試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-144[ツヌ113F] 車両更新 (クモハ100-108[ツヌ118F] 改番,行先表示類変更) ※'再生産品

2019-08-07 21:48:32 | 国鉄/JR101系
単独施工。

十六代目KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)からは4両がツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)へ異動となる。
先にモハ101-91,モハ100-158(ツヌ118F)をモハ101-163,モハ100-230(ツヌ113F:再生産品)へと改番した。
残る2両はクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)で各々モハ100-230,モハ101-163とユニットを組ませる。


国鉄101系クモハ100-144(ツヌ113F)。
※旧製品。

クモハ101-180,クモハ100-144(ツヌ113F)は直接投入としクモハ101-180,クモハ100-144(旧製品)の車体更新は行わない。
十六代目ツヌ118Fの第一次整備では予めクモハ101-155,クモハ100-108とも中間組込車対応化が施された。
車体更新で捻出される旧クモハ101-180,旧クモハ100-144(旧製品)は新編成に於いても中間組込車へ充てる計画が組まれている。
再び先頭に立つ機会は巡って来ない確率が高く中間組込車仕様のまま保留車へ廻す算段とした。
よってクモハ101-180,クモハ100-144へ流用する部品は運行番号,行先方向幕に限られる。
クモハ101-155,クモハ100-108共に1stLOTライト基板への交換及び改番が主工程となった。


入工中のクモハ100-144,クモハ100-108 (ツヌ113F,ツヌ118F)。
※旧製品,再生産品。

仮にクモハ101-180,クモハ100-144が旧製品LOT床板装着車だった場合には再生産品LOT相当床板への更新が所要となる。
しかしその他にも旧製品LOT屋根板交換等の細々とした作業が連続するため今回は運行番号,行先方向幕部品捻出のみに留める。
事前にクモハ101-180,クモハ100-144の行先表示類を確認したところクモハ101-180は製品仕様である[13C 千葉]表示だった。
一方クモハ100-144は[07 ]表示に変更されていたためクモハ100-108(ツヌ118F)の先発入場が決定した。
クモハ100-108の車両番号標記印刷位置は2-4位側だけが腰板側へ偏位している。
ここはモハ100-230で試行した新印刷消去方式を採用し改番を行う。


振り替えられたライト基板 (元クモハ100-191用台枠,クモハ100-108用台枠)。

クモハ100-108(ツヌ118F)に装着されている現行LOTライト基板はクモハ100-144と振り替えられない。
また捻出される旧製品車両で組成する10両編成は現行LOTライト基板を必要としなかった。
新たな旧製品編成増強まで出番が無い現行LOTライト基板だがクモハ100-144の再入場は避けたいところである。
加えてクハ100形用床板が底を突いている関係から1stLOTライト基板を有するクモハ100形用床板との相互交換に決定した。
またライトスイッチ部品の兼ね合いにより旧製品LOTクモハ100形用床板へ供出対象を絞り込んでいる。
現行LOTライト基板への交換を終えたクモハ100形用床板は元クモハ100-191(廃車:元ラシ107F)に取り付けた。


運行番号,行先方向幕部品を交換したクモハ100-108,クモハ100-144。

クモハ100-108(ツヌ118F)にはクモハ100-144から撤去した[07 ]幕,[]幕を移設する。
[07 ]幕は当然だが[]幕も色地[鶴見⇔扇町]幕を消去した弁天橋区仕様(Mc170)部品である。
再生産品車体は運行番号,行先方向幕部品との嵌合精度が今一つで行先表示類変更が壁になっていた。
中間組込車への移設であり断面の整形を省略したが[]幕は抵抗無く行先表示器内に挿入出来た。
再生産品で苦戦せずに行先方向幕部品を組み込めたのはクモハ100-108が初となっている。
但し運行番号幕部品は上手く嵌まり込まず若干の傾斜を抱えたままで見切られた。




[クモハ100-108]:2-4位側。

車両番号標記印刷位置のずれは2-4位側だけで1-3位側にはラプロス式印刷消去が採用できた。
しかし不安要素が残る新印刷消去方式を確実な手応えに変えるべく両側ともラプロス・消しゴム併用式とした。
平滑化はラプロス#6000を当てた後に消しゴムで均し車両番号標記インレタ転写へと備えている。
そして三方コック蓋と同位置に[クモハ100-108]標記印刷が成された2-4位側の消去へ取り掛かった。
どうやら1-3位側で感覚を掴めたらしく[クモハ100-108]標記跡は擦過痕が殆ど伺えない状態に達してくれた。
インレタでは覆えない箇所も痕跡すら残さず消去されており消しゴム式印刷消去が威力を発揮したと思う。


