JN2IFL's ブログ

日常の出来事をゆっくりのんびりと。

龍神温泉

2012-09-15 15:00:00 | 旅行
 前々から訪れてみたいと思っていた秘湯にやっと行くことができた。
 紀伊山地の中央にある「龍神温泉」である。

 なんだ、秘湯でも何でもないじゃない。とのご意見はあろうかと思うけど、自宅の位置から考えると北陸や信州の名湯地のほうがはるかにアクセスが良い。
 ルートはおなじみのコースを橋本市まで進み、第一目的の「中華そば」を平らげることから始まった。
 和歌山県に一歩踏み込んだらそれはラーメンではなく中華そばという名称に変わる。
 大台山系を源流に持つ吉野川が紀ノ川と呼ばれるのもこのあたりから下流域にかけてである。
 話はそれたが、和歌山県の店では「中華そば」とメニューに書かれていることが普通だが地域ブランド名は「和歌山ラーメン」となっているのはどうしてだろう。

 

 醤油とんこつの味は期待を裏切らず、ほんのり味付けされたチャーシューは赤身と脂身が適度に混ざり絶品だった。
 ただ、トッピングで追加した煮たまごは半熟ゆでたまごとどこが違うのかわからずちょっと残念。

 腹ごしらえを終えて向かうは高野龍神スカイラインの起点でもある金剛峰寺。
 紀ノ川にかかる橋本橋を渡って右に行くとすぐに国道371号の起点がある。少し進むと「高野山へは九度山経由から」との看板がありどうもUターンを促しているようである。
 ナビは直進を示しているのでこれに従って進むと急坂だけでなく隘路が連続する酷道になる。このような道だから幸い対向車も少なく危険を感じることはなかったけど、時間のロスはかなりあったと感じた。

 金剛峰寺前の駐車場はほぼ満車に近く、観光バスや路線バスから降りた人が次々に山門に吸い込まれていく。やはりメイン道路は九度山側のようである。
 自分たちは山門近くの木陰でベンチに座り茶店で買った「やきもち」なるもので酷道走破の疲れを取ることとした。

 高野龍神スカイラインに入り心配していた天気も大崩れすることなく紀伊山地の峰々を望むことができた。
 護摩壇山の登山口にある「ごまさんスカイタワー」ではひとり300円の入場料を払って展望台へ。
 東西南北の方向それぞれにパネル写真が置かれているが、それに比べて今日のほうが遠くまでよく見えてる感じ。

 

 相方はタワーを降りてご当地アイスをゲット。まるで練ったセメントみたいだけど「黒飴ソフト」らしい。
 当方は「うめ・みかんサイダー」でのどの渇きをいやして再出発となった。

 

 ここからはほとんど下りこみとなる。ごまさんタワーで折り返す車が多いのか、車の数も限られてきた。
 龍神村(今は田辺市に編入?)に入り温泉旅館らしきものをスルーしていく。今回泊まる宿は龍神温泉街から離れた場所にあるためだ。
 温泉街から10数キロ。部屋数14のこじんまりとした宿に到着。

 

 さっそく風呂へ向かうと、川沿いにある浴場とは地下通路でつながっていた。旅館の前にある国道をくぐって行くようである。

 木でしつらえた浴槽は7人ほどが同時に入れるほどの大きさで、洗い場は4名分しかない小さな造りである。
 泉質は、入った途端に湯が体中にまとわりつきとろっとした感じがする。肌のすべすべ感は半端ない。
 当方には珍しく、夕食前、就寝前、朝食前と3度も湯につかってしまった。
 たまたま風呂で一緒になった方と話をすると、東京から来られたらしく、昨年も予約をしていたが台風被害により休館となったため2年越しにて訪問できたとのことであった。

 

 食事は部屋食で、メインは熊野牛のしゃぶしゃぶ。季節がら串に刺したアユの塩焼きは定番である。
 ご飯はテーブル上で炊き上げたうなぎ飯で、他の料理の品数も量もちょうど良い具合であった。
 この宿は、「まごころの宿」という枕詞がつくだけあって従業員の対応が抜群で、相方は至極満足し「もっと近ければ定宿にしたいな」とまでの賛辞を口にしていた。

 さて、大女将と女将の見送りを受けて二日目に入る。
 行先は白浜町にある堅田漁協が経営する「とれとれ市場南紀白浜」である。旅に出ると必ずといって良いほど買い物ツアーになってしまうのは相方の強い意向のためである。

 今回の目的は「くえ」。ご存知の幻の高級魚ではあるがここならば・・・・と期待を込めて。
 宿から高原を走る県道を通り1時間弱で田辺市街に。国道42号を南下するとすぐに渋滞につかまってしまった。国道から白浜方面に分岐する車線がほとんど動かない。
 しばらく渋滞に付き合っていたけどこの車列は白浜まで続いていそうで、このままいくと「とれとれ市場」に到着するのはお昼過ぎになりそう。

 運命をカーナビに託して大迂回を試みて大正解。迂回開始から10分ほどで目的地に到着。

 

 さっそく店内を物色するものの「くえ」の姿はなく夕食の食材とおみやげを仕入れるだけになってしまった。
 まあ、台風の影響で休漁だろうとは薄々感じていたけどなぁ。
 めばちまぐろの解体即売ショーを見られただけでも良かったかなと。

 

 そんな中でも相方は当然にしてご当地アイスはあきらめない。「みかんソフト」を買い込んでご満悦な様子。

 

 さあここからは高速道路を使って帰るぞ。
 白浜方面への大渋滞を横目に県道を田辺市街へ戻り、田辺インターから阪和道で松原へ。 あとは西名阪を使って無事帰路についた。

 2日間の走行距離 535.7Km。 よくがんばったぞ”ムーブRSターボ”。