試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ101-10[ツヌ115F] 車両更新 (クハ101-75[ツヌ118F] 改番,1stLOTライト基板換装施工) ※再生産品

2019-08-14 21:40:26 | 国鉄/JR101系
万端。

KATO製国鉄101系十六代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)の未入場車はクハ101-75を残すだけになった。
サハ101-101(ツヌ115F:Mc144←サハ101-233:ツヌ118F)からラプロス・消しゴム併用式印刷消去が不振に陥った。
それでもモハ101-241(ツヌ115F←モハ101-215:ツヌ118F)でのラプロス#6000起用が当たり光明が射し込んでいる。


国鉄101系クハ101-10(ツヌ115F)。
※旧製品。

車両番号標記印刷消去に成功したのはモハ101-241(再生産品)の2-4位側だけに留まる。
この結果をクハ101-75(ツヌ118Fクハ101-10:ツヌ115F)へ反映させるにはやや心許ない。
クハ101-75は1-3位側の[クハ101-75]標記が三方コック蓋と同列上に印刷されていた。
よって車両番号標記消去は2-4位側から進めラプロス#6000の捌き方を確かなものとする。
作業は現行LOTライト基板の捻出と改番の2項目が主でありクハ101-75とクハ101-10(ツヌ115F)を同時入場させる。
例によって旧クハ101-10(旧製品)は旧製品編成組成準備を含む工程とした。


入工中のクハ101-10,クハ101-75 (ツヌ115F,ツヌ118F)。
※旧製品,再生産品。

当初クハ101-10からクハ101-75(ツヌ118F)へ移設する部品は1stLOTライト基板だけと考えていた。
だがクハ100-12(旧ツヌ115F:クハ100形電装準備工事車)を馴染ませる名目か再生産品LOT屋根板へ交換済だった。
旧製品LOTクモハ101形,クハ101形,クハ100形用屋根板は製品仕様に復したクハ100-12(元ツヌ115F)で用いたばかりである。
形式に関わらず旧製品LOT屋根板の保管品は少なく他車両との振替えに頼るしかなくなった。
止むを得ずクハ101-10の旧製品仕様復帰項目から屋根板を除外し再入場時までに屋根板供出車を引き当てる。
早くもクハ101-10,クハ101-75の作業は同時進行が怪しくなっている。


現行LOTライト基板へ更新されたクハ101-10用床板。

ひとまずクハ101-75(ツヌ118F),クハ101-10双方とも分解してライト基板の相互交換に着手した。
先にクハ101-10を組み立て車両番号標記印刷が控えるクハ101-75の作業時間を確保する計画だった。
しかし現行LOTライト基板がクハ101-10用床板(旧製品LOT)へ上手く挿入出来ない現象に襲われる。
1stLOTライト基板装着車の入場では稀に発生していたがクハ101-10用床板は現行LOTライト基板受入がかなり渋い。
通常工程とは異なり両側の導電板を引き抜いてからライト基板を取り付けた。
その他準再生ダミーカプラーへの交換とライトスイッチ部品の撤去を行っている。


黒染車輪の状態が悪かったDT21非動力台車(クハ101-10用)。

ツヌ115F(Mc155)が初出場した後にクハ101-10(←旧クハ101-75←クハ101-75)へ施した細工は改番程度である。
そのため旧クハ101-75(ツヌ115F)時代から中間組込車での起用が続いておりその期間は約5年3箇月に及ぶ。
黒染車輪は都度踏面清掃を施してきたが今入場で大幅な劣化が発覚してしまった。
現状のままクハ101-10を旧製品編成の先頭車両へ充当するには厳しいと言わざるを得ない。
通電性能を向上させるため走行履歴が伺い難い黒染車輪と振替えている。
なおDT21非動力台車枠は旧製品LOT品が使用されていたため黒染車輪だけの単独交換となった。


