試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-34[ツヌ105F] (クハ100-86[Mc170] 改番,[千ツヌ]電略標記変更,シルバーシートマーク転写施工) ※'弁天橋区仕様

2018-12-30 23:59:03 | 国鉄/JR101系
三代目。

KATO製国鉄101系クハ100-86の第二次整備で二代目弁天橋区仕様(Mc170)はツヌ105F(Mc154)への転用準備が完了する。
クモハ101-170+モハ100-232(Mc170クモハ101-148+モハ100-170:ツヌ105F)では電略標記を[南テシ]から[千ツヌ]へ改めた。
ツヌ105Fへ充当する弁天橋区仕様車は3両に限られクハ100-86が成功すれば全車[千ツヌ]電略標記再現で統一される。


国鉄101系クハ100-86(Mc170)。
※弁天橋区仕様。

第一次整備でクハ100-86(Mc170)は中野方先頭車両対応準備まで整えた。
[三鷹]幕採用は動力車位置偏位対策名目で[千葉]表示編成へと改めたツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)を補填する狙いだった。
その後ツヌ116F(Mc154:旧製品):[三鷹]表示編成,ツヌ102F(Tc75:旧製品):[西船橋]表示編成へと各々変更している。
現在[飯田橋]表示編成が一時的に消滅しているが主力である[三鷹]表示編成は比較的少数に留まっていた。
そのためツヌ116Fに続いてツヌ105Fも当初設定した[三鷹]幕のまま出場させ増強を図る。
今回は[飯田橋]表示編成復活を先送りとし行先網羅は既存編成の変更及び増備編成にて対処する。


入工中のクハ100-86

ATS-B形単独搭載車だったクモハ101-148(ツヌ105F:弁天橋区仕様)はATS[BS]標記印刷消去を必要とした。
これに対しクハ100-86(Mc170)が改番後に名乗るクハ100-34(ツヌ105F)はATS-BS併設車だった。
よってATS[BS]標記は存置となり車両番号標記及び[南テシ 定員136]標記が印刷消去対象に変わる。
車両番号標記よりも電略標記印刷が濃く再現される傾向は弁天橋区仕様車ならではの特徴だと思える。
リリースから大幅に導入が遅れた二代目弁天橋区仕様(Mc170)も初代弁天橋区仕様(Mc170ラシ101F:Mc201)と同様だった。
弁天橋区仕様Assy車体を含め中野区,津田沼~習志野区仕様への転用には余り向いていないと思う。


[クハ100-86]:1-3位側。

初めに改番から取り掛かるがラプロス#4000を長めに当てる方式はクハ100-86(Mc170)が最終施工車となる。
3両続けて弁天橋区仕様車への車両番号標記印刷消去施工であり要領は押さえられていた。
以後ツヌ105F用組成準備車入場は旧製品車両及び十三代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)出自車に移行する。
弁天橋区仕様車と同一方法では成形色を露出させる危険性が高くラプロス式印刷消去の感覚を白紙に戻す。
そのため敢えてクハ100-86の単独入場としたものの1-3位側の車両番号標記は事情が異なった。
[クハ100-86]標記が[南テシ]電略標記並の濃度で印刷されておりラプロス#4000を更に長く当てる必要性に迫られた。
擦過痕を最小限に留めるべく[クハ100-86]標記が全て消え去る前にラプロス#6000へ持ち替え仕上げている。
結果1-3位側では従来方式相当のラプロス式印刷消去が採用されたため感覚を取り戻すおまけまで付てきた。
先に着手した2-4位側は問題無く[クハ100-86]標記跡へと達し1-3位側と共に塗装被膜を平滑化した。


[[クハ][100-34]]:2-4位側。

クモハ101-148(ツヌ105F)以降は主に新インレタを用いておりまだクモハ100-34用組標記が残っている。
せっかくの組標記インレタを[クモハ100-34]に活用しない手段は考えられず先行して[クハ100-34]を転写した。
その一方で[クハ100-34]には新インレタではなく経年の高い73系用を追加転写している。
形式称号標記インレタを単独で起用する機会は決して多くなく各台紙に散在する状態だった。
クハ100-34はクモハ100-34用組標記の大半を転用出来る珍しい事例であり不足分を賄うには都合が良かった。
出来るだけ新インレタとフォント太さが近い台紙を選び出し[クハ]+[100-34]の並びとした。


