試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-12[ツヌ115F] 車体更新 (クハ100-78[ツヌ118F] 改番,クハ100形電装準備工事車用屋根板移設施工) ※'再生産品

2019-08-10 22:59:08 | 国鉄/JR101系
電装準備工事車。

初出場時から旧製品車両が組み込まれていたKATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74)は再生産品編成へと更新された。
これにより旧クモハ101-180+旧モハ100-230,旧クモハ100-144+旧モハ101-163(元ツヌ113F:旧製品)が保留車に廻った。
旧製品編成組成にはまだ6両が不足しており十六代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)での車両更新を進める。


国鉄101系ツヌ115F クハ100形電装準備工事車組込編成(1979/3)。
[ツヌ115F]:Mc144-M'120-T'c12+Tc10-M241-M'234-T274-T101-M236-M'c174。
※再生産品+旧製品。

ツヌ113Fに続く新旧LOT混結解消編成はツヌ115F(Mc144)を対象とした。
旧製品編成だったツヌ115F(Mc155→旧ツヌ115F:Mc144)は2016年9月から更新が開始され2018年3月を以て一旦終了した。
捻出された旧製品車両は全て旧ツヌ113F(再生産品+旧製品)へ異動しており常に連動する関係であった。
今回の車両更新は旧製品編成出場を名目とするがやはりツヌ113Fが絡んでいる。
現在ツヌ115Fに組成される旧製品車両はクハ100-12以下6両で全てをクハ100-78以下6両(ツヌ118F)と置き換える。
長らく続いた2編成の妙な関連も再生産品編成への更新で断ち切れると予想している。


入工中の元クモハ101-202,クハ100-12,クハ100-78 (廃車,ツヌ115F,ツヌ118F)。
※塗装変更車,旧製品,再生産品。

先発入場車には工程数が最も多いクハ100-12(電装準備工事車)を抜擢している。
クハ100-12はクハ100-78(ツヌ118F:旧製品)を種車としながらも屋根板交換により電装準備工事車へと改装した車両だった。
プロトタイプ合致作業中に屋根上見附の齟齬が生じクハ100-22(ムコ10F:Mc194)用屋根板へ振り替えた。
ムコ10F(Mc194:101系800番代)はツヌ110F(Mc195)へ発展解消させており在籍車唯一のクハ100形電装準備工場車でもある。
保管品にはクハ100形用電装準備工事車用屋根板が無くクハ100-12用を流用するしかない。
屋根板だけはクハ100-12へ引き継がれるため直接投入ながら厳密には車体更新扱いとなった。




[クハ100-78]:2-4位側。

クハ100-78クモハ101-155(→クモハ101-180),クモハ100-108(→クモハ100-144)と同じく車両番号標記位置偏位車だった。
2-4位側のみ三方コック蓋と同一線上に印刷が成されておりラプロス・消しゴム併用式印刷消去を採り入れる。
車両番号標記印刷消去は1-3位側から開始するクモハ101-180,クモハ100-144と同様の安全策を取った。
クモハ101-180で新方式の方向性が確定したが実質的な本格施工車はクハ100-12(ツヌ115F)となる。
事務用消しゴムの消去力は予想よりも強く掴みかけた要領を1-3位側で完全なものにする狙いがあった。
印刷消去跡を気にしなくても済む1-3位側は約2分程度で[クハ100-78]へと到達した。


[[クハ10][0][-1][2]]:1-3位側。

2-4位側もラプロス#4000にて[クハ100-78]標記印刷を掠れさせてから事務用消しゴムで擦り続ける。
その結果半艶仕上げを有する塗装被膜への影響を最小限に留めつつ[クハ100-78]へ変更した。
クモハ100-144から3両続けての成功でラプロス・消しゴム併用式印刷消去は会得出来たと思う。
所要時間は両側合わせて約5分程度だったためラプロス式印刷消去よりも早く今後の標準方式にするかもしれない。
車両番号標記は低経年インレタの削減を進め[クハ10]+[0]+[-1]+[2]を組み合わせた。
定着力が落ちており[クハ100-12]にはモハ103形用組標記を崩して消費速度を高めている。


クハ100-12から流用したクハ100形電装準備工事車用屋根板(クハ100-12)。

ここでクハ100-12を分解しクハ100-12をクハ100形電装準備工事車へと改める。
ツヌ113Fではサハ100-99だけが旧製品LOT相当屋根板で存置されたため屋根板色温度に微妙な差異が生じた。
一方クハ100-12にはクハ100-22用屋根板を取り付けたため深みのある濃灰色塗装になってくれた。
再生産品LOT屋根板と類似の色温度でありツヌ113Fとは異なる展開を見せている。
ただ複雑な部品転用によりツヌ115Fは屋根板色温度が揃っていない。
クハ100-12の仕様を活かすには在籍車,廃車,保管品との屋根板交換が必要となる。


部品交換を行った床板 (クハ100-12用,旧クハ100-12用)。

先に離脱した旧クモハ101-180,旧クモハ100-144は中間組込車仕様を維持させるため現行LOTライト基板が充当できなかった。
そこでクモハ101-180,クモハ100-144では元クモハ101-202,元クモハ100-191(廃車:元ラシ107F)とライト基板を交換した。
一旦離脱を余儀無くされる旧クハ100-12だが旧製品編成の先頭車両に起用する予定であり現行LOTライト基板更新を要する。
これによりクハ100-12へ装着する1stLOTライト基板は旧クハ100-12から流用出来た。
ただ旧クハ100-12は旧製品LOT床板装着車でライトスイッチ部品の動作には不安が付き纏う。
よって床板交換には踏み切らずライト基板振替が選択されクハ100-12は再生産品LOT床板を維持している。




