付け焼き刃の覚え書き

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「令和の化学者・鷹司耀子の帝都転生」 雨堤俊次

2022-11-24 | 戦国転生・歴史改変
「今この場にいるのは、全員、だれが何と言おうと『良いものは良い』って認められる奴らばかりだ。そいつらが『良い』って言うんだから、それでいいんだよ。だから、もう少し自信を持ってくれ。な? 特別顧問殿」
 まだ5歳にならない幼女だが、気がつけば鷹司耀子は特別顧問の椅子に座らされていた。

 令和の日本で高分子化学者として生きていた男が、気がつけば明治時代に転生していた。
 幸運なことに生まれた家は五摂家の1つである鷹司公爵家で、社会的影響力がかなり大きく、この明治の世に120年以上も未来のプラスチック化学を持ち込むにはこの上ないポジションだった。想定外だったのは、彼が転生したのは公爵令嬢であったことだが、性別の違いなどは高分子屋にとっては些末事である。
 かくして鷹司耀子はわずか4歳にして合成繊維「66ナイロン」の合成に成功。ここから日本の歴史が変わり始め、化学立国をめざして動き始めたのだが……。

 明治に転生した化学者が、まだ世界の何処にもない高分子化合物を生み出していく歴史改変もの。
 ウェブ連載時は「鷹は瑞穂の空を飛ぶ」というタイトルでテーマがわかりにくかったのを、シンプルにそのままのものに改題しました。元のタイトルの方が格調高くて好きだけれど、「空を飛ぶ」とあるので航空機メインの話と誤解されちゃうかな?



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