[テシ 定員136]:2-4位側。

そしてツヌ105F用組成準備車では最後となる[南テシ 定員136]標記印刷消去へと取り掛かった。
モハ100-232(Mc170)まではペイントリムーバーを一度で拭いていたが黒ずみが大きくなってしまった。
変色面積の縮小はペイントリムーバー式印刷消去に於ける課題でありクハ100-34(ツヌ105F)から一部変更している。
先ず微量のペイントリムーバーを[南テシ 定員136]標記上に塗布し周囲から極細綿棒で少しずつ印刷を削ぐ。
そして溶解したインクを標記中央部に集めその都度ティッシュペーパーで吸い上げる。
これを繰り返したところ[テシ 定員136]標記跡のインク染みは大幅に小さくなった。
ここまでは調子が良かったものの1-3位側の仕上げでラプロス#6000とラプロス#4000を取り違える失策をした。
軽く払う程度にしては妙に早く黄色5号地へと至ったため大怪我をする前に気付けている。


[[千ツヌ 定員136]]:1-3位側。

ラプロス#4000の使用は一瞬だけ作業効率が向上すると思わせたが1-3位側には電略標記印刷直近に昇降用梯子モールドがある。
万が一モールドに触れると取り返しがつかなくなる確率が高く基本はラプロス#6000による黒ずみ除去のままとした。
なお[(2)]エンド標記まで一括消去してしまったモハ100-170(ツヌ105F)では仕上げまでの時間を要している。
今後エンド標記消去が伴う電略標記変更を行う場合にはラプロス#4000でのインク染み除去も検討したい。
クハ100-34(ツヌ105F)の[千ツヌ 定員136]標記インレタ転写位置はクモハ101-148(ツヌ105F)と大凡同一に揃えられたと思う。
転写位置の策定は有効だったがそれ以上にペイントリムーバー+ラプロス+消しゴム式印刷消去が寄与したと言える。
[テシ 定員136]標記跡は隠蔽の必要が無くなり車両番号標記インレタと同様に転写が行えた。


LP402前照灯用レンズを撤去したクハ100-34。

標記類変更以外の項目は無いと思っていたが改めて確認するとLP402前照灯用レンズがケーシングに収まりきっていなかった。
第一次整備時の記録では正規の状態で嵌め込まれており第二次整備入場までの間に生じた模様である。
LP411前照灯を捻出するために用いたLP402前照灯はツヌ118F(旧製品)が出自だと思われるメーカー塗装品だった。
ケーシング,レンズとも瑕疵は見られず装着方法に問題があったと考えられライトレンズの再装着を行っている。
元通りには戻ったものの仮に再発するようであれば保管品との振替えに踏み切るしかない。


クハ100-34 [07C 三鷹]:LP402前照灯用レンズ再装着施工。
※弁天橋区仕様。


クモハ101-148 [07 ]:ツヌ105F(LP402前照灯用レンズ偏位未対策車)。
※弁天橋区仕様。

クモハ101-170,クハ100-86(Mc170)でのLP402前照灯交換は単に保管品を挿入したのみだった。
中間組込が決定していたクモハ101-148(ツヌ105F)では入場でも特に気を払わなかった箇所である。
そのため修正を図ったクハ100-34(ツヌ105F)に対しライトレンズの張り出しが残っており微細な差異となって現れた。
これまでライトレンズとケーシングの嵌合具合は確認項目に含まれておらず今になって気付かされた。
保管品のLP402前照灯は纏めて管理しているがライトレンズがずれる可能性も有り得るため再用時には確認を原則とする。
ただ現状はLP411前照灯の手配に苦しんでいる最中でありLP402前照灯を起用する機会は極僅かに留まると思われる。


クハ100-34 点灯試験[07C 三鷹]:前照灯(表示器点灯色変更施工車)。
※弁天橋区仕様。


クハ100-34 点灯試験[07C 三鷹]:尾灯(表示器点灯色変更施工車)。
※弁天橋区仕様。

ライトレンズの再装着は前照灯点灯状態に影響を及ぼすものではなかった。
なお運行番号,行先表示器の点灯色変更対策は第一次整備時に済まており今入場では確認だけに留めている。
水性マッキーを新調した直後の施工でインク排出量は安定し塗り斑も少なく抑えられた。
そのためクモハ101-154(ツヌ105F)へ改番予定のクモハ101-155(ツヌ118F:再生産品)でも近い色温度に仕上げられると思う。
余りに差が著しく出た場合には対策済のクモハ101-148(ツヌ105F)と表示器用プリズムを交換して対処する。
点灯試験を終えクハ100-86(Mc170→クハ100-34:ツヌ105F)の第二次整備は無事完了を迎えた。




