突破口。
旧製品車両捻出用編成であるKATO製国鉄101系ツヌ118F(Tc75:再生産品)の第二次整備はクハ100-78へと移行した。
クハ100-78はツヌ118F(Mc155:再生産品)の悪癖とも言える車両番号標記位置が腰板寄へ偏位した曲者である。
早くもモハ101-215(ツヌ118F→新モハ101-251:ツヌ108F)にて試行した新ラプロス式車両番号標記印刷の出番となった。
国鉄101系クハ100-34(ツヌ108F)。
※旧製品。
これまでに導入したツヌ118F(再生産品)は運転台付車両に限り車両番号標記位置の高い車両が圧倒的多数を占めてきた。
直近では十五代目ツヌ118F(→カノ18F:Mc191),十六代目ツヌ118F(→ツヌ113F:Tc74,ツヌ115F:Mc144)が該当する。
各車が入場する度に新方式での改番を試行錯誤し続けてきたが何れも短命に終わった。
恐らく再生産品車両特有の半艶塗装仕上げを起因とする個体差があるものと推測している。
車両番号標記印刷は三方コック蓋位置と同一線上にある場合が多く如何に消去痕を目立たなく仕上げるかが課題だった。
印刷消去に失敗すると車両番号標記インレタでは誤魔化せなくなるため改番は再生産品車両の泣き所でもあった。
入工中のクハ100-78,クハ100-34 (ツヌ118F,ツヌ108F)。
※再生産品,旧製品。
旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)救済用としてクハ100-78(ツヌ118F)にてクハ100-34(ツヌ108F:旧製品)を捻出する。
当初新モハ101-251(再生産品)と同じく新クハ100-34(ツヌ108F)を竣工させた後に旧クハ100-34の作業へ移るつもりだった。
しかし再生産品LOT側面窓セル交換は旧モハ101-251+旧モハ100-245(元ツヌ108F)を対象とした。
そのためクハ100-34から流用する部品は黒染車輪だけとなり作業の流れを見直している。
側面窓セル交換が必要無いクハ100-34と改番を主とするクハ100-78は並行作業でも対処できる。
加えて然程時間も掛からないと思われたためクハ100-78には行先表示類変更が追加された。
嵌合精度が高く感じられた表示器部品(クハ100-78)。
再生産品車両は総じて嵌合精度の低い行先方向幕部品が弱点だったが十六代目ツヌ118Fではこの症状に一切見舞われなかった。
クモハ101-180,クモハ100-144(ツヌ113F),クハ101-10,クハ100-12(ツヌ115F)の行先表示類変更では拍子抜けした程である。
珍しくツヌ118F(Tc75)は[13C 千葉]表示が綺麗に収まっており十六代目ツヌ118Fの再来を期待した。
初めに黒染車輪交換から取り掛かったがクハ100-34(ツヌ108F)には誤ってクハ101形用床板が取り付けられていた。
どうやら2018年9月の前面窓支持色変更試行時に同時入場させたクハ101-64(ツヌ108F)と取り違えたらしい。
誤装着は車輪交換後まで発覚が遅れた関係で直後にクハ100-34とクハ101-64でDT21非動力台車を振り替えている。
↓
[[クハ10][0][-][3][4]]:2-4位側。
[[クハ][100-34]]:ツヌ105F(2-4位側)。
KATO製101系に於ける新ラプロス式車両番号標記印刷消去施工はクハ100-78(Tc75)が2両目となる。
但し初施工のモハ101-215(ツヌ118F)に車両番号標記印刷標記位置偏位は見られず多少余裕が持てた。
だがクハ100-78は一発勝負となるため先ず瑕疵の無い1-3位側で感覚を養っている。
そして[クハ100-78]標記が三方コック蓋と並ぶ2-4位側の消去へと着手した。
従来方式に比べラプロス#4000を当てる圧が軽減されており削ぎ落とされる黄色5号塗料は少なくなる。
無事[クハ100-78]標記跡の塗装被膜は十分な厚みが確保され側面見附を崩さない仕上がりに達した。
↓
クハ100-34 [07 ■]:運行番号・行先方向幕部品,弁天橋区仕様前面窓セル交換,LP402前照灯用ライトレンズ角度変更施工。
※再生産品。
クハ100-34 [07C 三鷹]:[07 ■]:ツヌ105F(弁天橋区仕様前面窓セル装着車)。
※弁天橋区仕様。
車両番号標記は全面的に新インレタでの転写とし改番に掛かる時間の短縮を狙った。
