試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-251[ツヌ108F] 車両更新 (モハ101-215[ツヌ118F] 改番,旧モハ101-251[元ツヌ108F] 旧製品LOT側面窓セル交換施工) ※再生産品

2019-12-20 21:57:58 | 国鉄/JR101系
断行。

KATO製国鉄101系ツヌ125F(Tc48:旧製品)の所要車両は旧ツヌ113F(Tc74),旧ツヌ115F(Mc144)から捻出した。
ツヌ113F,ツヌ115Fへの車両更新,車体更新と並行して経年が高い旧製品車両は転用に向けた事前準備を施した。
結果ツヌ125F組成準備車は比較的規模の大きい車体改修を経ており作業効率向上に結び付けられたと思う。


国鉄101系ツヌ108F (1985/4)。
[ツヌ108F]:Mc133-M'107-T262-T249-M251-M'245-T'c34+Tc64-M193-M'c154。
※再生産品+旧製品。

KATO製101系では十七代目ツヌ118F(Mc155ツヌ118F:旧製品)の入場以降老朽化対策に力を注いでいる。
ツヌ108F(Mc133)も旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)の復帰を目指し旧製品車両4両が捻出対象となった。
まだモハ101-251+モハ100-245,クハ101-64,クハ100-34(ツヌ108F:旧製品)はこの対策を受けていない。
新編成組成時の負荷を軽減するには旧ツヌ113F,旧ツヌ115F出自車(旧製品)での二段階整備が有利に思えた。
最優先項目をツヌ108Fの再出場に据えるとツヌ118F(Tc75:再生産品)は改番等で竣工させられる。
ただツヌ125Fではウエイトの腐食が散見されたためツヌ118Fも事前準備並行施工に決定した。


入工中の元サハ103-768,モハ101-215,モハ101-251 (廃車,ツヌ118F,ツヌ108F)。
※塗装変更車,再生産品,旧製品。

ツヌ118F(Tc75:4両口)の第二次整備は工程数が少ないモハ101-215から開始となった。
更新対象車はモハ101-251(ツヌ108F:旧製品)であるが再生産品LOT狭幅Hゴム再現側面窓セル装着車に改装されている。
新編成用先頭車両にはクモハ101-170,クハ100-86Assy車体組立車(Mc170:弁天橋区仕様)を充当する予定である。
ツヌ113Fで未達に終わった通り運転台付車用再生産品LOT狭幅Hゴム再現側面窓セルは保管品を有していない。
編成見附を均等化するにはモハ101-251を広幅Hゴム再現側面窓セルへ戻す必要があった。
そのためモハ101-215よりもモハ101-251の工程数が上回る展開になっている。


整備が完了したモハ101-215用床板。

モハ101-251(ツヌ108F)には国鉄103系元サハ103-768(廃車:元ツヌ324F-1)用側面窓セルを転用する。
更新は一旦モハ101-215(ツヌ118F)で直接置き換える方向に固まりかけた。
しかしツヌ108Fの初出場は2016年11月まで遡るため車輪踏面状態に差異が発生してしまう。
当初DT21非動力台車を相互交換するつもりだったがモハ101-215用とモハ101-251用では表面の仕上げが異なっていた。
台車交換は取り止めとなり敢えて手間の掛かる車輪単独交換を選択している。
これに併せウエイト事前防錆対策を施し最近の床板老朽化対策施工車に倣った。




[[モハ101-][2][5][1]]:1-3位側。


[モハ101-2[5][1]]:ラシ105F(2-4位側)。
※旧製品:旧ラプロス式改番車。

車両番号標記印刷消去方法はKATO製101系で初施工となるラプロス式を採用した。
ツヌ118F(再生産品)では運転台付車両を中心に車両番号標記印刷位置の高い車両が散見される。
残念ながらクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)は印刷がずれた個体を引き当ててしまった。
予めモハ101-215(ツヌ118F)にて新方式を試行し車両番号標記消去痕の状態を確認している。
その結果従来方式と比べて成形色が透過する確率を大幅に下げられると判明した。
比例して塗装被膜の擦過痕も浅くなり事務用消しゴムによる平滑化が容易くなった。




モハ101-251(ツヌ108F:モハ101-215 改番,黒染車輪交換施工)。
※再生産品:車両更新。

印刷消去痕は目立ち難く車両番号標記インレタ転写には何ら問題ないと思われた。
しかし肝心な転写に失敗しインレタは[モハ101-]+[2]+[5]+[1]での組み合わせとなった。
[モハ101-251]を失った痛手は大きく[モハ101-251]にはバラ標記インレタが充てられる。
だが新インレタのバラ標記転写解禁は時期尚早に思え中経年台紙へ切り替えた。
この選択は転写力低下に悩まされる事態を招き[モハ101-251]へ持ち込むまで時間が掛かった。
改番が作業の足を引っ張りモハ101-251(ツヌ108F:再生産品)は約50分を要して竣工している。


僅かな腐食が見られた旧モハ101-251用ウエイト(2エンド側)。

モハ101-251が竣工した傍らで旧モハ101-251(元ツヌ108F)は中途半端に分解されたままとなっていた。
床板の現状はDT21非動力台車が撤去されただけで分解にはまだ取り掛かれていない。
仮にウエイト腐食が進行していた場合はモハ101-251を凌ぐ作業規模も考えられた。
不安を抱きながらウエイトを確認すると症状は軽く部分的に小さな錆が確認された程度で留まっていた。
金工用鑢にて当該部の補修した後にマッキーで全断面を塗り潰している。
導電板,台枠の状態は良好であり特に措置は施さず旧モハ101-251用床板を組み立てた。


側面窓セルを入れ替えた元サハ103-768,旧モハ101-251。

導入計画当初から新旧LOT混結編成を前提とした十二代目ツヌ118F(Mc155)だが屋根板のLOT統一は実施しなかった。
そのため旧モハ101-251は側面窓セルを除きモハ101-215(ツヌ118F:旧製品)用部品が引き継がれていた。
旧モハ101-256を組み込む新編成はクモハ101-170,クハ100-86Assy車体組立車を考慮すると現行LOT屋根板交換が望ましい。
しかし保管品屋根板だけで賄えるか未知数であり10両全車が揃うまでLOT選択は先送りした。
そのため元サハ103-768と側面窓セルを相互交換した旧モハ101-251(元ツヌ108F)は旧製品同等に復帰し暫定竣工となった。
なおラプロス式改番車のため塗装被膜修正は行わず[モハ101-251]標記インレタも存置されている。




旧モハ101-251(元ツヌ108F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※旧製品。

中経年インレタの起用は余計だったがモハ101-251,旧モハ101-251共に予定していた作業を終えた。
以降の第二次整備では新旧台紙の併用を取り止め新インレタで一本化する予定である。
またモハ101-215でのラプロス式車車両番号標記印刷消去はクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)に繋がる結果を残せた。
この調子が維持できれば成形色の透けた印刷消去痕は発生せず隠蔽策も採らなくて済む。
少なくとも改番で足止めを喰らったモハ101-251の二の舞は防げると思う。
ツヌ118F(Tc75)では実質2両単位での整備が続くため1両当たりの所要時間短縮を目標に据える方向である。
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