試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区113F [Tc74] 7+3編成 (車両更新完了:旧製品車両廃止) ※再生産品

2019-08-09 21:34:12 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
昇格。

旧製品車両4両の更新を終えたKATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74)が再出場した。
車両更新用種車は全て十六代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)からの異動である。
2016年10月の初出場から続いていた新旧LOT混結編成は解消され全車再生産品車両で纏められた。


国鉄101系ツヌ113F (1978/3)。
[ツヌ113F]:Tc74-M242-M'235-T'99-T88-M163-M'c144+Mc180-M'230-T'c85。
※再生産品。
◆車両更新,サハ101-88 再生産品LOT屋根板交換。

未確定要素を含む1970年5月現在の編成表だが津田沼区101系は40編成中33本が7+3編成で構成されていた。
これら33編成の先頭車両はクハ101形,クハ100形が充当され列車線直通運用を考慮した組成になっていた。
列車線直通運用の廃止から時間が経過した1978年3月現在の編成表によると7+3編成は32編成中18本まで減っている。
そのうちクハ101形,クハ100形が先頭に立つ編成は17本を占めておりまだまだ主力の組成だったらしい。
但し1970年当時とは異なり車両配置の法則性が崩され形式構成は雑多になっていた。
ツヌ113F(Tc74)は1970年の7+3編成と近いがサハ100形とサハ101形が逆配置されている。
構成車は旧ツヌ102F,旧ツヌ104F,旧ツヌ105F,旧ツヌ106F,旧ツヌ108F,旧ツヌ111F,旧ツヌ130Fからと掻き集め状態だった。
◆ツヌ102F:Tc83-M247-M'241-T88-T'99-M249-M'c182+Mc186-M'240-T'c91(1970/5)。
◆ツヌ104F:Tc82-M242-M'235-T92-T'93-M246-M'c180+Mc184-M'237-T'c89(1970/5)。
◆ツヌ105F:Tc80-M241-M'234-T93-T'98-M244-M'c179+Mc180-M'230-T'c88(1970/5)。
◆ツヌ106F:Tc79-M235-M'229-T95-T'99-M237-M'c175+Mc179-M'228-T'c87(1970/5)。
◆ツヌ108F:Tc77-M230-M'224-T99-T'101-M240-M'c172+Mc175-M'222-T'c85(1970/5)。
◆ツヌ111F:Tc74-M221-M'215-T104-T'104-M224-M'c167+Mc172-M'216-T'c82(1970/5)。
◆ツヌ130F:Tc38-M175-M'169-T253-T254-M163-M'c144+Mc150-M'157-T'c36(1970/5)。
何時ツヌ113F(Tc74)がこの組成に至ったかは不明だが翌1979年3月には消滅している。
他編成も含め大幅な車両異動が行われツヌ113Fは第二次整備冷房改造車組込編成に変わっていた。
しかも既に津田沼区に在籍する第二次整備冷房改造車は中原区への転出が決定していた。
そのためツヌ113F(Mc185)は予備編成扱いだった模様である。
1979年3月現在の編成表も余り当てにならないがクハ101形,クハ100形が先頭に立つ編成は18本に微増した。
中でもツヌ123F(Tc78)は第二次整備冷房改造車組込編成であった。
ツヌ113F:Mc185-M'238-T'c90+Tc85-M242-M'235-T294-T287-M240-M'c172(1979/3)。
ツヌ123F:Tc78-M198-M'192-T258-T106-M176-M'c149+Mc184-M'237-T'c89(1979/3)。
手持ちの編成表は1979年3月から1983年4月に飛んでしまうためどの様にクハ101形,クハ100形が組み替えられたか判らない。
1986年4月現在では全10編成の先頭車両がクモハ101形,クモハ100形で統一されていた。
約1年前の1985年4月には僅かツヌ102F(Tc75)のみで列車線直通運用を彷彿とさせる7+3編成が確認できた。
クハ101形,クハ100形が前後を締める7+3編成は恐らくツヌ102F(Tc75)を以て見納めになったと思われる。
◆ツヌ102F:Tc75-M209-M'203-T256-T249-M208-M'c160+Mc160-M'204-T'c59(1985/4)。


