付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「本好きの下剋上28」 香月美夜

2022-01-13 | 本屋・図書館・愛書家
「はっきり言おう。元平民で、上級貴族として洗礼式を受け、私の養女になった其方がユルゲンシュミットを背負わなければならない状況が、私は本当に気に入らぬ。其方は神殿で祝福を振りまいて孤児達に称賛され、印刷業を伸ばして新しい本を手に入れて、馴染みの商人達とエーレンフェストの街を発展させるにはどうすれば良いのか話し合って頭を悩ませていれば良いのだ」
 ローゼマインは好きなことだけをしていればいいのだと、エーレンフェストの領主にしてローゼマインの養父ジルヴェスターは吐き捨てる。

 図書館より突如として消え失せ、始まりの庭で育成の神の祝福を得て帰還したローゼマインだったが、その影響の善後策を十分に取る間もなかった。アーレンスバッハにいたフェルディナントが毒で倒れたのだ。場所はアーレンスバッハの心臓部ともいうべき供給の間。そこで毒に犯され、死にゆくがままに放置されている。
 この異常を察知したローゼマインだったが、戦力不足のエーレンフェストの騎士は動かせない。そこでローゼマインは戦力を外部に求めた。「本物のディッターに興味はございませんか?」と。

 ハリポタでの魔法世界のスポーツである「クィディッチ」のようなディッターでしたが、物語最大の山場でついに本編に絡んで伏線回収したところで次巻に続く!です。「バトルクラック」とか本編のおまけ的なサイドストーリー的な位置づけの存在が最後の最後で本編を大きく揺るがす展開には燃えますね。

【本好きの下剋上28~司書になるためには手段を選んでいられません~】【第五部 女神の化身ⅥI】【ローゼマインの失踪と帰還】【お姉様が不在の貴族院】【各々の望み】【香月美夜】【椎名優】【TOブックス】【ビブリア・ファンタジー】【しいなゆう】【ゆるっとふわっと日常家族】
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