クハ100-34(ラシ107F:Mc191),クハ100-34(ツヌ105F:Mc154)では[クハ]+[100-34]を繋ぎそれなりの配置に持ち込めた。
当然新クハ100-34(ツヌ108F)でもこの組み合わせで転写を開始したが1-3位側[クハ100-34]が斜めになってしまった。
余りにも見栄えが悪く全て剥離し残るクモハ100-34用組標記インレタを充当した。
これにより2-4位側は継ぎ接ぎ転写に迫られ[クハ10]+[0]+[-]+[3]+[4]まで細分化されている。
ただ新インレタへの切り替えが当たり改番での作業抑止は最小限に食い止められた。
クハ100-34 点灯試験[07 ■]:黒染車輪振替施工。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。
JR101系クハ100-34 点灯比較[07 ■]:ラシ107F(表示器点灯色変更施工車)。
※弁天橋区仕様:1stLOTライト基板振替施工車。
嵌合具合を確認するため表示器部品は全面変更となり[13C 千葉]表示から[07 ■]表示に変更した。
[■]幕は用途不要の[鶴見線]幕を消去した部品で[07 ]幕と共に弁天橋区仕様(Mc170)部品が再用されている。
新クハ100-34(ツヌ108F)も運行番号,行先方向幕部品のと嵌合精度が高く十六代目ツヌ118Fと同様の結果を残した。
皮肉な事に再生産品運転台付車両の中間組込車化を決断した後から行先表示類変更が容易な個体と巡り会っている。
なお部品取用のクハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)と前面窓セルを振り替えたため若干Hゴム支持モールド幅が増した。
この前面窓セルは助士側前面窓縦桟に埃混入が見られる瑕疵品であり異例の転用となった。
↓
クハ100-34(クハ100-78 改番,黒染車輪振替施工)。
※再生産品:車両更新。
元クハ100-34(元ツヌ108F)が装着していた黒染車輪の踏面状態は経年及び走行履歴相当と言えた。
まだ表立った劣化には至っていなかったものの軸受は銀色へと変わりつつあった。
点灯試験では前尾灯共にちらつきが生じ車輪振替えによる不安定さが露呈している。
だが中間組込車へ充当される新クハ100-34(ツヌ108F)は点灯機会を有さないため問題視していない。
[07 ■]表示の採用もありクハ100-34(ラシ107F:Mc202)と新クハ100-34は殆ど変わらない前面見附となった。
但しクハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)はクハ100-86Assy車体を用いた車体更新車のため両車を混同する恐れは無い。
↓
旧クハ100-34 [19 千葉]:床板交換,LP402前照灯用ライトレンズ角度変更施工。
※旧製品:第一次前面窓支持色変更試作車。
旧クハ100-34 点灯試験[19 千葉]:床板・黒染車輪交換施工。
※旧製品。
新クハ100-34(ツヌ108F)への改番以降より旧クハ100-34(元ツヌ108F)との並行作業は終了となった。
元々旧クハ100-34は工程数自体が少なくLP402前照灯用ライトレンズの角度変更を施した程度である。
新編成でも中間組込車での起用が確定的だがHゴム支持色を変更したした前面窓セルは存置している。
KATO製101系の廃車は新金型塗装変更車が大半で製品原形を保つ旧製品LOT前面窓セルには限りがあった。
その旧製品LOT前面窓セルも元クモハ100-108(廃車:元ツヌ118F)を復籍させたクモハ100-108(ツヌ122F:Mc155)に起用された。
物理的に保管品が無く第一次前面窓支持色変更試作車仕様を維持している。
↓
旧クハ100-34(元ツヌ108F:床板・黒染車輪交換施工)。
※旧製品。
クハ101形用床板を誤って装着させていたとは思わなかったためクハ100-78(ツヌ118F)との同時入場が当たってくれた。
しばらく保留車に廻る旧クハ100-34(元ツヌ108F)だが正規の装備を取り戻しての暫定竣工となった。
他方2-4位側の偏位した車両番号標記印刷消去が関門だった新クハ100-34(ツヌ108F)も順当な竣工を迎えられたと思う。
次に入場予定のクハ101-75(ツヌ118F)は1-3位側で標記印刷偏位が確認されており再び難関が待ち受ける。
取り敢えず2両続けて新ラプロス式車両番号標記印刷消去に成功した事実が収穫と言えよう。
再生産品車両の改番では試行錯誤が続いてきたがようやく終止符を打てるかもしれない。
