ツヌ131F)が両立していた時代は有効活用されていた。
連結性能は十二分であり他編成の中間組込車と床板を交換する事も検討された。
しかし1編成だけ取り扱いが異なる状況は好ましくなく全廃に至っている。
また準再用ダミーカプラー取付によりKATO製101系津田沼区仕様は全編成の外観が統一された。
プロトタイプが1972年6月と古く離合編成に恵まれないが貴重な青22号混色編成だけ取り残される状況からは脱せた。
本格改修施工こそ先送りになったものの現行LOT相当ライト基板更新を併せツヌ131Fの状態は確実に上げられたと思う。
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