旧ツヌ115F。
※旧製品。

国鉄101系弁天橋区仕様(Mc170)のリリースを切っ掛けとした旧製品運転台付車両削減は旧ツヌ124F(Tc74)から開始された。
その後ツヌ118F(Mc155:再生産品)が登場し更新用種車も再生産品車両へと切り替えられる。
十一代目ツヌ118F(再生産品)はツヌ113F(Tc74)の出場を名目に投入したがツヌ115F(Mc144)用更新種車も兼ねていた。
ツヌ115F(旧製品)出自車は全てツヌ113Fへ異動となり再生産品+旧製品編成で初出場を飾っている。
当初再生産品車両と旧製品車両の比率は8:2だったが2018年4月に新旧LOT混結ユニット解消を図ったため6:4へ変更された。
なおツヌ115F(再生産品+旧製品)は車体更新最終施工編成を飾り残った旧製品先頭車両は現在の旧製品保持編成となっている。


サハ101-88(再生産品LOT屋根板復旧施工車)。
※再生産品。

標準的な7+3編成に見えるツヌ113Fだが4号車へ組み込まれるサハ100-99(再生産品)が異彩を放つ。
但しサハ100-99で再用したサハ100形用屋根板はサハ100-210(トタ5F:Tc14)用が出自だったらしく屋根板色温度が異なっていた。
少しでも編成見附を整えるべくサハ101-88(再生産品)の旧製品LOT屋根板交換行っている。
今入場でツヌ113Fは再生産品編成に改められるため旧モハ101-163(元ツヌ113F)と屋根板を相互交換し再生産品仕様へ戻した。
クモハ101-180+モハ100-230,クモハ100-144+モハ101-163は車体更新を経ない直接投入車である。
保管品に現行LOTサハ100形用屋根板は無くサハ100-99だけが旧製品LOT相当屋根板装着車で残存となった。




サハ101-88+モハ101-163 (再生産品LOT屋根板復旧施工車+再生産品LOT屋根板装着車)。
※再生産品。

サハ100形は屋根上見附が特徴と言えサハ100-99の屋根板色温度差は気にならないように感じられた。
返ってサハ101-88+モハ101-163が同一仕様に至り良い方向に転じてくれたと思う。
その他ではモハ101-242以下8両が狭幅Hゴム支持車で並ぶ変化も生じている。
全車の狭幅Hゴム支持車統一はクハ101-74,クハ100-85(再生産品)用が見当たらず未達のまま終わった。
両車とも狭幅Hゴム支持再現側面窓セル装着車だったが他編成の編成見附統一時に広幅Hゴム支持車へ変更された経緯を持つ。
一応再生産品LOT側面窓セルが取り付けられているもののツヌ118F(再生産品)の製品仕様が影を落とす箇所となった。


クハ101-74(再生産品LOT広幅Hゴム再現側面窓セル装着車)。
※再生産品。

ツヌ118F(再生産品)はクモハ100-108だけが広幅Hゴム支持車となる個体が多くモハ101-91と釣り合いに苦しんできた。
そのため在籍車やクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F:再生産品)との振替えによりユニット間の見附を揃える手法を選択した。
JR101系ラシ107F(Mc202)の車体更新と同期したクハ101-74,クハ100-85は後年の振替施工車両である。
この時旧ツヌ113Fが再生産車両統一で決定していればまた違う展開になっていたはずでやや惜しまれる。
肝心のラシ107Fもクハ101-85(旧製品),クハ100-34(弁天橋区仕様)が広幅Hゴム支持車で残り側面見附統一は果たせていない。
絶対数が足りない運転台付車用狭幅Hゴム支持再現側面窓セルだけに妥協するしかなかった。