旧製品車両捻出用編成であるKATO製国鉄101系ツヌ118F(Tc75:再生産品)の第二次整備はクハ100-78へと移行した。
クハ100-78はツヌ118F(Mc155:再生産品)の悪癖とも言える車両番号標記位置が腰板寄へ偏位した曲者である。
早くもモハ101-215(ツヌ118F→新モハ101-251:ツヌ108F)にて試行した新ラプロス式車両番号標記印刷の出番となった。
国鉄101系クハ100-34(ツヌ108F)。
※旧製品。
これまでに導入したツヌ118F(再生産品)は運転台付車両に限り車両番号標記位置の高い車両が圧倒的多数を占めてきた。
直近では十五代目ツヌ118F(→カノ18F:Mc191),十六代目ツヌ118F(→ツヌ113F:Tc74,ツヌ115F:Mc144)が該当する。
各車が入場する度に新方式での改番を試行錯誤し続けてきたが何れも短命に終わった。
恐らく再生産品車両特有の半艶塗装仕上げを起因とする個体差があるものと推測している。
車両番号標記印刷は三方コック蓋位置と同一線上にある場合が多く如何に消去痕を目立たなく仕上げるかが課題だった。
印刷消去に失敗すると車両番号標記インレタでは誤魔化せなくなるため改番は再生産品車両の泣き所でもあった。
入工中のクハ100-78,クハ100-34 (ツヌ118F,ツヌ108F)。
※再生産品,旧製品。
旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)救済用としてクハ100-78(ツヌ118F)にてクハ100-34(ツヌ108F:旧製品)を捻出する。
当初新モハ101-251(再生産品)と同じく新クハ100-34(ツヌ108F)を竣工させた後に旧クハ100-34の作業へ移るつもりだった。
しかし再生産品LOT側面窓セル交換は旧モハ101-251+旧モハ100-245(元ツヌ108F)を対象とした。
そのためクハ100-34から流用する部品は黒染車輪だけとなり作業の流れを見直している。
側面窓セル交換が必要無いクハ100-34と改番を主とするクハ100-78は並行作業でも対処できる。
加えて然程時間も掛からないと思われたためクハ100-78には行先表示類変更が追加された。
嵌合精度が高く感じられた表示器部品(クハ100-78)。
再生産品車両は総じて嵌合精度の低い行先方向幕部品が弱点だったが十六代目ツヌ118Fではこの症状に一切見舞われなかった。
クモハ101-180,クモハ100-144(ツヌ113F),クハ101-10,クハ100-12(ツヌ115F)の行先表示類変更では拍子抜けした程である。
珍しくツヌ118F(Tc75)は[13C 千葉]表示が綺麗に収まっており十六代目ツヌ118Fの再来を期待した。
初めに黒染車輪交換から取り掛かったがクハ100-34(ツヌ108F)には誤ってクハ101形用床板が取り付けられていた。
どうやら2018年9月の前面窓支持色変更試行時に同時入場させたクハ101-64(ツヌ108F)と取り違えたらしい。
誤装着は車輪交換後まで発覚が遅れた関係で直後にクハ100-34とクハ101-64でDT21非動力台車を振り替えている。
↓
[[クハ10][0][-][3][4]]:2-4位側。
[[クハ][100-34]]:ツヌ105F(2-4位側)。
KATO製101系に於ける新ラプロス式車両番号標記印刷消去施工はクハ100-78(Tc75)が2両目となる。
但し初施工のモハ101-215(ツヌ118F)に車両番号標記印刷標記位置偏位は見られず多少余裕が持てた。
だがクハ100-78は一発勝負となるため先ず瑕疵の無い1-3位側で感覚を養っている。
そして[クハ100-78]標記が三方コック蓋と並ぶ2-4位側の消去へと着手した。
従来方式に比べラプロス#4000を当てる圧が軽減されており削ぎ落とされる黄色5号塗料は少なくなる。
無事[クハ100-78]標記跡の塗装被膜は十分な厚みが確保され側面見附を崩さない仕上がりに達した。
↓
クハ100-34 [07 ■]:運行番号・行先方向幕部品,弁天橋区仕様前面窓セル交換,LP402前照灯用ライトレンズ角度変更施工。
※再生産品。
クハ100-34 [07C 三鷹]:[07 ■]:ツヌ105F(弁天橋区仕様前面窓セル装着車)。
※弁天橋区仕様。
車両番号標記は全面的に新インレタでの転写とし改番に掛かる時間の短縮を狙った。
クハ100-34(ラシ107F:Mc191),クハ100-34(ツヌ105F:Mc154)では[クハ]+[100-34]を繋ぎそれなりの配置に持ち込めた。
