試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区118F [Mc155] 回着 (ホース無ジャンパ栓納め取付:旧製品車両捻出用編成) ※再生産品

2019-08-05 21:56:13 | 国鉄/JR101系
十六代目。

中古製品にてKATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)を増備した。
現在は旧製品原形保持編成等に充当するツヌ118F(Mc155:旧製品)2本の導入が優先課題である。
しかし状態の良いツヌ118F(旧製品)にはなかなか巡り会えないまま時間だけが経過していた。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108
※再生産品。

所要となる旧製品2編成のうち未改番で出場させるツヌ118F(Mc155)は中古製品を確保するしか手段が無い。
しかしもう1編成は改番が決定しており新旧LOT混結編成から旧製品車両を脱車すれば対応可能だった。
旧製品先頭車両の車両更新及び車体更新では形式構成を崩さずに再出場させた編成が多数存在する。
これらを元に戻せば実質的なツヌ118F(旧製品)に纏められるがその代わり1編成が消滅してしまう。
そこで現有編成プロトタイプ維持と旧製品車両捻出の両立策へと転換し十六代目ツヌ118F(再生産品)を投入した。
また更新用現行LOTライト基板が減少傾向にあり十六代目ツヌ118Fには部品供出用途も兼ねさせる。


入工中のクモハ101-155(ツヌ118F)。
※再生産品。

ツヌ118F(再生産品)はクモハ100-108のみ広幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルが取り付けられている個体と繁く出会してきた。
そのため真っ先に確認したがクモハ100-108(ツヌ118F)は狭幅Hゴム支持車であり労せずして最初の山を乗り越えられた。
どうやら再生産品の中でも十六代目ツヌ118Fは初期製造分だった模様で仕様に救われた格好となった。
第一次整備はクモハ101-155,クハ101-75(ツヌ118F)へのホース無ジャンパ栓納め取り付けが軸に置かれる。
また捻出する旧製品運転台付車両は全て中間組込車となるためクモハ101-155,クモハ100-108のカプラー交換も工程に含めた。
先ずクモハ101-155,クハ101-75から入場させ数少ないユーザー取付部品を捌く。


再生産品LOTホース無ジャンパ栓納めを取り付けたクモハ101-155

前回導入した十五代目ツヌ118F(再生産品→カノ18F:Mc191)では旧製品LOTジャンパ栓納め部品を用いた。
これはカノ1F(Mc178:旧製品),カノ13F(Mc59:塗装変更車+旧製品←元カノ20F:Mc53)との仕様統一を図ったためである。
一方旧製品運転台付車捻出に充当されるクモハ101-155,クハ101-75(ツヌ118F)は入場前から中間組込車対応化が確定していた。
そこで減少傾向が止まらない旧製品LOTジャンパ栓納め部品は温存し再生産品LOTホース無ジャンパ栓納めを取り付けている。
相変わらず装着前まで再生産品LOTジャンパ栓納めは車体との色温度差に何処か引っ掛かりが残る。
しかし弁天橋区仕様(Mc170)用ジャンパ栓納めと同一部品であり挿入用把手撤去後はその差を感じさせない。


ライトスイッチ部品を挿入したクモハ101-155用床板。

ツヌ118Fのうち旧製品極初期製造分と再生産品ではクモハ101-155,クモハ100-108のライトスイッチ機構が殺されている。
そのため車体更新で中間組込車に廻されるクモハ101形,クモハ100形(旧製品)は途中からライトスイッチ部品が賄えなくなった。
結果床板更新まで発展したが全車には行き渡らず旧製品LOT床板装着車と再生産品LOT相当床板装着車に分かれてしまった。
まだ捻出する旧製品車両がどちらに属するか確認しておらずクモハ101-155(ツヌ118F)のライトスイッチ機構を復活させた。
保管品は再生産品LOTライトスイッチ部品しかなく旧製品LOT床板装着先頭車両もライトスイッチ機構停止車が大多数を占める。
この時ばかりは旧製品ではなく再生産品を十六代目ツヌ118Fに引き当てた判断が正しかったと思えた。


クモハ101-155 [13C 千葉]:再生産品LOTホース無ジャンパ栓納め取付,運転台側101系用KATOカプラー交換施工。
※再生産品。


クモハ101-155 点灯試験[13C 千葉]:現行LOTライト基板装着車。
※再生産品。

そしてダミーカプラーの代わりに101系用KATOカプラーを取り付け中間組込車対応化を図った。
この時101系用KATOカプラーのうち運転台側用が大幅に減少していると気付いた。
以後開始する車体更新では旧製品運転台付中間組込車がダミーカプラーへ変更されるため今回は増減無しで済む。
しかしクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)を単独増備した際に中間組込車対応化が行えなくなる日は遠くないと思われる。
中間車両用KATOカプラーのマウント天面に成形されているリブを切除して代用する方法があるものの余り採用したくない。
まだ喫緊の課題ではないが今後は編成単位でのツヌ118F投入を主軸に据える方向である。