クハ100-12 [■ ■]:屋根板,運行番号・行先方向幕部品交換施工。
※再生産品。

旧クハ100-12からの運行番号,行先方向幕部品移設は屋根板交換と同時に行った。
さすがに[千葉]幕が外れそうになっていたクハ100-12の表示器部品嵌合精度は低いと思われた。
クハ100-78(ツヌ118F)の第一次整備時には行先表示類変更が決定しており当初から傾いていた[千葉]幕も敢えて修正しなかった。
当然ツヌ118Fでも運行番号,行先方向幕部品の取り付けは一癖あるものと決め付け余計な手間を省いたつもりでいた。
ところがクハ100-12も[]幕,[]幕揃って旧製品に匹敵するほどすんなりと嵌め込みを終えられている。
むしろ印刷消去で天地が判り難くなった[]運行番号幕部品の識別に時間を奪われてしまった。


クハ100-12 点灯試験[■ ■]:1stLOTライト基板振替施工。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。

嫌な予感が走りクハ100-12と旧クハ100-12はライト基板交換以降より別工程に変更した。
先にクハ100-12を組み立て1stLOTライト基板の点灯具合を確認する。
二代目ツヌ118F(旧製品)は回着直後に7+3編成へ変更されツヌ115Fへ改装された。
そのため旧クハ100-12時代の点灯機会は殆ど無いまま現在に至っていた。
ただ現時点では点灯照度を保つ1stLOTライト基板の確保が難しく結果的に良い温存策に繋がったと思う。
クハ100-12もクモハ101-180,クモハ100-144に続く1stLOTライト基板予備車となった。




クハ100-12(ツヌ115F:クハ100-78 改番,クハ100形電装準備工事車用屋根板交換施工)。
※再生産品:車体更新。

クハ100-12は中間組込車であり1stLOTライト基板が活躍する場面は巡って来ない。
再生産品LOT床板を装着しているため不意にライトスイッチ部品が[ON]位置へ入る事も防げる。
十六代目ツヌ118Fは現行LOTライト基板,1stLOTライト基板の増強へ大きく寄与している。
未入場で残るクハ101-75(ツヌ118Fクハ101-10:ツヌ115F)にも期待して良いだろう。
竣工したクハ100-12(ツヌ115F)は2-4位側の印刷消去跡が伺えない側面見附に届いたと思える。
製品には存在しないクハ100形電装準備工事車(黄色5号)の系譜は無事承継された。


屋根板を交換した元クモハ101-202,元クハ100-12 (廃車,元ツヌ115F)。

遅れてクハ100-12へ屋根板を供出した旧クハ100-12の組み立てへと取り掛かる。
旧製品LOT屋根板の捻出は再び元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)に頼った。
クモハ101形,クハ101形,クハ100形用旧製品LOT屋根板は限界数で廻している。
今回はクモハ101-180と同時入場した元クモハ101-202が旧製品LOT屋根板装着車だと判明していた。
これにより旧製品LOT仕様復帰が求められるクハ100-12用屋根板の部品捜索は回避された。
ベンチレーターはクハ100-78(→クハ100-12)の発生品が転用され保管品には手を着けていない。




元クハ100-12 [11C 中野]:屋根板・運転台側ダミーカプラー交換,運行番号・行先変更施工。
※旧製品。

クハ100-12用床板には現行LOTライト基板更新と並行して準再用ダミーカプラーを取り付けた。
まだ編成番号は確定していないが[11C 中野]表示の採用だけは決定事項である。
幸い元ツヌ124F(Tc74:弁天橋区仕様+旧製品)で使用していたと思われる[11C]幕,[中野]幕を引き当てられた。
共に湯口跡は整形済で旧製品車体である旧クハ100-12への挿入は容易いと思われた。
しかし予想に反し[11C]幕,[中野]幕の取り付けは再生産品車体並に苦戦を強いられた。
各表示器窓と面を合わせる直前で表示器部品が反転する不可解な現象に苛まれている。


元クハ100-12 点灯試験[11C 中野]:現行LOTライト基板更新施工。
※旧製品。

旧製品車体の行先表示類変更は何度も裁いた作業であり多少甘く見ていた。
まさかの反転現象はクハ100-12での[■ ■]表示変更よりも時間を要した。
どうにか両表示器内へ押し込めたが原因ははっきりしないままである。
ただ再生産品とは異なり表示器部品に白濁が生じておらず問題は別の箇所にあると予想される。
現行LOTライト基板へ更新されたクハ100-12だが表示器点灯色変更対策は先送りとした。
表示器用プリズム先端への色挿しはクハ101-10(ツヌ115F:旧製品)の離脱を待ち同時に施工する。




元クハ100-12(元ツヌ115F:屋根板交換施工)。
※旧製品。

なおクハ100-12用旧製品LOT床板に組み込まれていたライトスイッチ部品は撤去した。
再生産品LOT相当床板への更新が進む運転台付中間組込車であるが全車への波及は実現しそうにない。
よってここで旧製品LOT床板用ライトスイッチ部品を確保できたのは大きい。
バリエーション用中間組込車へクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F:旧製品)の起用が可能になった。
旧製品編成の出場はまだ先でありクハ100-12(元ツヌ115F)は[クハ100-12]標記を残したまま保留車に廻る。
クハ100-12は再び屋根上見附との齟齬が生じたが後期製造車への改装と同時に解消させる予定である。
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