[クモハ101-180]:ラプロス・消しゴム併用式車両番号標記印刷消去施工車。

再生産品車両では車両番号標記印刷が偏位したクモハ101-155,クモハ100-108,クハ101-75,クハ100-78も曲者だと思う。
三方コック蓋と並ぶ車両番号標記位置は改番を厄介にさせ広幅Hゴム支持再現窓セルの遣り繰りに匹敵するほど苦戦していた。
抜本的な解決を目指しモハ101-163(←モハ101-91:ツヌ118F)から久し振りとなる消しゴム式印刷消去が復活する。
KATO製101系では初施工車となったが半艶仕上げの塗装被膜修正が課題に挙がった。
続くモハ100-230(←モハ100-158:ツヌ118F)では予めラプロス#4000にて車両番号標記印刷を擦る新方式へと改められる。
更に事務用消しゴムをクモハ101-180(←クモハ101-155:ツヌ118F)で採用し車両番号標記位置偏位問題に終止符を打った。


クモハ100-144 [07 ]:1stLOTライト基板振替施工車。
※再生産品。

中間組込車化されたクモハ101-180,クモハ100-144が装着していた現行LOTライト基板は旧製品編成増強用に廻した。
代わりに取り付けられた1stLOTライト基板はクモハ101-159,クモハ100-133(ツヌ104F:Mc159)の発生品である。
クモハ101-159,クモハ100-133(旧製品)は現行LOTライト基板へ更新を行った後に竣工させた。
回着以後殆ど点灯機会が無かった1stLOTライト基板に照度低下は発生しておらず経年劣化用予備品も拡充されている。
なおクモハ101-180のLP402前照灯はケーシングにライトレンズが収まらない不具合が見られた。
ライトレンズ取付脚に残る湯口跡を切除する安直な方式ながら十分な改善策だと思える。


クモハ101-180 [03C 飯田橋]:LP402前照灯用ライトレンズ嵌合修正施工車。
※再生産品。


クモハ101-191 [13B 津田沼]:カノ18F(LP402前照灯用ライトレンズ正規嵌合車)。
※再生産品。

LP402前照灯用ライトレンズの浮き上がりは旧製品,再生産品に関係無く見られる現象と言える。
対策を必要としない車両が多数派であるが着脱だけでは解消出来ない事例も存在し長らく原因不明だった。
これまで保管品や中間組込車との入れ替えにて対処してきたが今後は装着品を継続使用出来ると思う。
更に再生産品ではお約束だった運行番号,行先方向幕部品の嵌合精度不良にも見舞われなかった。
何れも旧製品LOT部品を起用しており個人の解釈に従えば挿入は難航したはずである。
入場待ちのクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)の結果次第では考えを改める必要があるかもしれない。


ツヌ113Fサイドビュー(クハ101-74:旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め装着車)。
※再生産品。


ツヌ104Fサイドビュー(クモハ101-159:弁天橋区仕様ホース付ジャンパ栓納め装着車)。
※旧製品。

今回は旧クモハ101-180+旧モハ100-203,旧クモハ100-144+旧モハ101-163(元ツヌ113F)の車両更新に特化した工程でもあった。
捻出された旧製品車両はほぼ原形を保ったまま保留車へと廻り旧製品編成組成に向け待機させる。
またクハ101-74以下6両(ツヌ113F:再生産品)を入場させずに全工程を終わらせた。
そのためクハ101-74とクモハ101-180では取り付けたジャンパ栓納め部品にLOT差が生じている。
先頭に立つクモハ101形及びクハ101形は旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め装着車が多くツヌ113Fも変更しない予定である。
ツヌ113Fは再生産品編成到達が一段落となるが西行設定に再び対応させる可能性も有り得る。
その際はクモハ100-144(元ツヌ113F→クモハ100-170:ツヌ105F)と同一手法を採ると思う。
再生産品車両のクモハ100形動力ユニット搭載車が初登場する編成はツヌ113Fで間違いないだろう。
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