クハ101-75 [13C 千葉]:再生産品LOTホース無ジャンパ栓納め取付施工。
※再生産品。


クハ101-75 点灯試験[13C 千葉]:現行LOTライト基板装着車。
※再生産品。

行先表示類は製品仕様を引き継いだ[13C 千葉]だが作業簡略化のため変更しなかっただけである。
車体更新入場時に種車の行先表示類を承継させる予定であり第一次整備での表示類変更は無意味とも言えた。
なお再生産品車両にしては珍しく[13C]幕,[千葉]幕共に悪くない嵌合具合だった。
ただ前オーナーさんによる施工も考えられ交換を行う際は従来通り嵌め込みに難航するものと考える。
現行LOTライト基板装着車では表示器点灯色変更対策を施してきたが中間に組み込まれる関係から省略した。
再生産品LOTホース無ジャンパ栓納め取付,表示器点灯色変更省略はクハ101-75(ツヌ118F)も同様とした。


入工中のクモハ100-108(ツヌ118F)。
※再生産品。

クハ100-78(ツヌ118F)はユーザー取付部品が無くライトスイッチ機構も活かされている。
よって要注意事項は無く外観点検と点灯試験のみで第一次整備を打ち切った。
当然の如く表示器点灯色変更も行われておらず製品原形が保たれた車両になった。
運転台付車両ではクモハ100-108が十六代目ツヌ118Fの第一次整備最終入場車となる。
工程はクモハ101-155(ツヌ118F)とほぼ同一であり予めライトスイッチ部品とKATOカプラーを用意した。
なお再生産品LOTライトスイッチ部品は一時期モハ100形(朱色1号)で代用していたクモハ100形用Assy床板から捻出している。




クモハ100-108 [13C 千葉]:運転台側101系用KATOカプラー交換施工。
※再生産品。


クモハ100-108 点灯試験[13C 千葉]:現行LOTライト基板装着車。
※再生産品。

運転台側用KATOカプラーと同様に現行LOTライトスイッチ部品も保管品の余裕は少ない。
但しライトスイッチ部品を存置したまま竣工させた先頭車両が一部存在するため再生産品LOT相当床板ならば賄えると思う。
車体更新完了や旧製品先頭車両での前面窓支持色変更により新金型車体中間組込車も珍しい存在ではなくなった。
しかし出場編成の形式構成が絡み偶数向運転台付中間組込車はクハ100形に限られてきた。
よってクモハ100-108(ツヌ118F)は地味ながらも新金型車両では初となるクモハ100形中間組込車登場を飾っている。
クモハ101-155,クモハ100-108,クハ101-75,クハ100-78の整備を終えモハ100-158以下6両(ツヌ118F)に異常が無いか確認した。




クモハ101-155+モハ100-158 (ツヌ118F)。
※再生産品。

するとモハ100-158(ツヌ118F)には折畳姿勢を維持出来ないPS16形パンタグラフが搭載されていた。
ホーンをパンタグラフ台枠に接する位置まで折り畳んでも下枠の角度が悪く上枠ごと持ち上がってしまう。
当初下枠の変形が関与していると思われたが特に気になる箇所は見られず全てを分解している。
先ず基礎と言えるパンタグラフ台枠が1エンド側取付脚に向けて歪んでいると判った。
更にスライダーの上枠引き掛け部も双方が重なってしまうほどの変形具合を示していた。
直接的な原因はパンタグラフ台枠にあると予想されるが複合的要素が絡んだ不具合だったと思う。




ツヌ118F (第一次整備完了)。
※再生産品。


旧ツヌ118F。
※再生産品。

十六代目ツヌ118Fの第一次整備を締め括った工程はPS16形パンタグラフ修繕であった。
手慣れた菱形パンタグラフの修正は容易く10分を要さずにモハ100-158(ツヌ118F)へ再搭載された。
シングルアーム式パンタグラフでは第二次整備への先送りに迫られていたと思う。
第一次整備が完了した十六代目ツヌ118Fは運転台側KATOカプラーとクモハ101-155のホース無ジャンパ栓納めが特徴的に映る。
特に前者は何処となくトタムコ3F(Mc78),ムコ10F(Mc194:101系800番代)を彷彿とさせる仕様へ至らせたように感じられた。
だがこの仕様でツヌ118Fを出場させる訳ではなく印象の異なる前面見附は間もなく発展解消する予定である。
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