[[クモハ10][0][-][1][4][4]]:1-3位側。

車両番号標記インレタはモハ101-163,モハ100-230に引き続き低経年台紙とした。
クモハ100-108の車両番号標記印刷消去痕はモハ100-158(ツヌ118Fモハ100-230)に近いはずである。
若干転写力に改善が見られた新インレタで[クモハ100-144]標記を成立させられると考えた。
ただクモハ100形用組標記が消滅しており転写条件はモハ100-230の2-4位側と同様になる。
インレタは1-3位側,2-4位側揃って[クモハ10]+[0]+[-]+[1]+[4]+[4]を繋ぎ合わせるしかなかった。
それでも塗装被膜仕上げ変更の効果が垣間見え最初に転写した[クモハ100-144]は最後まで形状を保ち続けている。




クモハ100-144 [07 ]:運行番号,行先方向幕部品交換施工。
※再生産品。

第一次整備時にクモハ100-108(ツヌ118F)は運転台側101系用KATOカプラーへの交換を終えていた。
そのためクモハ100-144(ツヌ113F)の前面見附は印象変化が小さく感じられる。
旧クモハ100-144を[07 千葉]表示から[07 ]表示へ変更した時期は保管品の[千葉]幕削減放棄が決定した2018年10月である。
用途不要と言えた色地[鶴見⇔扇町]幕は[]幕へ改められ現在では多くの運転台付中間組込車で起用されている。
折しも車体振替入場が重なった旧クモハ100-144は弁天橋区仕様印刷消去済[]幕の初採用車だった。
急遽ツヌ113Fからの離脱を迎え[07]幕,[]幕だけながらクモハ100-144にその系譜を承継させた。




旧クモハ100-144 [ 65 成田]:運行番号,行先変更施工。
※旧製品。

一方[07]幕,[]幕をクモハ100-144へ譲った旧クモハ100-144(元ツヌ113F)の新設定は紆余曲折を経た。
当初はクモハ100-108(→クモハ100-144)と行先表示類を相互交換する方向だった。
しかし製品仕様の[13C 千葉]表示は面白味に欠けると思え一旦[西船橋]幕が取り付けられる。
だが在籍するKATO製101系津田沼~習志野区仕様では[西船橋]表示編成がツヌ102F(Tc75)に限られるため[高尾]幕へ再変更した。
その直後1組だけ残されていた[成田]幕が目に止まり再々交換へと至っている。
ちなみに[ 65]幕は切り出し済保管品が[13C]幕で占められる中探し当てた部品とした。




クモハ100-144 点灯試験[07 ]:1stLOTライト基板振替施工。
※再生産品:1stLOTライト基板予備車。

クモハ100-144は1stLOTライト基板への振替えが行われた都合により最期まで表示器点灯色変更が施されなかった。
よって点灯試験では温度の低い旧製品車両ライト基板未更新車に近い雰囲気が感じ取れている。
1stLOTライト基板は元クモハ100-191用だがこれはクモハ100-133(ツヌ104F:Mc159)が入場した際に振り替えたものである。
種車となったクモハ100-108(ツヌ118F:旧製品)は予め更新を済ませていた床板への交換で現行LOTライト基板が廻ってきた。
回着後の点灯機会は殆ど無く前オーナーさんの下でも丁寧に取り扱われていた模様で照度低下は全く発生していない。
未だ回着見込みが無いツヌ118F(Mc155:旧製品原形保持編成)だが1stLOTライト基板の予備品だけは着実に増強されている。




クモハ100-144(ツヌ113F:クモハ100-108 改番)。
※再生産品:車両更新。

予定していた時間よりも早くクモハ100-144(ツヌ113F)の竣工を迎えられた。
最も手こずると思われた車両番号標記印刷消去を順調に進められた効果が多分にあると思う。
1-3位側は試験消去のつもりでいたが結果的にラプロス・消しゴム併用式で正解だった。
クモハ100-108は1-3位側:[モハ100-108]標記,2-4位側:[クモハ100-108]標記が三方コックモールドと非常に近接していた。
ラプロス式の単独施工を採用していたならば1-3位側は[モハ100-108]標記印刷跡の塗装被膜が薄くなっていたかもしれない。
各車の状況次第ではクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)以外でも活用できると思う。




モハ101-163+クモハ100-144 (ツヌ113F:車両更新車+車両更新車)。
※再生産品。

旧クモハ100-144+旧モハ101-163(元ツヌ113F)は複数の入場を繰り返しユニット同士の外観を整えた。
統一が実現するまで2016年10月から2018年10月と約2年も要したが1年足らずで再生産品車両に更新された。
この後は旧製品編成組成準備車10両が出揃うまで保留車に廻され新たな出番を待つことになる。
同じ様な展開がクモハ101-180+モハ100-230(ツヌ113F)でも再現される。
やはりクモハ101-155(ツヌ118F)も車両番号標記印刷消去が更新成功の鍵を握ると思われる。
ツヌ113Fの編成見附向上には再生産品車両が必要不可欠でありクモハ101-155にも新印刷消去方式が通用してくれると祈る。
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