点灯色変更対策を施した表示器用プリズム (元クハ100-12用,クハ101-10用)。

この辺りからクハ101-10に関連する作業が全工程の足枷となりつつあった。
ただある程度まで先頭車両対応化を図った方が有利に思えたため表示器用プリズム前端への点灯色変更対策へと移る。
施工時差により表示器点灯色の温度差が発生する関係から元クハ100-12も追加入場させている。
元クハ100-12(旧製品)は表示器点灯色変更以外に黒染車輪交換等の床板関連整備を行う予定でいた。
しかしクハ101-10での作業増加が時間的余裕を失わせ先送りとなった。
止めを刺したのはクハ101-10に装着されていたホース無ジャンパ栓納めである。




クハ101-10 [45H 東京]:ダミーカプラー交換施工。
※旧製品。


クハ101-10 点灯試験[45H 東京]:現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工。
※旧製品。

今後先頭車両に充当されるクハ101-10はホース付ジャンパ栓納めへの交換が必要となる。
しかしツヌ115F(Mc155)が出場した当時はジャンパ栓納めの固定を流し込み接着剤に頼っていた。
クハ101-10には大量の流し込み接着剤が投入されており車体内側の取付口は閉塞されている。
ホース無ジャンパ栓納めを撤去するには取付口の形状を崩さずに開削しなければならない。
これに取り掛かるとクハ101-10は竣工がますます遠くなってしまうためクハ101-10の先頭車両対応化を打ち切った。
旧製品編成は[11C 中野]表示の採用が内定していたが元クハ100-12とは異なり[45H 東京]表示も存置された。


元クハ100-12 点灯試験[11C 中野]:表示器点灯色変更施工。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。


クモハ101-154 点灯比較[13C 三鷹]:ツヌ116F(表示器点灯色変更施工車)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。

しかも同時施工で色温度差発生を防いだはずの表示器点灯色変更対策までもが不発に終わった。
元クハ100-12では相応の結果が出たがクハ101-10は表示器点灯照度からして1stLOTライト基板並である。
現行LOTライト基板更新車はクモハ101-154(ツヌ116F:Mc154)のように旧製品車両でも再生産品に匹敵する点灯具合へ至る。
唯一前照灯照度だけが確実に向上しておりいまいち腑に落ちない結果となった。
低照度の要因はライト基板嵌合具合,プリズムケース組付若しくは[45H]幕,[東京]幕にあると思われる。
手っ取り早く[11C 中野]表示への変更から切り分けを進め元クハ100-12との差異を縮小したい。


改番を待つクハ101-75

クハ101-10に見切りを付けようやくクハ101-75(ツヌ118F)の作業へと戻ってきた。
既に入場から約50分が経過してしまい当初の計画は最早崩壊状態だった。
分解されたままのクハ101-75用床板に幻滅したが先を急がずに作業を進める。
1stLOTライト基板の嵌合具合はクハ101-10とは対照的に何ら問題なく装着が行えた。
表示器用プリズムへの点灯色変更対策は1stLOTライト基板に置き換えられたため不要となる。
ライトスイッチ部品も存置されるためクハ101-10(ツヌ115F)用床板は瞬く間に組み立てを終えた。




[クハ101-75]:1-3位側。

そして最終関門と言えるラプロス・消しゴム併用式での[クハ101-75]標記印刷消去に取り掛かった。
ラプロス#6000はまだ力加減を読み切れておらず標記印刷跡が残ったモハ101-241の1-3位側に近くなる恐れがあった。
そのため[クハ101-75]標記印刷の掠れ具合に加え都度光源を当てて印刷部が目立たなくなっているかも確認している。
[クハ101-75]に相当する印刷跡を大凡均等化した上で事務用消しゴムへ持ち替えた。
モハ101-241と同じく事務用消しゴムは円弧状に当てる方式とし確認間隔も短縮した。
前途の通り2-4位側を先行して措置したが仕上がりは1-3位側が勝り車両番号標記偏位車問題も無事解決している。


