試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ101-64[ツヌ108F] 車両更新 (クハ101-75[ツヌ118F] 改番,LP411前照灯交換施工) ※'再生産品

2019-12-22 23:57:35 | 国鉄/JR101系
窮余。

2016年4月以降KATO製国鉄101系メイクアップパーツ1(11-510)は生産が途絶えている。
従ってLP411前照灯(黄色5号)増強は困難でクモハ101-170,クハ100-86Assy車体(Mc170:弁天橋区仕様)に頼るしかなくなった。
しかし闇雲に弁天橋区仕様Assy車体を投入する訳にも行かずプロトタイプ選定に影響が出る事態まで陥っていた。


国鉄101系クハ101-64(ツヌ108F)。
※旧製品。

2016年11月に出場した国鉄101系ツヌ108F(Mc133:再生産品+旧製品)はLP411前照灯編成を組成条件とした。
この当時既にLP411前照灯の遣り繰りが厳しくなっていたが奇跡的にジャンク品を押さえられた直後だった。
但し絶対数が少なくクモハ101-133,クモハ100-154(ツヌ108F:再生産品)への充当に限定している。
ツヌ108Fには3灯のLP411前照灯が必要でありクハ101-64(ツヌ108F:旧製品)だけは保管品で凌ぐ作戦に出た。
このLP411前照灯は101系メイクアップパーツ1が出自ながらも拙い取り扱いによりケーシングを破損させた瑕疵品であった。
先頭車両には起用出来ないため自ずから運転台付中間組込車であるクハ101-64への起用に至っている。


入工中のクハ101-75,クハ101-64 (ツヌ118F,ツヌ108F)。
※再生産品,旧製品。

新旧LOT混結編成とした十二代目ツヌ118F(Mc155)を種車に出場させたツヌ108Fだが突然の車両更新入場を迎えた。
ツヌ118F(Tc75:再生産品)による置き換えはモハ101-251,クハ100-34(ツヌ108F)まで進められた。
そして今回入場するクハ101-75(ツヌ118F)はクハ101-64用車両更新種車となる。
先に竣工させたクハ100-34(ツヌ108F←クハ100-78:ツヌ118F)では偏位した車両番号標記印刷への対処が課題になった。
これはラプロス式車両番号標記印刷消去で一応解決の糸口が掴めたように感じられた。
クハ101-75クハ100-78とは逆に1-3位側車両番号標記印刷位置が偏位しており新方式の有効性を確認する機会となっている。


相互交換した黒染車輪 (クハ101-64用床板,クハ101-64用床板)。

現在LP411前照灯(予備品)はクハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様:部品取用)から撤去した1灯が残っていた。
しかし今後の編成増強用に欠かせない存在であり中間組込車への装着は気が進まなかった。
以前投入した朱色1号LP411前照灯(101系メイクアップパーツ3:11-516)はまだ黄色5号への塗装変更を終えていない。
よってクハ101-75(ツヌ118F)には亀裂が走る旧クハ101-64用LP411前照灯を流用する案で妥結した。
新編成転用準備を施す旧クハ101-64にはLP411前照灯の代わりにLP402前照灯(保管品)が充てられる。
そのためクハ100-34(ツヌ108F)での工程順を改めクハ101-75とクハ101-64は車体分解が作業分界点となった。


移設を終えたLP411前照灯 (クハ101-75,クハ101-64)。

モハ101-251,クハ100-34に引き続き黒染車輪はクハ101-75(ツヌ118F)とクハ101-64とで相互交換した。
クハ101-64用床板は老朽化対策が未施工でありウエイトの事前防錆対策を行っている。
瑕疵品のLP411前照灯交換はかつてクハ100-30(ラシ104F:Mc136)でライトケースを破断させる痛い目に遭った。
この時はライトケースが使用不能に陥り旧クハ101-83(旧ツヌ107F:Tc83)を介しての三角交換にて対処した。
だがクハ101-64ではこの方法が採れないためライトレンズ後端部だけをゆっくり押し出し撤去している。
そしてクハ101-75ヘの装着もLP411前照灯へ均等に圧が掛かるよう注意を払い嵌め込みまで漕ぎ着けた。




[[クハ101-6][4]]:1-3位側。


[[クハ10][0][-][3][4]]:ツヌ108F(2-4位側)。

失策には至らずLP411前照灯の移設を終えラプロス式での車両番号標記印刷消去に取り掛かった。
念のためクハ100-78(ツヌ118F)と同一の手順を踏み先ず2-4位側を[クハ101-75]へと改めた。
KATO製101系(再生産品)に於けるラプロス式印刷消去は完全に要領が掴めた模様で2-4位側も成形色透過を免れた。
クハ100-78,クハ101-75(ツヌ118F)での車両番号標記印刷消去結果からラプロス式消去への移行は確実になっている。
2-4位側の車両番号標記インレタ転写位置は[クハ101-75]標記跡よりも引き下げられる。
その代は三方コック蓋嵩の約1/2程度に達するが擦過痕を抑えた仕上がりに至り隠蔽策も不要となった。