当然新クハ100-34(ツヌ108F)でもこの組み合わせで転写を開始したが1-3位側[クハ100-34]が斜めになってしまった。
余りにも見栄えが悪く全て剥離し残るクモハ100-34用組標記インレタを充当した。
これにより2-4位側は継ぎ接ぎ転写に迫られ[クハ10]+[0]+[-]+[3]+[4]まで細分化されている。
ただ新インレタへの切り替えが当たり改番での作業抑止は最小限に食い止められた。
クハ100-34 点灯試験[07 ■]:黒染車輪振替施工。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。
JR101系クハ100-34 点灯比較[07 ■]:ラシ107F(表示器点灯色変更施工車)。
※弁天橋区仕様:1stLOTライト基板振替施工車。
嵌合具合を確認するため表示器部品は全面変更となり[13C 千葉]表示から[07 ■]表示に変更した。
[■]幕は用途不要の[鶴見線]幕を消去した部品で[07 ]幕と共に弁天橋区仕様(Mc170)部品が再用されている。
新クハ100-34(ツヌ108F)も運行番号,行先方向幕部品のと嵌合精度が高く十六代目ツヌ118Fと同様の結果を残した。
皮肉な事に再生産品運転台付車両の中間組込車化を決断した後から行先表示類変更が容易な個体と巡り会っている。
なお部品取用のクハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)と前面窓セルを振り替えたため若干Hゴム支持モールド幅が増した。
この前面窓セルは助士側前面窓縦桟に埃混入が見られる瑕疵品であり異例の転用となった。
↓
クハ100-34(クハ100-78 改番,黒染車輪振替施工)。
※再生産品:車両更新。
元クハ100-34(元ツヌ108F)が装着していた黒染車輪の踏面状態は経年及び走行履歴相当と言えた。
まだ表立った劣化には至っていなかったものの軸受は銀色へと変わりつつあった。
点灯試験では前尾灯共にちらつきが生じ車輪振替えによる不安定さが露呈している。
だが中間組込車へ充当される新クハ100-34(ツヌ108F)は点灯機会を有さないため問題視していない。
[07 ■]表示の採用もありクハ100-34(ラシ107F:Mc202)と新クハ100-34は殆ど変わらない前面見附となった。
但しクハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)はクハ100-86Assy車体を用いた車体更新車のため両車を混同する恐れは無い。
↓
旧クハ100-34 [19 千葉]:床板交換,LP402前照灯用ライトレンズ角度変更施工。
※旧製品:第一次前面窓支持色変更試作車。
旧クハ100-34 点灯試験[19 千葉]:床板・黒染車輪交換施工。
※旧製品。
新クハ100-34(ツヌ108F)への改番以降より旧クハ100-34(元ツヌ108F)との並行作業は終了となった。
元々旧クハ100-34は工程数自体が少なくLP402前照灯用ライトレンズの角度変更を施した程度である。
新編成でも中間組込車での起用が確定的だがHゴム支持色を変更したした前面窓セルは存置している。
KATO製101系の廃車は新金型塗装変更車が大半で製品原形を保つ旧製品LOT前面窓セルには限りがあった。
その旧製品LOT前面窓セルも元クモハ100-108(廃車:元ツヌ118F)を復籍させたクモハ100-108(ツヌ122F:Mc155)に起用された。
物理的に保管品が無く第一次前面窓支持色変更試作車仕様を維持している。
↓
旧クハ100-34(元ツヌ108F:床板・黒染車輪交換施工)。
※旧製品。
クハ101形用床板を誤って装着させていたとは思わなかったためクハ100-78(ツヌ118F)との同時入場が当たってくれた。
しばらく保留車に廻る旧クハ100-34(元ツヌ108F)だが正規の装備を取り戻しての暫定竣工となった。
他方2-4位側の偏位した車両番号標記印刷消去が関門だった新クハ100-34(ツヌ108F)も順当な竣工を迎えられたと思う。
次に入場予定のクハ101-75(ツヌ118F)は1-3位側で標記印刷偏位が確認されており再び難関が待ち受ける。
取り敢えず2両続けて新ラプロス式車両番号標記印刷消去に成功した事実が収穫と言えよう。
再生産品車両の改番では試行錯誤が続いてきたがようやく終止符を打てるかもしれない。