[[クハ101-][10]]:1-3位側。

クハ101-10への改番でもモハ101-163,モハ100-230(ツヌ113F:Tc74)から使い続けている低経年インレタを起用した。
これまでに竣工した9両は101系用,103系用組標記インレタを崩して車両番号標記を成立させている。
ただ持ち出した当時から残っていたクハ101-61用組標記だけはクハ101-10のために温存してきた。
都合良く[クハ101-10]には103系用組標記が活用でき[クハ101-]+[10]の組み合わせへと至っている。
同一台紙からの転写ながら[クハ101-10]と[クハ101-10]ではフォント太さに違いがある。
転写崩壊やバラ標記インレタが全滅する等転写力の差が極端に現れたインレタであり致し方ない。




クハ101-10 [03C 津田沼]:運行番号,行先変更施工。
※再生産品。

行先表示類はクハ101-75(ツヌ118F)時代の[13C 千葉]から[03C 津田沼]に変更した。
既に[13C]幕,[千葉]幕削減は放棄され印刷消去済[]幕もクハ100-12で採用していた。
また現在では運転台付中間組込車へ切り出しに失敗した運行番号,行先方向幕部品の装着を進めている。
クハ101-10には[03C],[津田沼]下部が斜めに削り取られた表示器部品を充てている。
表示器部品の嵌合精度はクモハ101-180,クモハ100-144(ツヌ113F:再生産品),クハ100-12と同等であった。
十六代目ツヌ118Fは表示器部品の取り付けに苦戦した車両が存在しない珍しい個体を引き当てられた模様である。




クハ101-10 点灯試験[03C 津田沼]:1stLOTライト基板振替施工。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。


クハ100-12 点灯比較[■ ■]:ツヌ115F(1stLOTライト基板振替施工車)。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。

第一次整備時にホース無ジャンパ栓納めを取り付けたため前面見附の変更点は行先表示類のみとなる。
よってクハ101-10独自の個性には欠けるものの再生産品運転台付中間組込車がまた1両加わった。
旧クハ101-10から移設された1stLOTライト基板は長らく点灯機会が無かったためか照度低下を起こしていない。
この点は元クハ100-12とライト基板を相互交換したクハ100-12と同様だろう。
従ってクハ101-10も1stLOTライト基板予備車を兼ねる車両となっている。
再生産品LOT床板装着車のため1stLOTライト基板に負荷が掛かる場面は皆無だと思う。




クハ101-10(クハ101-75 改番,側面窓セル交換施工)。
※再生産品:車両更新。


クハ100-12(ツヌ115F:クハ100形電装準備工事車)。
※再生産品:車体更新車。

クハ101-75からクハ101-10へと大幅に車両番号が若返ったが製造差異の無いクハ101形であり側面見附は殆ど変わってない。
なお十六代目ツヌ118Fに含まれた運転台付車両ではクハ101-75の2-4位側だけHゴム支持再現が若干太く感じられた。
廃車発生品の側面窓セルを遣り繰りしクハ100-12以下5両(ツヌ115F)と揃えたつもりだった。
だがHゴム支持再現差異は気のせいだったらしく全く意味の無い施工になっている。
旧クハ101-10(元ツヌ115F)へ時間を掛け過ぎた気もするが無事にクハ101-10(ツヌ115F)が竣工した。
不安がちらついたラプロス・消しゴム併用式印刷消去も今度こそ会得できたと思う。




クハ100-12+クハ101-10 (ツヌ115F:元クハ100-78+元クハ101-75)。
※再生産品。

旧クハ100-12+旧クハ101-10(旧ツヌ115F)は旧クハ101-10の再生産品LOT屋根板交換による色温度差緩和策が採られていた。
両車とも再生産品への更新を終え小手先での編成見附統一策は消滅している。
一応再生産品編成に改められたツヌ115Fだがまだ出場は迎えられない。
二度に渡った過去の更新入場が災いし車体と屋根板のLOTが揃わない車両が残存するためこれを解消する。
また更新時期が離れた事でクハ100-12以下6両とは仕上がりが若干異なってしまった。
ツヌ113Fでは側面見附統一を放棄したが何としてもツヌ115Fは狭幅Hゴム支持再現編成に仕立てたい。
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