クハ101-64 [13C 御嶽]:LP411前照灯・行先方向幕部品交換施工。
※再生産品。


クハ100-54 [03C 千葉]:ツヌ105F(弁天橋区仕様用LP411前照灯交換施工車)。
※再生産品。

クハ100-34(ツヌ108F)ではインレタ転写に失敗し2-4位側は[クハ10]+[0]+[-]+[3]+[4]を並べるしかなくなってしまった。
二の轍は踏みたくなく1-3位側,2-4位側とも一旦クハ101-61用組標記を全て転写する方式に変更した。
そして慎重に[クハ101-61]だけを除去しバラ標記インレタにて[クハ101-64]を追加している。
かつてよりも追加転写に対する苦手意識は軽減されたように感じられ変則的な[クハ101-6]+[4]の組み合わせを採用した。
その結果は決して悪くなく見え2-4位側の[クハ101-64]標記配置もまずまずだと思える。
取り敢えずクハ101-75(ツヌ118F)に存在した2つの関門は無難に切り抜けられた。




クハ101-64 点灯試験[13C 御嶽]:黒染車輪振替施工。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。


クハ100-30 点灯比較[07 東京]:ツヌ101F(1stLOTライト基板振替施工車)。
※旧製品。

旧クハ101-64(元ツヌ108F)には数少ない[御嶽]幕が採用されていたためクハ101-64(ツヌ108F)へ引き継がせた。
流用した[御嶽]幕であるが嵌合精度が高く組み込み時の手応えはクハ100-34(ツヌ108F)と同等だった。
これで十六代目ツヌ118F(Mc155ツヌ113F:Tc74,ツヌ115F:Mc144)から表示変更に労さない再生産品車両が6両続いている。
嵌合精度の低い車両も何らかの手を加えれば改善が見込めるかもしれず以後検討課題とした。
なおLP411前照灯(弁天橋区仕様)は黄色5号の色温度が車体と若干異なる特徴を有する。
しかしクハ101-64には旧クハ101-64用が流用されたため車体との一体感が増したように見えた。




クハ101-64(クハ101-75 改番,黒染車輪振替施工)。
※再生産品。

その代わり2灯シールドビームの間には亀裂が走り周囲のライトリムも変形が生じている。
ただ無理な補修はLP411前照灯そのものを破壊する可能性が否定できず意図的に見送った。
そのためクハ101-64は一長一短を抱える前面見附となったがLP411前照灯には限りがあり致し方ない選択であった。
点灯試験では劣化した黒染車輪軸受部の影響をまともに受け明滅が著しく現れる症状に襲われている。
この現象はクハ100-34(ツヌ108F)と同様であるが中間組込車であり取り扱いに不都合は生じない。
なおLP411前照灯車の1stLOTライト基板予備車は少数派に留まっておりクハ101-64を切り分け基準とする方向である。


打痕を目立たなくする取り付け方式としたLP402前照灯(旧クハ101-64)。

クハ101-64(ツヌ108F)が竣工した後に旧クハ101-64(元ツヌ108F)の整備を再開した。
前途の通りLP411前照灯をクハ101-64に譲った旧クハ101-64はLP402前照灯車へと戻される。
LP402前照灯(保管品)には再生産品LOT品,旧製品LOT品が混在するがその中から打痕のある旧製品LOT品を抽出した。
製品原形を維持するLP402前照灯(保管品)が減りつつあり瑕疵品は中間組込車へ充当する方針に切り替えたばかりである。
よって旧クハ101-64はその第一号となり入場前のLP411前照灯と同じく先頭車両には不向きなLP402前照灯が廻された。
但し適当な取り付けではなくクハ100-34(ラシ107F:Mc202)を踏襲し打痕が車体裾側に向くよう配慮している。




旧クハ101-64 [13C ]:LP402前照灯・行先方向幕部品交換施工。
※旧製品:第一次前面窓支持色変更試作車。


旧クハ101-64 点灯試験[13C ]:黒染車輪交換施工。
※旧製品:ライトスイッチ部品安定化対策施工車。

ライトケースの打痕は1箇所だけであり屋根板周りから見えなければその存在を誤魔化せる。
凹部を最下部へ廻せば大半がライトレンズの影に埋没するため中間組込車だからこそ通用する方式であった。
並行してLP402用ライトレンズの角度修正も施しており一応前面見附には気を使ったつもりである。
また[御嶽]幕まで流用となった都合により行先方向幕部品は[鶴見線]幕を消去した[]幕へと変更された。
これで色地[鶴見⇔扇町]幕に続き[鶴見線]幕も姿を消し用途不要の行先方向幕部品は大幅な削減が図れた。
今後は増備の都度捻出され膨大な数に膨れ上がった[千葉]幕を[]幕へ改める予定である。




旧クハ101-64(元ツヌ108F:黒染車輪交換施工)。
※旧製品。

旧クハ101-64(元ツヌ108F)も第一次前面窓支持色変更試作車だったが現状のまま暫定竣工となった。
先頭車両に充てられる前面見附を有するものの新編成では中間組込車での起用が内定している。
所詮は錯覚に頼る前面見附の違和感解消策でありクモハ101-170,クハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)には敵わない。
またライトスイッチ部品安定化対策済旧製品LOT床板装着車のため床板更新は見送られる公算が高いと思う。
一方ツヌ108Fへの更新は順調に進み旧製品車両はモハ100-245が残るのみとなった。
モハ100-158(ツヌ118F:非動力車)へ移設する動力ユニット整備が最後の山になると思われる。
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