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ディグリー ステムベアリング交換

2013-05-02 22:08:00 | バイク
 いやぁ大手術でした。
 今年で22歳になる愛馬のディグリーが直線番長になっちゃったので、その性根をたたき直すためにMyガレージで矯正手術を行いました。
 直線番長ってどういうことって?
 ステアリングが直進の位置にとどまりたがってしまい、微妙なハンドル操作がしずらくなってしまったのです。
 この症状はステムベアリングのボールの受け皿に凹みができてしまい、ボールがそこにはまり込んでしまうって感じです。

 正直言ってステムベアリングの交換作業は経験がなくまったく自信なし。それでも自分でやっちゃったのは、
 部品を行きつけのバイクショップに発注したときに「自分でもできるかな。」ってひとりごとを言ったら、ショップの大将が「できるできる。打ち込みだけはやってあげるからステムだけ持っておいで。」って商売っ気のないお言葉を下さったからです。

 てなわけで作業手順です。

①ジャッキで前輪を浮かす。
 安全のためコンクリートブロックなどに乗せる。
 ジャッキしかない場合はローギアに入れ後輪を接地させる。
 かなりな力作業なので反動でジャッキが外れクランクケースを割る可能性も。
②前輪とフェンダーを外す。
③ブレーキキャリパーを外す。
 ブレーキホースを外さずに作業するのなら邪魔にならない位置に結わえておく。
④ヘッドライトを外す
 ハーネスはギボシを抜けば外れる。
⑤スピードメーターワイヤを外す。
⑥メーターを外す。
 ブラケットごと外せばよい。
⑦フロントフォークを外す。
⑧ハンドルを外す。
⑨ステムナットを外しトップブリッジを抜く。
 30mmのナットなので工具に注意。モンキースパナではトップブリッジの突起に当たり回せない。
⑩トップスレッドを外す。
 マイナスの貫通ドライバーを当ててハンマーで打つと緩む。
⑪ステムを下にぬく。
 トップスレッドを外した瞬間に抜け落ちるので手で支えておく。
 抜いたステムにボールベアリングとインナーレース(内側のボール受け皿)がついてくる。
⑫ベアリングを交換する。(ここがミソなので以下詳細です。)
a:フレーム上部に見えるインナーレースとボールベアリングを外す。
  手で簡単に外れるけど汚れたグリスにまみれているのでゴム手袋着用がおすすめ。
b:フレーム上下に打ち込まれているベアリングのアウターレース(外側のボール受け皿)を抜く。
  フレームの穴を上下からのぞくとわずかにアウターレースが見えるので貫通ドライバーなどを当ててハンマーで均等に叩き出す。
  自分はタイヤレバーの曲がった先端を当てて叩き出しました。
c:フレーム上下にアウターレースを打ち込みたっぷりグリスを乗せる。
  アウターレースを打ち込む時は古いレースをあて金にしてハンマーで均等に打ち込む。
d:ステムに付いているボールベアリングとインナーレースを外す。
  ボールベアリングは簡単に外れたけどインナーレースはお言葉に甘えてショップに持ち込みました。
  プロ規格のベアリングセパレーターでも歯が立たず、グラインダーでレースに溝を切りタガネで叩き出しました。
e:ステムに新しいダストシールを入れインナーレースを打ち込みベアリングを乗せてたっぷりグリスを盛る。
  打ち込みもショップです。外したインナーレースをあて金にして金属パイプで打ち込みました。
f:フレーム上部のアウターレースにボールベアリングを乗せたっぷりグリスを盛りインナーレースを入れる。
⑬ステムをフレーム下部から入れダストシールを通してからトップスレッドを締める。
 スレッドの締め込みは一度しっかり手応えがあるまで締めてから少し(1/4)緩める。
⑭あとは逆順に組み入れて完成です。

交換部品
 ヘッドパイプベアリング(NTN)×2
 部品番号 91015-KV6-003
 ステアリングヘッドダストシール ×1
 部品番号 53214-KA4-701
 

下側のアウターレース
 写真でもわかるほどの凹みが・・・。
 

 この記事はあくまで個人の備忘録です。
 参考にされた結果について一切責任は持てません。
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1 コメント

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RENさん (jn2ifl)
2013-05-03 22:05:17
コメントありがとさんです。
今回は結構手ごわかったわ。なんとかなったのは分解図面が載ってるパーツリストのおかげかな。
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