クハ100-34(ツヌ105F:クハ100-86 改番)。
※弁天橋区仕様。

課題だった[南テシ]電略標記印刷消去は成功しクハ100-34(ツヌ105F)は[千ツヌ]電略標記へと改められた。
ちなみに[千ツヌ 定員136]標記インレタは1箇所の失敗も無く転写を終えられている。
使用したボナファイデプロダクト製インレタは転写が行い易く非常に助かる。
当面[千ツヌ]電略標記の出番は無いが他区所属車で登場する機会が多々あるかもしれない。
その意味でも転写位置を定めたクモハ101-148(ツヌ105F)の施工は当たりだった。
弁天橋区仕様車だったクモハ101-148+モハ100-170+クハ100-34は当初から津田沼区仕様に見える仕上がりに至ったと思う。




モハ100-170+クハ100-34 (ツヌ105F:元モハ100-232+元クハ100-86)。
※弁天橋区仕様。

なおシルバーシートマークはTOMIX製103系High-Grade製品用インレタを用いた。
クハ100-34(ツヌ105F)から台紙が変わりさっそく2-4位側の転写に失敗している。
シルバーシートマークインレタも漸減傾向一辺倒にあり無駄遣いは出来ない。
戸袋窓側左下を欠く状態に陥ったが無理矢理欠片を繋ぎ合わせ取り繕った。
形状の修正には至らなかったものの実車ではシルバーシートマーク上に黄色5号が塗り込まれた車両が存在した。
中には四隅が切り欠かれたようなシルバーシートマークも見られたため再転写を見送る理由にしている。


クハ100-34,クハ100-34 (ツヌ108F,ツヌ105F)。
※旧製品,弁天橋区仕様。


JR101系クハ100-34,クハ100-34 (ラシ107F,ツヌ105F)。
※弁天橋区仕様。

そして竣工したクハ100-34(ツヌ105F:弁天橋区仕様)だが三代目にして先頭車両が初登場を飾った。
二代目クハ100-34(旧製品)は2016年11月出場のツヌ108F(Mc133:再生産品+旧製品)に組み込まれている。
組み換えを経た十二代目ツヌ118F(再生産品+旧製品)が種車で中間組込車となるクハ100-34(ツヌ108F)は旧製品車両となった。
2018年9月には第一次前面窓支持色変更試作車に抜擢され目立たないながらも独特の前面見附を特徴とする。
一方JR101系ラシ107F(Mc202)の4号車へ配される初代クハ100-34(弁天橋区仕様)は車体振替が繰り返された特異な経歴を持つ。
当初クハ100-34(再生産品)として竣工したものの旧クハ100-34(塗装変更車←クモハ100-191:元ラシ107F)に格下げされる。
その後2018年7月付でクハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)による車体更新が行われクハ100-34(ラシ107F)へと至った。
なお弁天橋区仕様車体ではあるが一貫して再生産品LOT床板を流用し続けており純粋な弁天橋区仕様車ではない。




ツヌ105F(Mc154:3+4+3編成)。
[ツヌ105F]:Mc148-M'170-T'c34。
※弁天橋区仕様。

二代目弁天橋区仕様(Mc170)は全車津田沼区仕様へ改装されツヌ105F用中野方3両編成が出揃った。
ツヌ105F用組成準備車では最も手間を要する3両だったが予想を上回る出来栄えに持ち込めたと思う。
ただ7両の未入場車を抱えており出場は見えてこない上に4両は車両番号標記印刷消去を必要とする。
加えて十三代目ツヌ118F(再生産品)出自車と旧製品車両のどちらを先行させるか判断に悩む。
工程進行を基準に据えるならば節約式改番車を含む旧製品車両の入場に進むべきかもしれない。
この記事についてブログを書く
« モハ100-170[ツヌ105F] (モハ... | TOP | クモハ100-170[ツヌ105F] (旧... »