「玉葱とクラリオン１」 水月一人

　バイトの合間に異世界に迷い込んでいた但馬波留だったが、剣と魔法が支配する世界では現代日本人の生半可な知識は通用しなくてたちまち困窮。
　そこで波留が選んだ起死回生の策とは、「親から子へ、子から孫へと不労所得の権利を受け渡していく集金システム」、つまりネズミ講だった……。

　完結して５年以上音沙汰がなかったので、こりゃあ書籍化はないかな……と思っていた『玉葱とクラリオン』がついに書籍化。
　異世界に紛れ込んだものの、チートな力も役に立つ知識や技量もない。彼が思いついたものはマルチ詐欺で、異世界の社会を混乱させるところから始って、詐欺話から技術チート、内政チート、戦記物になり、気がついたら「大事な１人を救うか世界を救うか」という人類文明を賭けた話になっちゃう、読後感はハインラインな冒険譚。

【玉葱とクラリオン～詐欺師から始める成り上がり英雄譚～１】【水月一人】【黒田ヱリ】【HJ NOVELS】【詐欺師と蔑まれ、後にソープ王と呼ばれた男の異世界サクセスストーリー】【これは一介の青年が、ただの詐欺師から少女と世界を救う英雄になるまでのお話】【転生した青年のモノ作り救世譚】【小説家になろう】【マルチ詐欺】